至仏山は7/1に開山・登山可能。残雪は小至仏山周辺にたくさん残っています。今は高山植物が咲き乱れています
天気・気温
山と周辺の状況
尾瀬ヶ原では今、池塘や湿原を飛ぶトンボを多く見ることができました。湿原を覗くと
ミズバショウ
ミズバショウ
の葉にくっついたヤゴの抜け殻を発見、どのトンボの抜け殻かと思いを馳せています。
トンボの中には、ハッチョウトンボという名の日本で一番小さなトンボもいます。体長は十円玉くらいととても小さく、注意して見ないと見過ごしてしまうかもしれませんので、ぜひ探してみてください。
また、湿原で現在見頃なのが、
ワタスゲ
ワタスゲ
(果穂)で、ジュータンが広がっています。数のピークは若干過ぎたようですが、見応えがあります。
また、ツツジの仲間の「ウラジロヨウラク」が目立っています。花の形はツボ型で、昆虫が花の蜜を集める様子を見ているとあきません。
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
は、牛首分岐~ヨッピ吊り橋間で、ちらほらと咲き始めています。7月中旬には存在感のある黄色い花が湿原を彩るでしょう。
ほかにも、カキツバタ、アナカマド、ナガバノモウセンゴケ、
ギンリョウソウ
ギンリョウソウ
などが見られます。
登山道の状況
鳩待峠から尾瀬ヶ原まではとくに問題箇所はありませんが、梅雨期は木道は濡れて滑りやすくなっているので、注意してください。
鳩待峠~富士見峠および富士見峠~竜宮方面の長沢新道は、雪は消えましたが、ぬかるんでいる箇所があり、スパッツがあると良いでしょう。また、濡れた岩や木道には注意してください。
途中の湿原や林中では、アカモノ、オノエラン、ムシトリ
スミレ
スミレ
、ウラジロヨウラク、
ヒメ
シャクナゲ
シャクナゲ
ヒメ
シャクナゲ
シャクナゲ
、
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
などが見られます。
また、富士見峠~見晴の八木沢道は、八木沢橋の破損で通行止めになっていましたが、6/23に仮設橋が設置され通行可能となりました。仮設橋は、一人ずつわたってください。なお、八木沢道は、かなりぬかるんでいます。
至仏山は7/1より、いよいよ入山可能になりました。笹の刈り払いを行い、歩きやすくなっています。また、山頂付近はまだ残雪が多く、滑落や踏み抜きに注意が必要です。とくに小至仏山直下の雪渓は、最後まで残る箇所ですので、注意して通過してください。また、至仏山の岩「蛇紋岩」は、滑りやすいので注意してください。
なお、至仏山の登山ルールは、以下を参照してください。
至仏山は現在、高山植物が咲き乱れていて、
ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲ
、イワハタザオ、ジョウシュウアズマギク、
ユキワリソウ
ユキワリソウ
、クモイイカリソウ、ホソバヒナ
ウスユキソウ
ウスユキソウ
、
ミツバオウレン
ミツバオウレン
、
イワイチョウ
イワイチョウ
、チシマアマナ、アオノ
ツガザクラ
ツガザクラ
などが見られます。
6/20に富士見峠~白尾山~皿伏山~大清水平~尾瀬沼ルートを視察しました。皿伏山山頂から大清水平へ向かう下り道は、雪が多く登山道が見えていないため、何度か方向を見失うほどでした。
★至仏山への入山について
雪渓を避けるために、指定された登山道から外れて植生の上を歩行することのないようにしてください。年によって違いますが、山開きから7月中旬くらいまでは雪渓があります。入山する方は登山ガイドと入山されるようお願いします。また雪渓歩きは転滑落の危険が伴うため、残雪歩きの技術を持たない方は入山を控えてください。
登山装備
まだ、風が吹いた時や、樹林帯の中は、防寒具は必ずお持ちください。
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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