2/6月曜日夜半から、気温上昇&みぞれ混じりの雨。今後の寒気&積雪次第で、雪崩に注意です
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
日中は雪が降っていましたが、夕方の気温が最も高くみぞれ混じりの雨となりました。南からの前線の接近に伴い、雲の増加とともに気温も上昇しました。
各地で大雪のニュースが紙面を賑わせていますが、北アルプス南部は非常に積雪の少ない状態が続いています。山荘近くの積雪計はいまだに2メートルで例年よりも70~80cmは少ない感じです。
稜線に出ると、その印象は更に強まり、丸山ではハイマツがたくさん露出しています。丸山第2ケルンあたりの信州側斜面は、例年ならなだらかな雪原となっていますが、今年はいまだにハイマツが隠れておらず、この時期にこれほど積雪が少ないのはあまり記憶にありません。アイゼンの爪でハイマツを傷めないよう、注意して歩きましょう
雨のあとは寒気の到来により、雨によって融けた雪面が凍って、表層雪崩の元となる“ 弱層 ”ができることが予想されます。今後、大雪が降った場合、雪崩の起きやすい場所では注意が必要です。西穂高の登山道は雪崩の危険の少ない場所を通るようになっていますので、ルートからはずれて歩かないようにしましょう。
登山道の状況
■西穂山荘周辺
・新穂高ロープウェイ側の登山道は完全に冬用のルートに変わっています。こちらのルートは降雪直後でなければトレースが期待できる確率が高いです。また、山荘スタッフが赤い布の付いた目印の竹棒を所々に配置しています。一部赤布が少ない場所もありますので、あまり安易に考えず慎重に行動してください。
・上高地側は通行する方は少ないため、トレースはすぐに消えてしまいます。冬期間にこのルートを利用するのは、限られた方のみになります。
・焼岳方面は冬期は非常に迷いやすく登山者はほとんどいません。
■独標~奥穂高方面
・独標から山頂側に向かって下る際は、信州側の上部は岩が崩れやすく危険です。夏の登山道は一度飛騨側へ下り、ターンしてから信州側を下りるルートとなっています。通過の際はくれぐれも慎重にお願い致します。ご不明な点は現地スタッフまでお問い合わせください。
・独標より先は上級者向けのコースです。初心者の方は独標山頂より先へは行かないようにお願い致します。ピラミッドピークの先、第7峰の鎖場付近で事故が多発しています。通過の際には慎重に行動してください。
・西穂山荘から焼岳小屋までのルートは積雪が重なってくるとルートが解りにくくなります。また、焼岳小屋から上高地への下山ルートは来年の5月下旬まで通行止めとなっています。同じく焼岳頂上から中の湯ルートは旧中の湯ルートが通行止めです。下山は新中の湯ルートか焼岳小屋から中尾高原へのルートとなります。
・西穂高岳山頂から奥穂へのルートは日本の縦走路の中でも最も困難なルートのひとつです。これからの時期のチャレンジは慎重に願います。
登山装備
冬の北アルプスでは、あらゆる状況に対応できる装備が必要です。特に防寒・防風対策は重要です。また、予想以上に降雪があり深い雪の中を歩く時はワカンやスノーシューが必需品です。
山荘までの樹林帯を歩く際は軽アイゼンでも十分な時が多いのですが、山荘より上部、特に独標付近から先の岩稜帯を歩く際は前爪のあるアイゼンが必要となります。
注意点
新穂高ロープウェイは風速15mを超える強風が吹くと運行することができません。冬型が強まると北寄りの風が吹くため、ロープウェイのあたりは影響が出る場合が多くなります。
お知らせ
現地の電話は、直前の予約・キャンセルのみお受けしておりますが、個室および団体予約は、現地電話で受け付けておりません。
ドコモのFOMAは山荘内でも良く繋がるようになりました。稜線でも大抵の場所で繋がります。auは山荘付近・稜線ともに繋がります。ソフトバンクは昨年より山荘西面なら繋がるようになりました。
昨年の今頃の様子は?
新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23
融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30
GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07
天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14
西穂山荘周辺の過去の様子
西穂山荘
- 電話番号:
- 連絡先住所:
- 長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所