南国屋久島も山岳地では冬の気配を感じるようになりました。奥岳付近の登山道は凍結や降霜があります。

天気・気温

11/29(火) ■縄文杉コース（標高600～1300m）
11月28日　天気:小雨。縄文杉デッキ上(標高1300m)の気温:13℃（11:30）。無風。登山者:100名弱。

■宮之浦岳（標高1936m）
11月28日　天気:濃霧。山頂の気温8℃（12:05）。東の微風。登山者30名

鹿児島市の天気予報

明日

曇時々雨

24℃

19℃

明後日

雨のち晴

22℃

17℃

日本気象協会提供　2024年4月29日 0:00発表

※ご利用上の注意

山と周辺の状況

まもなく12月、南国屋久島も山岳地では冬の気配を感じるようになりました。
宮之浦岳コース等、奥岳付近の登山道は凍結や降霜があります。
高層湿原の花之江河で氷が張っていたり、霧氷が見られる日もあります。
奥岳では、早い年には11月半ばから降雪があり、冬山装備の準備が必要です。

現在日の出時刻は午前7時頃と遅く、縄文杉コースや宮之浦岳コースの日帰り登山では、夜明け前にトレッキングを開始します。
天気の好い日、登山口で頭上を見上げると、降りそうな満天の星空が広がっています。
北斗七星の柄杓、オリオン座の三つ星、すばる…。
12月にはふたご座流星群、こぐま座流星群の出現も予想されています。
大気の澄んでいる屋久島は、星空が非常に美しく、星が身近に感じられます。
しばしヘッドライトを消して足を止め、星空観察を楽しむのも一興です。（足元や他の登山者には十分に注意して下さい）

お隣の種子島は宇宙ロケットの発射場として有名で、屋久島からも打ち上げが観察できます。
先月は、小惑星『Yakushima』命名のニュースがありました。
夜空の美しいこの季節、屋久島で宇宙に想いを馳せてみるのはいかがでしょうか。

登山道の状況

・気温が低い日には、トロッコ道、特に橋の上などに降霜や凍結の可能性があります。
・3月から11月末までの期間実施されていた町道荒川線入口～荒川登山口の車両乗り入れ規制が解除されます。
12月1日からは、荒川三叉路から荒川登山口までの車両乗り入れが可能となります。
荒川登山口は、駐車スペースが非常に少なく、場合によっては路上駐車をすることになります。
大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう十分配慮して駐車して下さい。
また、積雪、凍結などの場合、車道通行止めになることもありますので、事前に情報収集をして下さい。

■宮之浦岳、黒味岳、縦走ルート
・現在、登山道上に降霜や凍結がみられます。
また、初雪はまだ観測されていませんが、例年12月には降雪、積雪があります。
・宮之浦歩道上には、いくつか携帯トイレブースが設けられています。
環境保護のため、ぜひ携帯トイレを用意し、使用しましょう。
各登山口には、使用済みの携帯トイレの回収ボックスも設けられています。
設置場所等、詳しい情報はこちらをご覧ください
→　http://www.env.go.jp/park/kirishima/ywhcc/tozan/keitait.htm

各避難小屋で宿泊をお考えの方は、小屋に入れない場合もありますので、必ずテントを持参してください。
避難小屋周辺以外では設営禁止ですので、注意して下さい。

登山装備

現在、宮之浦岳ルートなど、奥岳では、登山道上の凍結や降霜があり、スノースパイクや軽アイゼンを携帯すると安心です。
また、例年12月に入ると降雪、積雪が見られますので、しっかりと現地情報を収集して入山して下さい。

日帰り登山でも必ずライト類を携帯しましょう。

屋久島では、登山用品のレンタル店のほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山用品のレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。

注意点

現在屋久島の日の出時刻は7時ごろ、日の入り時刻は17時15分ごろです。
山中では、非常に日が短くなるため、早め早めの行動を心がけ、余裕を持って下山して下さい。

非常に冷たい北西の強風が吹いており、雨風を通さないしっかりとした防寒対策が必要です。
白谷雲水峡など低山でも、予報上の気温が低くなくても、そうとう体感温度が低くなりますので、ご注意ください。