今シーズン初めて、雪の縄文杉が観察されました! 積雪2cmながら、デッキ上も、周辺の木々も真っ白です。
天気・気温
12月14日 天気:晴のち曇り。縄文杉デッキ上(標高1300m) 気温10℃(11:20)。無風。登山者30名。
12月17日 天気:曇り一時雪。縄文杉デッキ上(標高1300m) 気温2℃(11:40)。北西微風。登山者36名。
■白谷雲水峡コース(標高600~1070m)
12月18日 天気:曇り。太鼓岩(標高1070m) 気温 2℃(11:40)。北西微風。ガスで展望悪し。登山者89名。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
12月17日、今シーズン初めて、雪の縄文杉が観察されました! 積雪2cmながら、デッキ上も、周辺の木々も真っ白です。縄文杉の枝葉はうっすらと雪化粧が施され、たくましい幹や枝先から垂れた氷柱がキラキラと輝いています。
年間、9万人近い人々がこの縄文杉を訪れますが、この雪の縄文杉を見られるのは、本当にごくごくわずかな人だけなのです。
積雪の状態にもよりますが、通常の縄文杉登山よりもさらに体力、脚力が要求されます。
ただし、十分な体力、登山経験のある方には、他の雪山では見られない、独特な面白い雪山体験ができるルートです。
※決して楽ではありませんし、天候によっては非常に難しいルートになりますのでご注意ください。
スノースパイクやアイゼン等、滑り止めを装着して、雪の上をザクザク(屋久島の雪は重いです)と歩く…。空気は冷たいのに、だんだんと身体が火照ってきます。登山者もあまりいない、静寂に包まれた深い山の中。感覚が研ぎ澄まされていき、まるで自分が野生動物になったような気分になります。
この時期の山での大きな楽しみは、休憩中にいただく温かい飲み物。
屋久島の山では、そこここに澄んだ美味しい沢の水が流れていて、容易に水が確保できます。
その水を汲んで、お湯を沸かし、温かい飲み物を摂り、ホッと一息つきましょう。
また、今、屋久島の里では特産のポンカンが旬を迎えています。
瑞々しく優しい甘みが登山中の疲れを癒してくれます。
県道脇の無人市などで売っていますので、ぜひ手に入れてみて下さい。
登山道の状況
■縄文杉ルート
・トロッコ道や木道、特に橋の上などに降霜や凍結の可能性があります。
春~秋シーズンに比べ、十分な体力や登山スキルが求められます。
雪山の経験の少ない方は、登山上級者か、ルートをよく知るガイドと一緒に行動して下さい。
積雪はウィルソン株(標高1000m)付近から顕著にみられ、縄文杉付近では、1m近くに達することもあります。
ルート上に木道や階段が多く、スリップや雪の踏みぬきなどの危険がありますので、十分に注意して歩行して下さい。
・大王杉付近に設置されていた携帯トイレブースは平成24年3月まで撤去されます。
現在縄文杉ルート上には携帯トイレ専用のブースはありません。
荒川登山口トイレ、三代杉付近のバイオトイレ、トロッコ道終点のトイレ、また縄文杉より200m先の高塚小屋のトイレが使用可能です。
・荒川登山口までの車両乗り入れ規制が解除され、荒川三叉路から荒川登山口間の車両乗り入れが可能です。
荒川登山口は、駐車スペースが非常に少なく、場合によっては路上駐車をすることになります。
大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう十分配慮して駐車して下さい。
また、路面の凍結、積雪にも注意して下さい。
積雪のため車道通行止めになることもあります。
鹿児島県道路通行規制情報は、こちらをご覧ください→
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima
■宮之浦岳、黒味岳、縦走ルート
・12月18日現在、標高1000m付近から積雪があります。
凍結、積雪のため、このルートのトレッキングには、十分な冬山登山の装備とスキルが必要です。
冬山経験の少ない方の入山は危険なので控えて下さい。
天候によっては吹雪いたり、数メートルの積雪になることもあります。
ルート上に木道や木の階段が多く、スリップや、雪の踏みぬきなどの危険がありますので、十分に注意して歩行して下さい。
・淀川登山口までの車道は、積雪、凍結時は車両通行止めになることもあります。
上記の鹿児島県道路通行規制情報をご覧ください。
・新高塚小屋の自己処理型トイレは、平成24年3月まで閉鎖されます。
・各避難小屋で宿泊をお考えの方は、小屋に入れない場合もありますので、必ずテントを持参してください。
避難小屋周辺以外では設営禁止ですので、注意して下さい。
登山装備
現在、屋久島の山岳部は標高1000m付近から積雪があります。
縄文杉ルートでは、スノースパイクや軽アイゼン、スパッツ、ストックなどを装備して下さい。
宮之浦岳等奥岳のルートでは、本州の冬山と同様の装備が必要です。
アイゼン、ピッケル、ビバーク用の装備は必携です。
屋久島では、登山用品のレンタル店のほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山用品のレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
注意点
現在、屋久島の日の出時刻は7:10頃、日の入り時刻は17:15ごろです。
山中では、非常に日が短くなるため、早め早めの行動を心がけ、余裕を持って下山して下さい。
しっかりと現地情報を収集して入山して下さい。
低温のため電池の消耗が速くなります。照明等の予備電池もお忘れなく。
お知らせ
その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(TEL0997-49-4191 http://www.yakushima-guide.com/)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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屋久島ガイド協会周辺の過去の様子
屋久島ガイド協会
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- 0997-49-4191
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