これから根雪になる可能性があります。山荘まででも軽アイゼン携行し冬山装備が必要です。
天気・気温
積雪は10cm程度(詳しくは山荘にお問い合わせください)
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
ここ数日は山荘付近でも最低気温が氷点下まで下がり、早朝の岩には霜がついています。最低気温が-10℃近くになる日もありました。日中でもマイナスの気温となる日もあります。晴れた日でも稜線の風は冷たく感じます。今後の気象の変化に注意してください。
稜線から見る上高地や新穂高の紅葉も終盤になっってきた感じですが、今しばらくは雪と紅葉の景色を見ることができそうです。冷え込んだ朝は丸山でエビの尻尾が見られた日もありました。
山荘前から日の出を見ることができるようになりました。しかし、周囲の山々が染まってくる様子等を楽しむには、丸山まで登られた方が良いでしょう。
丸山より上部は風を遮るものがないため、強い風の日や低温時は、天気が良くても風や寒さに対する配慮が必要です。
登山道の状況
今日現在、山荘周辺は地面の出ているところが多いのですが、今後の気象状況によっては一変します。登山を予定されている方は、入山前後の気象予報に注意してください。
山荘付近でも最低気温が氷点下に下がり、早朝は岩に霜が付きます。現在の雪は今冬シーズンの根雪となるかも知れません。稜線は風が強いため、積雪量は増えにくいのですが、日陰には雪や氷となって残っています。アイゼンの使用を迷う状況が多いかもしれません。山荘までの予定の方も軽アイゼンの携行を勧めています。
新穂高ロープウェイ側の登山道は随所に雪や氷があります。山荘からロープウェイのルートは樹林帯で薄い積雪の合間から出る木の根に足を取られたりや不安定な石への注意も必要です。初心者コースとあなどることなく、慎重に歩きましょう。入山者が多いため降雪時は圧雪されアイスバーンとなることもあります。
上高地側は11/5で中尾根辺りまで積雪があり氷となっている箇所もあります。これから降雪があると共に入下山者が減りトレースがなくなる時もあります。積雪期は初心者の入下山は困難になります。登山道にある宝水(水場)は微量の沢水が流れる程度ですので当てにはせず、水は入下山前に十分補給しておきましょう。
独標から山頂方面はこれからの時期は岩稜と雪と氷のミックスの状況になります。アイゼンを装着して岩稜を歩く場面が多くなります。山頂方面へ向かう場合は、昨年崩落した独標の北側斜面を通過することとなります。崩落箇所の整備は終了しました。ただし、落石の危険がなくなったわけではありませんので、通行の際には立ち止まらず、石を落とさないように十分注意して通過してください。また、道幅が狭いので、すれ違いの際に誤って転落することのないよう慎重にお願い致します。
独標より先は上級者コースです。初心者の方は行かないようにお願い致します。山頂直下(西穂山荘側)の鞍部付近で岩の崩落を確認しています。落石も多い場所ですので目印から外れずに歩行してください。
西穂山荘から焼岳小屋までのルートは樹林帯で降雪があると非常に分かりにくくなります。これからの時期は一気に入山者が少なくなるルートです。
西穂~奥穂間の縦走路は夏シーズンでも難しいといわれるルートの一つです。これからの時期はエキスパート向きのルートです。安易に立ち入ることは自身を危険にさらすだけではなく、多くの人に迷惑をかけることにもなりかねません。コースタイムも気象状況に大きく左右されます。山岳ガイドや、十分な経験のある方と一緒にいかれることをお勧めします。
登山装備
山荘までの予定の方も軽アイゼンの携行を勧めています。天候が周期的に変わるため、積雪があったり無かったりを繰り返していますが、これからは冬山装備が必要な時期です。朝晩は気温が下がりますので防寒着が必要です。フリースや軽めのダウンを持ってくる方が多くなりました。朝早く登るときには冬用のグローブが欲しくなります。
注意点
山荘までの樹林帯を登るときは汗をかきますので、天気が良ければあまり厚着をする必要はありません。しかし、休んでいるときは次第に体が冷えてきますので、冷やしすぎないように注意しましょう。
天候によって気温差があります。晴れれば日中の最高気温は15℃近くまで上がりますが、最低気温は0℃度近くまで下がることもあります。
稜線に出ると風が強いので、防寒防風対策が必要です。最低気温が低下し、早朝には岩に霜がつきます。スリップに注意しましょう。
山荘から上部はハイマツ帯となり、風を遮るものがありません。雨、雪、みぞれ、ガスなどで濡れた体に強い風を浴びると、低体温症を発症することがあります。いくら天気が良くても最低限の防寒防風対策は油断なく
これからの時期は、一気に雪が降ることも念頭に置き、直前の気象情報をよく確認してから登りましょう。寒気の流入により、突然、厳冬期のような状態になることがあります。十分な装備を用意していない場合は、気象遭難に発展する場合がありますので注意して安全な登山をお楽しみください。
新穂高ロープウェイは12/3(月)~4(火)の両日、メンテナンス運休となっておりますので御注意下さい。また、風速15m~超える強風が吹くと運休する場合があります。
お知らせ
西穂山荘は北アルプス南部の山小屋では唯一通年営業しています。現地電話(0263-95-2506)は、外での作業中や電話線が不調の際、現地の電話は通じないときがありますが、無休で営業しております。
11/1から宿泊料金は冬期料金(2食付9300円)。また宿泊者の方も水は有料で、ペットボトルの販売のみです。
レストハウスの食事メニュー(お酒やおつまみ類を除く)の注文は、15:00頃までです。
宿泊の御予約は松本事務所(電話0263-36-7052 営業は日祭日除く10:00~16:00)で受付ています。
昨年の今頃の様子は?
新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23
融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30
GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07
天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14
西穂山荘周辺の過去の様子
西穂山荘
- 電話番号:
- 連絡先住所:
- 長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所