10/3には至仏山山頂は雪化粧、夏山の防寒対策では防げない寒さです。湿原の草紅葉は今がピークです
天気・気温
山と周辺の状況
尾瀬ヶ原では9/28に今秋初めて氷点下を記録し、山ノ鼻研究見本園は湿原が白い絨毯のように霜で覆われていました。また、10/3には至仏山山頂は雪化粧。冬の到来が近づいてきたと感じる今日この頃です。
紅葉は現在、湿原の草紅葉は見頃を迎えています。横田代やアヤメ平など、各湿原は紅葉の盛です。
キンコウカ
キンコウカ
のオレンジ、
チングルマ
チングルマ
の赤、池塘の
ヒツジグサ
ヒツジグサ
などが紅葉しています。
また、至仏山を見上げると、紅葉のモザイク模様が山肌に広がっています。至仏山では、森林限界上の紅葉が見頃で、赤や黄色、黄緑のコントラストがとてもキレイです。また、至仏山登山道途中から見下ろす尾瀬ヶ原の草紅葉もとてもきれいです。
湿原は草紅葉がキレイですが、よく観察すると縞模様のようになっているのが分かります。これはケルミシュレンケという現象です。正確な原因はまだ解明されていませんが、尾瀬の不思議の一つです。
登山道の状況
7月下旬の集中豪雨による登山道への被害は、尾瀬ヶ原周辺ではほぼ解消しています。
10/3に初冠雪した際に至仏山を登りましたが、当日は風も強く、雪で凍った木道階段を登るのが一番の難所でした。
高天ヶ原は雪景色で、ロープに雪が付き、夏山の防寒対策では防げない寒さでした。山頂から鳩待峠まで、吹雪の中を歩いたりと、想像以上に体力を削られました。至仏山に登られる際は、防寒対策、レインウェア、手袋はしっかり準備して下さい。
なお、東面登山道(山ノ鼻~至仏山)は上り専用です。
赤田代分岐~赤田代では、木道の架け替え工事中です。工期は11月末までですので、来シーズンにはきれいな木道がお目見えです。
登山装備
日中でも風が吹くと冷える季節になりました。防寒具および手袋をお忘れなく。
至仏山ヘは水は多めに持っていくようにしましょう。至仏山は岩場と階段の多い山です。足首まで隠れるタイプのものが良いでしょう。至仏山にはトイレがないので携帯トイレを携帯すると良いでしょう。
また、涼しくなってきたので防寒対策は十分にお願いします。
注意点
日没が早くなってきました。至仏山に登る場合は遅くても朝9時までには出発してください。
尾瀬内のほとんどで携帯電話はつながりません。ご注意ください。
お知らせ
10月3日~9日まで「尾瀬らしい自動車利用の社会実験」を群馬県が実施しています。社会実験の期間中、電気バスの走行実験を行なっています。乗車受付は終了していますが、空席がありますので、ご利用の際には担当係にお声をかけてくださいとのことです。また、大清水~一ノ瀬の旧道を歩行する案内も行なっているそうです。
■尾瀬内の山小屋の営業状況は以下のリンクをご確認ください
http://blog-imgs-29-origin.fc2.com/o/z/e/ozenavi/201110051115013f8.jpg
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
- 電話番号:
- 連絡先住所: