宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

屋久島にもいよいよ雪の季節がやって来ました。11日、この冬初めて宮之浦岳山頂付近に5㎝程度の積雪が確認されました。

縄文杉デッキの様子 (2011.12.31 屋久島ガイド協会 )
縄文杉デッキの様子 (2011.12.31 屋久島ガイド協会 )
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天気・気温

12/13(火) ■縄文杉コース(標高600~1300m)
12月11日 天気:曇り。縄文杉デッキ上(標高1300m) 気温 4℃(12:00)。無風、濃霧。登山者約 45 名   
12月13日 天気:晴れ。縄文杉デッキ上(標高1300m) 気温14℃(12:00)。微風。登山者約 20 名

■白谷雲水峡コース(標高600~1070m)
12月11日 天気:--  太鼓岩(標高1070m) 気温5℃(13:00)。無風、濃霧。登山者約 70 名
鹿児島市の天気予報
明日
曇時々雨
24℃
18℃
明後日
雨のち晴
21℃
18℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

屋久島にもいよいよ雪の季節がやって来ました。
11日、この冬初めて宮之浦岳山頂付近に5㎝程度の積雪が確認されました。
12日の朝には、永田岳(1986m)でも標高1300m付近まで初冠雪が見られるなど、冬の訪れを感じさせる週でした。

南国、屋久島も寒波が到来すると、山岳部では一夜にして積雪に見舞われ、縄文杉や白谷雲水峡に通じる道路が、積雪や凍結により通行止となり、主要なルートのトレッキングが難しくなることがあります。
このような時には、「東洋のマッターホルン」と呼ばれる、モッチョム岳(940m)の登山はいかがでしょうか。
モッチョム岳は、屋久島南部の海岸近くに位置する為、寒波到来の際も比較的積雪が少なく、登山口(千尋滝駐車場)は標高250mにあり、通行止めになることは、まず、ありません。ルート上には、樹齢3000年とも言われるヤクスギ、万代杉も見られます。
また、海に面して鋭くそびえる山の頂上からは、眼下に人里の風景があり、時に遠く洋上に浮かぶトカラの島々を望むこともできます。ただ、登山者も少なく、急な上り下りもあるルートですので、事前にルートの状況をご確認下さい。
これからの1週間では、週末は曇り時々晴れ、最低気温が平地でも5℃近くになる予報が出ています。

登山道の状況

■縄文杉ルート 
・気温が低い日には、トロッコ道、特に橋の上などに降霜や凍結の可能性があります。
縄文杉付近では降雪、積雪することもあります。
・町道荒川線入口~荒川登山口の車両乗り入れ規制が解除され、荒川三叉路から荒川登山口までの車両乗り入れが可能です。
荒川登山口は、駐車スペースが非常に少なく、場合によっては路上駐車をすることになります。
大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう十分配慮して駐車して下さい。
また、積雪、凍結などの場合、車道通行止めになることもあります。
鹿児島県道路通行規制情報は、こちらをご覧ください
→ http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima

■宮之浦岳、黒味岳、縦走ルート
・12月に入り、降雪、積雪がありました。天候によっては、吹雪や大雪になることもあります
また、登山道が凍結することもあります。
・新高塚小屋の自己処理型トイレは、積雪及び凍結による破損を防止するため、12月12日より平成24年3月まで閉鎖されます。
詳しい情報は環境省屋久島自然保護官事務所 TEL 0997-46-2992 までお問い合わせください。
・宮之浦歩道上には、いくつか携帯トイレブースが設けられています。
環境保護のため、ぜひ携帯トイレを用意し、使用しましょう。
各登山口には、使用済みの携帯トイレの回収ボックスも設けられています。
設置場所等、詳しい情報はこちらをご覧ください
→ http://www.env.go.jp/park/kirishima/ywhcc/tozan/keitait.htm

・各避難小屋で宿泊をお考えの方は、小屋に入れない場合もありますので、必ずテントを持参してください。避難小屋周辺以外では設営禁止ですので、注意して下さい。

登山装備

現在、宮之浦岳などの奥岳では、標高1400m付近から積雪があり、登山道が凍結することがあります。本州の冬山と同様に、アイゼン、ピッケルは必携です。
縄文杉ルートも、スノースパイクやストックが必要になることがあります。
しっかりと現地情報を収集して入山して下さい。

注意点

現在、屋久島の日の出時刻は7:05頃、日の入り時刻は17:15ごろです。
山中では、非常に日が短くなるため、早め早めの行動を心がけ、余裕を持って下山して下さい。

お知らせ

その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(TEL0997-49-4191 http://www.yakushima-guide.com/)までお気軽にお問い合わせ下さい。

昨年の今頃の様子は?

先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19

縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26

GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03

GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10

シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17

屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

鹿児島県 / 大隈諸島 屋久島

宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

ユーザーの登山記録から