山荘前は雪融けして春の花が咲き出しています。それでも登山するにはまだまだ雪山です。
天気・気温
山と周辺の状況
雪に埋もれていた植物達も徐々に顔を出し始めています。稜線から見下ろすと新緑が鮮やかになってきました。山荘周辺では
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
に続き、
エンレイソウ
エンレイソウ
や
コバイケイソウ
コバイケイソウ
が顔を出し始めました。タカネザクラはまだまだつぼみの状態ですが、花を咲かすのはもう間もなくではないでしょうか。これからは夏に向けて様々な花が咲き、私たちの目を楽しませてくれます。
日の出は04:39頃、日の入19:03頃。
登山道の状況
■新穂高ロープウェイから山荘まで
新穂高ロープウェイから山荘の登山道は現在冬用のルートとなっています。日々融雪が進んできているので徐々に本来の登山道の方に変更していく予定です。
樹林帯は稜線に比べ残雪が多く残っており、朝晩の冷え込みで雪面が非常に固くなることがあります。軽アイゼン(6本爪以上なら更に良い)とストックを用意した方が良いでしょう。このルートは通行される方も多く、降雪直後でなければルートは明瞭ですが、悪天候の際はあまり安易に考えず慎重に行動してください。
■上高地側から山荘まで
ゴールデンウィーク以降入山者が増えましたが、残雪期は迷いやすい場所もあります。この時期は、ルートや地形をよく知っている方のみです。まだ初めての方が夏のようなつもりで通行するのは危険です。トレースをあてにし過ぎることなく、自身でルートファインディングすることが求められます。踏み抜くと大きな穴が開く場所もあります。急がず慎重に歩いてください。
■山荘から独標方面
●丸山~独標までの登山道上に雪はほとんどありません。一部雪上を歩く部分もありますが、山荘から独標までの区間ではもうアイゼンは必要ないでしょう。
●独標からピラミッドピークまでも残雪はほとんどなくなりました。
●ピラミッドピークから西穂頂上までもだいぶ融けましたが、所々雪上を歩きます。山頂付近の雪渓通過の際は、滑落防止のためピッケルが必要です。初心者の方は独標山頂より先へは行かないようにお願い致します。
■西穂高岳山頂から奥穂へのルート
日本の縦走路の中でも最も困難なルートのひとつと言われており、十分な経験と準備等がなければ通ることはできません。
■山荘から焼岳小屋まで
まだ残雪が多く残っておりルートは解りにくい状況です。また、焼岳小屋から上高地への下山ルートは、5月下旬まで通行止めとなっています。同じく焼岳頂上から中の湯への旧中の湯ルートも通行止めです。下山は新中の湯ルートか、中尾高原へのルートとなります。
登山装備
基本的にまだ冬山装備(防寒、防風)が必要です。
ロープウエイと上高地側は、残雪のある樹林を通るので、軽アイゼン(6本爪以上なら更に良い)とストックを用意した方が良いでしょう
稜線上は晴れていれば爽やかな風が吹き、とても快適なのですが、悪天時には強風にさらされ一気に気温が下がります。天候の変化にも対応できるよう、装備をしっかり整え、安全な登山を心がけてください。
独標より先では8本爪以上のアイゼンとピッケルが必要です。晴れた日は雪目防止にサングラスも必要です。
注意点
気温の高い日は雪が柔らかくなり大きく踏み抜いてしまうなど歩行に苦労することもあります。その一方で、樹林帯の日陰では日中でも雪面が固く凍っていることもあります。稜線上の風の吹き付ける場所では氷となっているところもあります。雪面の状況に応じた対応が必要となります。
お知らせ
新穂高ロープウェイは風速15mを超える強風が吹くと運休する場合があります。携帯電話の通話状況はドコモFOMAは山荘内でも良く繋がります。稜線でも大抵の場所で繋がります。auは山荘付近・稜線ともに繋がります。ソフトバンクは昨年より山荘西面なら繋がるようになりました。
昨年の今頃の様子は?
新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23
融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30
GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07
天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14
西穂山荘周辺の過去の様子
西穂山荘
- 電話番号:
- 連絡先住所:
- 長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所