尾瀬周辺は台風の被害はなし。尾瀬ヶ原はいよいよ紅葉を待つばかり。ヤマドリゼンマイが大分色付いてきました。
天気・気温
山と周辺の状況
今日は久しぶりの晴天に恵まれた尾瀬ヶ原です。時折、湿原を吹き抜ける乾いた風が心地よく感じられます。
台風は時々強い雨や強風に見舞われましたが、とくに大きな被害はありませんでした。接近した9/2~9/6には一時、牛首~ヨッピ吊り橋間が冠水で通行止めになりましたが、現在は解除されて安全に通行できます。
いま上田代の池塘では、
ヒツジグサ
ヒツジグサ
の開花が数多く見られます。この時期としては珍しく、浮葉(ふよう)の色づきとともに楽しめる、ちょっとお得な風景です。
また、湿原には花のラストランナーと言われるエゾリンドウのツボミがたくさんあります。季節の移り変わりの早さに、ちょっと寂しい気持ちになります。他にも秋の花、ミヤマノアキノキロンソウ、
アケボノソウ
アケボノソウ
、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
などがまだ咲いています。
尾瀬ヶ原はいよいよ紅葉を待つばかりです。草紅葉の状況は、ヤマドリゼンマイが大分色付いてきました。まだ湿原全体とまではいきませんが、かなり紅く染まっている部分もあります。ほか、
ナナカマド
ナナカマド
も赤く色づきはじめています。
なお、8/18(金)からツキノワグマが頻繁に目撃されたことにより閉鎖となっていた研究見本園は、9/4にて閉鎖を解除しました。
登山道の状況
7月下旬の集中豪雨による登山道の通行止めは、尾瀬ヶ原周辺ではほぼ解消しています。足場の悪い箇所もあるので、注意して通行してください。
なお、尾瀬沼南岸(沼尻~三平下)は、土砂崩落のため当面は通行止めです。
赤田代分岐~赤田代では、木道の架け替え工事中です。尾瀬の木道は7~10年おきに交換されます。工期は11月末までですので、来シーズンにはきれいな木道がお目見えです。
至仏山への登山道は、とくに異常箇所はありませんが、東面登山道(山ノ鼻~至仏山)は上り専用です。
登山装備
天気予報は晴れでも、雷雨に備えて、レインウエアを忘れずにお持ち下さい。
至仏山ヘは水は多めに持っていくようにしましょう。至仏山は岩場と階段の多い山です。足首まで隠れるタイプのものが良いでしょう。至仏山にはトイレがないので携帯トイレを携帯すると良いでしょう。
また、涼しくなってきたので防寒対策は十分にお願いします。
注意点
尾瀬内のほとんどで携帯電話はつながりません。ご注意ください。
尾瀬沼キャンプ場は28張り限定の予約制です。必ず予約をお願いします。なお、炊事場はありません。
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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