大山 | 大山プロガイド協会

春らしい今日の山でしたが、実際はこれからが積雪量が一番多くなる時で、雪崩の危険性も高くなってきます。

南光河原側の登山口 (2012.02.24 大山レークホテル )
南光河原側の登山口 (2012.02.24 大山レークホテル )
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天気・気温

02/24(金) 9:00の大山寺の天候 曇り。気温0℃。東の風やや強い。
12:00の山頂の天候 晴れ。気温-4℃。微風
鳥取市の天気予報
明日
曇一時雨
15℃
12℃
明後日
晴時々曇
19℃
10℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 0:00発表
松江市の天気予報
明日
曇一時雨
15℃
12℃
明後日
20℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

前日は暖かくて終日雨が降っており、今朝から風が強く吹いていましたが、冬の西風でなく東の風で、好天になりそうな気配の中のスタートでした。
結果、画像のように6合目を過ぎた辺りから風が弱まり、雲の上に出て山頂は快晴で予想外に暖かく、絶好の登山日和でした。

冬山で一番危ないのは、過去に経験者と登った経験が今日のようにいい天気のときで、「大山の冬山は良かった。」と思われることです。
単独でも登れる、また天候が悪くても一度登ったことがあるから登れるところまで行ってみると勘違いをされることです。
春らしい今日の山でしたが、実際はこれからが積雪量が一番多くなる時で、雪崩の危険性も高くなってきます。
必ず経験者と登り、早めの判断を心がけましょう。

登山道の状況

登山道には雪があります。

およその状況ですが、雪は午前中は前日の雨のせいもあり硬く締まっており、6合目辺りからは完全なアイスバーンです。午後からはかなり緩みましたが、このような状況からアイゼンは必ず10本爪以上のものを使用してください。
ボランティアの皆様のおかげで、6合目の避難小屋は掘り出しされて、中に入ることが可能になっています。
山頂の避難小屋も画像のとおりで、2階からは無理ですが、逆に1階の入口が掘り出されています。入口横の窓も灯り取り用に掘ってありますが、小屋の中ではライトを使用できるように、ザックからすぐに出せるところに入れておくといいと思います。
ただしまだ積雪が予想されますので、いつでも入れるものではありません。

登山装備

アイゼンは最低でも10本以上のものをお使いください。今の時期、最近流行のチェーンアイゼンはほとんど役に立ちません。また6本爪では登りは何とか登れますが、下りで非常に危険です。
またピッケルの使い方を知らない方はストックのほうが便利です。ただしストックが通じるのは5合目までで、6合目より上になると滑落防止の意味でピッケルを使わないと一気に滑り落ちてしまうことも考えられます。5合目以降はピッケルの正しい使い方を習得した方のみが行ける世界です。

注意点

今年は今まであまりなかったところに雪庇がかなり出来ていて、注意が必要です。
特に6合沢、7合沢は元谷側に大きな雪庇があり、一部は崩落してブロック雪崩が起きています。横から見るとすり鉢状になっているのでよく見えませんが、7合沢の源頭あたりから見ると雪庇が見えますので、くれぐれもご注意ください。
今日の場合は横から入って見ましたが、下部のデブリを見るとかなりの規模の雪崩が起きています。
今年は6合沢と7合沢については足を踏み入れないほうがいいと思われます。7合沢の雪庇はまだかなり残っています。

山頂避難小屋は年間通じて開放されていますが、これから雪がどんどん降ってくると小屋内部は暗くなってきます。ライトはすぐ取り出せる所に入れておくほうが良いでしょう。また、小屋内部に入るときは、必ずアイゼンは外してください。
また、小屋を利用される方は必ず出るときに扉を閉めてください。 開けたままにしておくと、雪が小屋内に吹き込んできて、扉が閉まらなくなってしまいます。

お知らせ

登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドなど、「大山レークホテル」(TEL0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。
登りながら、楽な登山の方法であるとか、長続きのできる登山の歩き方であるとかをお教えします。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

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大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

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ユーザーの登山記録から