宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

縄文杉ルートでは早いながらも少し紅葉。ヤクシマオナガカエデやコハウチワカエデの紅葉が飾っています

コハウチワカエデの紅葉 (2011.10.28 屋久島ガイド協会 )
コハウチワカエデの紅葉 (2011.10.28 屋久島ガイド協会 )
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天気・気温

10/30(日) ■縄文杉コース(標高600~1300m)
10/28の天気、雨。デッキの気温16℃(標高約1300m)。東の風・微風。登山者数370名程度
10/30の天気、小雨。デッキ上の気温18℃。無風、登山者少々         
鹿児島市の天気予報
明日
曇時々雨
24℃
18℃
明後日
雨のち曇
21℃
18℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

このところ屋久島では、不安定な天気が続いています。
10月の降水日は、これまで14日間ありました。一日のうちでも天気が目まぐるしく変わり、晴れたかと思ったら突然土砂降りになったりします。晴れ間に安心して、『お天気が良くてよかった』などと噂をすると、その後雨になる率が高いような気がします。
そして、早いものでもう11月です。屋久島空港付近の気象庁のデータ(過去30年)を見ると、10月の平均雨量は299.6mm、11月の平均雨量は303.9mmです。降水量は来月もあまり変わらないようです。どんな天候でも気にせず山を楽しめるように、万全の装備で臨みましょう。

縄文杉ルートでは、まだ淡い色合いながらも、ヤクシマオナガカエデやコハウチワカエデの紅葉が登山道を飾っています。沢沿いの ナナカマド ナナカマド が少しずつ色づきだしました。マムシグサやミヤマシキミ、 ナナカマド ナナカマド の赤い実が、常緑の森の中で鮮やかに目に飛び込んできます。

登山道の状況

■縄文杉ルート 
※3月から11月末までの期間、町道荒川線入口~荒川登山口の区間は、車両乗り入れ規制が実施されます。
登山バスでの移動になりますのでご注意ください。
登山バスは利用者が多い場合混雑し、希望の時間のバスに乗れない事例が多く見られます。
下山が遅くなったりしないように、一日の行程に余裕を持って行動しましょう。
車両乗り入れ規制に関する詳しい情報はこちらで確認できます。
http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/

■宮之浦岳、黒味岳、縦走ルート
新高塚小屋にトイレが新設されました。使用上の注意など、詳細はこちらをご覧ください
http://kyushu.env.go.jp/pre_2011/0704a.html

各避難小屋で宿泊をお考えの方は、小屋に入れない場合もありますので、必ずテントを持参してください。
テントは避難小屋周辺以外では設営禁止ですので、注意して下さい。

登山装備

■雨具について
『一月に35日雨が降る』と言われる屋久島は、確かに雨が良く降ります。しかも非常に激しい降り方をすることがあります。屋久島の天気は予想しづらく、麓と山岳部ではまったく異なる天候になることもあります。予報で天候の良い日でも油断せず、必ず上下セパレートの、しっかりとした登山用雨具を用意しましょう。
ビニールガッパは歩行中に破れて役に立ちません。ポンチョは強雨時、強風時に足元を濡らすので不向きです。

■服装について
朝夕、天候の悪い日の山中の気温が10℃近くにまで下がるようになりました。かさばる防寒着はまだ必要ありませんが、薄手のフリースやシャツ、ウィンドブレーカーなど、重ね着できるアウターが必要です。
日中は気温が上がり、かなり汗をかきます。濡れた時の体感温度がかなり下がるので、着替えのシャツも用意しましょう。
また、軍手だと濡れた時に冷たく感じるようになってきましたので、登山用のグローブか、ウールの手袋がお勧めです。

■その他
現在屋久島の日の出時刻は6時30分ごろ、日の入り時刻は17時30分ごろです。山中では、天候の良い日でも17時を過ぎると暗くなっています。日が短くなっているので、日帰り登山でも必ずライト類を携帯しましょう。

注意点

屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。

お知らせ

その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(TEL0997-49-4191 http://www.yakushima-guide.com/)までお気軽にお問い合わせ下さい。

昨年の今頃の様子は?

先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19

縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26

GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03

GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10

シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17

屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

鹿児島県 / 大隈諸島 屋久島

宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

ユーザーの登山記録から