西穂高岳 | 西穂山荘

これから根雪になる可能性があります。山荘まででも軽アイゼン携行し冬山装備が必要です。

積雪1m 山荘の玄関も埋まっています (2012.11.26 西穂山荘 )
積雪1m 山荘の玄関も埋まっています (2012.11.26 西穂山荘 )
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

11/05(月) 天候は朝方は晴れ、夕方から雪。最低気温-3.0℃、最高気温3.1℃。日の出06:17頃、日の入16:57頃。
積雪は10cm程度(詳しくは山荘にお問い合わせください)
松本市の天気予報
明日
16℃
9℃
明後日
曇時々晴
20℃
9℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
16℃
9℃
明後日
晴時々曇
22℃
7℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

ここ数日は山荘付近でも最低気温が氷点下まで下がり、早朝の岩には霜がついています。最低気温が-10℃近くになる日もありました。日中でもマイナスの気温となる日もあります。晴れた日でも稜線の風は冷たく感じます。今後の気象の変化に注意してください。

稜線から見る上高地や新穂高の紅葉も終盤になっってきた感じですが、今しばらくは雪と紅葉の景色を見ることができそうです。冷え込んだ朝は丸山でエビの尻尾が見られた日もありました。

山荘前から日の出を見ることができるようになりました。しかし、周囲の山々が染まってくる様子等を楽しむには、丸山まで登られた方が良いでしょう。
丸山より上部は風を遮るものがないため、強い風の日や低温時は、天気が良くても風や寒さに対する配慮が必要です。

登山道の状況

今日現在、山荘周辺は地面の出ているところが多いのですが、今後の気象状況によっては一変します。登山を予定されている方は、入山前後の気象予報に注意してください。
山荘付近でも最低気温が氷点下に下がり、早朝は岩に霜が付きます。現在の雪は今冬シーズンの根雪となるかも知れません。稜線は風が強いため、積雪量は増えにくいのですが、日陰には雪や氷となって残っています。アイゼンの使用を迷う状況が多いかもしれません。山荘までの予定の方も軽アイゼンの携行を勧めています。

新穂高ロープウェイ側の登山道は随所に雪や氷があります。山荘からロープウェイのルートは樹林帯で薄い積雪の合間から出る木の根に足を取られたりや不安定な石への注意も必要です。初心者コースとあなどることなく、慎重に歩きましょう。入山者が多いため降雪時は圧雪されアイスバーンとなることもあります。

上高地側は11/5で中尾根辺りまで積雪があり氷となっている箇所もあります。これから降雪があると共に入下山者が減りトレースがなくなる時もあります。積雪期は初心者の入下山は困難になります。登山道にある宝水(水場)は微量の沢水が流れる程度ですので当てにはせず、水は入下山前に十分補給しておきましょう。

独標から山頂方面はこれからの時期は岩稜と雪と氷のミックスの状況になります。アイゼンを装着して岩稜を歩く場面が多くなります。山頂方面へ向かう場合は、昨年崩落した独標の北側斜面を通過することとなります。崩落箇所の整備は終了しました。ただし、落石の危険がなくなったわけではありませんので、通行の際には立ち止まらず、石を落とさないように十分注意して通過してください。また、道幅が狭いので、すれ違いの際に誤って転落することのないよう慎重にお願い致します。

独標より先は上級者コースです。初心者の方は行かないようにお願い致します。山頂直下(西穂山荘側)の鞍部付近で岩の崩落を確認しています。落石も多い場所ですので目印から外れずに歩行してください。

西穂山荘から焼岳小屋までのルートは樹林帯で降雪があると非常に分かりにくくなります。これからの時期は一気に入山者が少なくなるルートです。

西穂~奥穂間の縦走路は夏シーズンでも難しいといわれるルートの一つです。これからの時期はエキスパート向きのルートです。安易に立ち入ることは自身を危険にさらすだけではなく、多くの人に迷惑をかけることにもなりかねません。コースタイムも気象状況に大きく左右されます。山岳ガイドや、十分な経験のある方と一緒にいかれることをお勧めします。

登山装備

山荘までの予定の方も軽アイゼンの携行を勧めています。天候が周期的に変わるため、積雪があったり無かったりを繰り返していますが、これからは冬山装備が必要な時期です。朝晩は気温が下がりますので防寒着が必要です。フリースや軽めのダウンを持ってくる方が多くなりました。朝早く登るときには冬用のグローブが欲しくなります。

注意点

山荘までの樹林帯を登るときは汗をかきますので、天気が良ければあまり厚着をする必要はありません。しかし、休んでいるときは次第に体が冷えてきますので、冷やしすぎないように注意しましょう。

天候によって気温差があります。晴れれば日中の最高気温は15℃近くまで上がりますが、最低気温は0℃度近くまで下がることもあります。

稜線に出ると風が強いので、防寒防風対策が必要です。最低気温が低下し、早朝には岩に霜がつきます。スリップに注意しましょう。
山荘から上部はハイマツ帯となり、風を遮るものがありません。雨、雪、みぞれ、ガスなどで濡れた体に強い風を浴びると、低体温症を発症することがあります。いくら天気が良くても最低限の防寒防風対策は油断なく

これからの時期は、一気に雪が降ることも念頭に置き、直前の気象情報をよく確認してから登りましょう。寒気の流入により、突然、厳冬期のような状態になることがあります。十分な装備を用意していない場合は、気象遭難に発展する場合がありますので注意して安全な登山をお楽しみください。

新穂高ロープウェイは12/3(月)~4(火)の両日、メンテナンス運休となっておりますので御注意下さい。また、風速15m~超える強風が吹くと運休する場合があります。

お知らせ

西穂山荘は北アルプス南部の山小屋では唯一通年営業しています。現地電話(0263-95-2506)は、外での作業中や電話線が不調の際、現地の電話は通じないときがありますが、無休で営業しております。
11/1から宿泊料金は冬期料金(2食付9300円)。また宿泊者の方も水は有料で、ペットボトルの販売のみです。
レストハウスの食事メニュー(お酒やおつまみ類を除く)の注文は、15:00頃までです。
宿泊の御予約は松本事務所(電話0263-36-7052 営業は日祭日除く10:00~16:00)で受付ています。

昨年の今頃の様子は?

新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

関連する山

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

西穂高岳 標高 2,909m

 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

焼岳 標高 2,455m

 北アルプスの玄関口、上高地にずっしりと腰をすえる焼岳は、乗鞍火山帯で唯一の活火山として知られている。  何よりも場所がいい。釜トンネルを抜けてさあいよいよ山だ、と沸き立つ視野に初めに飛び込んでくるのが荒々しい焼岳の下堀沢。大正池に影を落とす姿も、数少なくなった枯れ木と調和しているし、田代池、穂高橋、河童橋と、上高地の要所で必ず姿を見せる。山頂からわずかに白い蒸気を見せる鐘状火山(トロイデ)である。  噴火の歴史は古く、歴史に残っている初めは天正13年(1585)、近いところでは大正4年(1915)6月6日の大爆発で、1日で梓川を大正池に変えてしまった。最近は昭和37年(1962)で、今度は泥流で大正池を埋め、浅い幅広の川のように変えてしまった。それ以来、長い間登山禁止だったが、最近全面的に解除されたため多くの登山者の姿が見られるようになった。頂上には溶岩円頂丘には珍しい噴火口があり、池になっている。  北側の肩は中尾峠で、ここを乗越せば蒲田川の中尾集落に通じる歴史の古い峠道だ。また、新中尾峠には焼岳小屋がある。山頂へは上高地から所要4時間。中尾口から所要4時間30分。

ユーザーの登山記録から

周辺の山岳最新情報