山荘より下の樹林も融雪が進み、登山シーズンが近づいていることを実感するようになりました。

天気・気温

山と周辺の状況

●午前中は雲は多いものの視界もきいて穏やかな天候でした。昼過ぎからガスが出始め、夕方は濃いガスに包まれました。
●山荘から下の樹林帯でも雪融けが進み、登山シーズンが近づいていることを実感するようになってきました。積雪は40cm程度です。
●山では遅い新緑の季節を迎えています。新穂高も上高地もみずみずしい黄緑色の若葉が山を飾りたて、この時期ならではの新鮮な山の息吹を感じることができます。
●上高地側の登山口付近にはツバメオモトやシロバナ エンレイソウ エンレイソウ が咲いています。 オオカメノキ オオカメノキ やムラサキヤシオツツジも開花し、標高の低いところから花が咲き始めています
●日の出は04：32頃、日の入19：08頃。

登山道の状況

■新穂高ロープウェイから山荘まで
全体の3分の2が雪に覆われています。冬のルートから夏のルートへの移行期です。雪が融けブッシュが出たところから、徐々に夏道へ変更しています。多少分かりにくい場所があるかもしれません。ルートを見失わないように、よく確認しながら通行してください。
このルートには軽アイゼンとスパッツをお持ちいただいた方がいいでしょう。

■上高地側から山荘まで
・中尾根から下の登山道整備が完了しました。雨が降るとぬかるんでしまい、歩きにくかったところが非常にきれいに整備されました。ぜひ歩いてみてください。
・迷い沢付近から上部に雪が残っています。残雪期は迷いやすい場所もありますので注意が必要です。

■山荘から独標方面
●丸山～独標まで
丸山から独標までの登山道上に雪はありません。山荘から独標までの区間ではもうアイゼンは不要です。
●独標からピラミッドピークまでも残雪はほとんどなくなりました。
ピラミッドピークから西穂頂上までもだいぶ融けましたが、所々雪上を歩きます。山頂付近の雪渓通過の際は、滑落防止のためピッケルが必要です。初心者の方は独標山頂より先へは行かないようにお願い致します。
■西穂高岳山頂から奥穂へのルート
日本の縦走路の中でも最も困難なルートのひとつと言われており、十分な経験と準備等がなければ通ることはできません。
■山荘から焼岳小屋まで
まだ残雪が多く残っておりルートは解りにくい状況です。残雪のあるこの時期は、西穂から焼岳方面へ行かれる方はほとんどいません。

登山装備

基本的にまだ冬山装備（防寒、防風）が必要です。
ロープウエイと上高地側は、残雪のある樹林を通るので、軽アイゼン（6本爪以上なら更に良い）とストックを用意した方が良いでしょう
稜線上は晴れていれば爽やかな風が吹き、とても快適なのですが、悪天時には強風にさらされ一気に気温が下がります。天候の変化にも対応できるよう、装備をしっかり整え、安全な登山を心がけてください。
独標より先では8本爪以上のアイゼンとピッケルが必要です。晴れた日は雪目防止にサングラスも必要です。

注意点

●気温の高い日は雪が柔らかくなっているため、大きく踏み抜いてしまうなど歩行に苦労することもあります。その一方で、最低気温が0度近くまで下がることもあります。樹林帯の日陰では日中でも雪面が固く滑りやす状態になることもあります。雪の状況に応じた対応が必要となります。
●樹林帯ではまだ残雪がかなりあります。雪山に対応できる装備が必要です。防寒や防風対策を含め、しっかり準備してお越しください。
●山荘より下は雪面が硬いときはアイゼン（軽アイゼンでも可）が必要です。できればストックも欲しいところです。
●気温が上がり雪が柔らかくなると足が潜りますので、カッパのズボンとスパッツで下半身が濡れないようにしましょう。
●独標より先では8本爪以上のアイゼンとピッケルが必要です。晴れた日は雪目防止にサングラスも必要です。

お知らせ

■西穂山荘は北アルプス南部の山小屋では唯一通年営業しています。電話線が不調の際、現地の電話は通じないときがありますが、無休で営業しております。
携帯電話の通話状況はドコモFOMAは山荘内でも良く繋がります。稜線でも大抵の場所で繋がります。auは山荘付近・稜線ともに繋がります。ソフトバンクは昨年より山荘西面なら繋がるようになりました。
■新穂高ロープウェイは風速15ｍを超える強風が吹くと運休する場合があります。

昨年の今頃の様子は？

新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
•