大山 | 大山プロガイド協会

初冠雪の雪は融けるも、八合目以上の凍結に備え6本爪アイゼンの携行を。降雪時の無理は禁物。

山頂避難小屋 (2012.11.29 大山レークホテル )
山頂避難小屋 (2012.11.29 大山レークホテル )
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天気・気温

11/08(木) 大山寺で09:00の天候は曇り、気温+9℃、微風。
山頂で11:00の天候はガス、気温+2℃、無風。
鳥取市の天気予報
明日
曇一時雨
15℃
12℃
明後日
晴時々曇
19℃
10℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 0:00発表
松江市の天気予報
明日
曇一時雨
15℃
12℃
明後日
20℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

本日の登山者は約70名程度。平日にしては多いようです。
スタート地点の大山寺周辺の紅葉がピークです。例年よりもやや遅めのピークとなったようです。登山道においてはスタート地点より上では紅葉も終わり、冬山登山になりつつあります。気圧配置は西高東低と冬型になり、徐々に昼間の気温も下がってきて、山頂の天候と気温が気になるところです。

登山道の状況

11/1に初冠雪となりましたが、その後の気温がやや高めで推移したため登山道の積雪はまったく無くなりました。麓から見る北壁に残る程度です。これからの時期は八合目からの木道が凍結するようになります。
登山道での注意箇所は特にありませんが、下りで元谷に下山される場合は丸太が濡れて滑りやすくなっていますので、ご注意ください。傾斜が急で、駐車場までの時間はやや長くなりますので、疲れが激しい場合はそのまま夏山登山道を下山したほうが無難です。

本格的に雪が降り始めると、まず素人感覚では無理です。いけるところまで行ってみると言うのが一番危険ですので、決して無理をしないようにご注意ください。

登山装備

フリースなどの防寒用具、ライト、雨具、防水の効いた暖かい手袋や帽子は必携です。温かい飲み物の入った保温水筒やがあると安心です。登山靴は防水がしっかりしたものが必要です。最低限ゴアテックスの登山靴でないと、足の中まで濡れてしまいます。まして運動靴ではまったく無理です。これからの時期は手袋は必需品です。八合目ぐらいから上については、冬用の手袋でもいいぐらいです。軍手は避けてください。汗で濡れると非常に冷たくなります。
八合目からの木道凍結に備えて、常に6本程度のアイゼンは持っていたほうが安全だと思います。

注意点

夏場に比べてかなり日が短くなっていますので、遅めのスタートの場合は時間に余裕を持って無理をしないほうがいいでしょう。遅くとも16:00には下山できる予定を立てておかないと、途中で事故等のあった場合は暗くなって困ってしまいます。時間に関係なく必ずライトはお持ちください。

服装は五合目までは樹林帯を歩くので、風が強くても直接風にさらされることがないので、薄着でスタートしてください。特にジャケット等については風を遮る効果はありますが、逆に内側に空気を溜め込みますので、歩いていて寒くなったら羽織るようにしたほうがいいと思います。

山頂の避難小屋の水洗トイレが今日から使えなくなりました。1ヶ所だけは非水洗で年中使えます。

お知らせ

登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法であるとか、長続きの出来る登山の歩き方であるとか教えます。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

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大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

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ユーザーの登山記録から