宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

秋を迎え、低山部ではドングリが沢山落ちているのに気付きます。今週後半は清々しい秋の登山が楽しめそう

コハウチワカエデの紅葉 (2011.10.28 屋久島ガイド協会 )
コハウチワカエデの紅葉 (2011.10.28 屋久島ガイド協会 )
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天気・気温

10/04(火) ■縄文杉コース(標高600~1300m)
10月3日、曇りのち雨。デッキの気温約25℃(標高約1300m)、風なし。登山者数200名程度
■宮之浦岳コース(標高1936m)   
10月2日、快晴。山頂の気温23℃、北寄りの微風。登山者数30名程度 
鹿児島市の天気予報
明日
曇一時雨
24℃
18℃
明後日
雨のち曇
22℃
17℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

実りの秋を迎え、低山部では、足元にアカガシやウラジロガシのつやつや光るドングリが、たくさん落ちているのに気付きます。ジェージェーと騒いでいるヤクシマカケスも、きっとドンクリ集めで大忙しなのでしょう。
また、緑のコケの絨毯に散っている白いサザンカの花弁を見つけたら、ぜひ拾って鼻に近付けてみてください。ほんのりよい香りがします。ただこの香りにはスズメバチも誘われてやってきますので、サザンカの木の周辺では注意が必要です。

宮之浦岳コースなど、高山部では、可憐な秋の花が登山者を楽しませてくれています。
ヤクザサ群落の中に見られる上品な紫色の花は、屋久島の固有種、ハナヤマツルリンドウです。
湿り気のある岩のコケの中には、ヤクシマ ウメバチソウ ウメバチソウ が1cm程の白い花を咲かせています。これは ウメバチソウ ウメバチソウ が矮小化したと考えられる屋久島の固有品種で、 ウメバチソウ ウメバチソウ をご存知の方は、その小ささに驚かれるかもしれません。
ぜひ足元を探してみてください。
今週後半からは天候が回復し、清々しい秋の登山が楽しめそうです。

登山道の状況

■縄文杉ルート 
※3月から11月末までの期間、町道荒川線入口~荒川登山口の区間は、車両乗り入れ規制が実施されます。
登山バスでの移動になりますのでご注意ください。
車両乗り入れ規制に関する詳しい情報はこちらで確認できます。
http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/

■宮之浦岳、黒味岳、縦走ルート
新高塚小屋にトイレが新設されました。使用上の注意など、詳細はこちらをご覧ください
http://kyushu.env.go.jp/pre_2011/0704a.html
今の時期、各避難小屋で宿泊をお考えの方は、小屋に入れない場合もありますので、必ずテントを持参してください。
テントは避難小屋周辺以外では設営禁止ですので、注意して下さい。

登山装備

山岳部は朝夕、風のある日などにはかなり気温が低くなっています。日中の歩行中はまだ少々暑いですが、雨に濡れた時など、たいへん肌寒く感じることがあります。
屋久島の山岳部では、天気予報に関係なく雨が降ったり、非常に激しい雨になることが多々あります。ビニールカッパ(耐久性がなく長時間使用していると破ける)、ポンチョでは対応できません。必ず登山用の、通気性の良いしっかりした雨具をご用意ください。ザックカバーも必須アイテムです。
晴天時の登山では、帽子や日焼け止めなど、日焼け対策も必要です。

また、現在の日の出時刻は6時10分頃、日没は18時頃です。天候の悪い日にはさらに日が短くなります。山中泊はもちろん、日帰り登山でもヘッドライトは必須です。

注意点

屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。

お知らせ

その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(TEL0997-49-4191 http://www.yakushima-guide.com/)までお気軽にお問い合わせ下さい。

昨年の今頃の様子は?

先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19

縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26

GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03

GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10

シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17

屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

鹿児島県 / 大隈諸島 屋久島

宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

ユーザーの登山記録から