クマ出没による研究見本園の閉鎖は一部で解除。上田代では草木の葉が段々色づいてきています
天気・気温
山と周辺の状況
今日は最高気温も20.7℃と、だいぶ肌寒い一日となりました。尾瀬ヶ原でもハイカーの姿はまばらで、とても静かな尾瀬です。
花は少なくなり、ジョウシュウ
トリカブト
ヤマトリカブト
、ハンゴンソウ、オゼミズギク、オヤマリンドウ、
ヤマハハコ
ヤマハハコ
などが咲いています。
上田代では草木の葉が段々色づいてきました。後ろの山の緑と対象的で、とてもきれいです。また、池塘に浮かぶヒツジグ
サも紅葉し、
サワギキョウ
サワギキョウ
は実をつけ始めています。
キンコウカ
キンコウカ
は葉の先が紅く色づきはじめました。
また、いま湿原を散策すると、来る秋を待っていたかのように多くの昆虫・生物に出会えます。アサギマダラ、アキアカネ、ヤマアカガエルなどをよく見かけます。
ところで、
ヒツジグサ
ヒツジグサ
の咲く池塘には「浮島」が浮かんでいますが、これは池塘の底から出てきたメタンガスや地震などの影響によって底の泥炭部分が浮き上がり、そこに植物の種子が定着して出来ます。
ツキノワグマが頻繁に目撃されたことにより、8/18(金)から閉鎖となっていた研究見本園は、小回りルート(山の鼻から中道を経由して戻ってくるルート)については、一部閉鎖を解除しました。ただし、今後もツキノワグマが出没する可能性はありますので、夜間や早朝の通行は控えてください。
また、大回りルート(中道よりも奥のルート)については、引き続き閉鎖となります。ご協力をお願いします。
登山道の状況
7月下旬の集中豪雨による登山道の通行止めは、尾瀬ヶ原周辺ではほぼ解消しています。足場の悪い箇所もあるので、注意して通行してください。
なお、尾瀬沼南岸(沼尻~三平下)は、土砂崩落のため当面は通行止めです。
赤田代分岐~赤田代では、木道の架け替え工事中です。尾瀬の木道は7~10年おきに交換されます。工期は11月末までですので、来シーズンにはきれいな木道がお目見えです。
至仏山への登山道は、とくに異常箇所はありませんが、東面登山道(山ノ鼻~至仏山)は上り専用です。
至仏山の登山道中の花は少なくなりましたが、
ツリガネニンジン
ツリガネニンジン
、ヒメシャジン、ミヤマ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
、ゴマナなどが咲いています。
登山装備
天気予報は晴れでも、雷雨に備えて、レインウエアを忘れずにお持ち下さい。
至仏山ヘは水は多めに持っていくようにしましょう。至仏山は岩場と階段の多い山です。足首まで隠れるタイプのものが良いでしょう。至仏山にはトイレがないので携帯トイレを携帯すると良いでしょう。
また、涼しくなってきたので防寒対策は十分にお願いします。
注意点
尾瀬内のほとんどで携帯電話はつながりません。ご注意ください。
尾瀬沼キャンプ場は28張り限定の予約制です。必ず予約をお願いします。なお、炊事場はありません。
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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