積雪170cm。ダイヤモンドダストも観測。すでに本格冬山となり山荘まででもアイゼンが必要です。
天気・気温
日の出06:58頃、日の入16:46頃。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
今朝は一時的にガスが抜け、山荘前から朝焼けを楽しむことが出来ました。その後はまた雲に覆われてしまいましたが、清々しい朝でした。その後は吹雪となり、強い風と降雪は夜まで続きました。
今年も残す所1週間を切りました。今週は全国的に寒い日が多かったですが、山荘周辺でも気温の低い日が続いており、積雪も去年のこの時期に比べて多目です。
天候が良い時は、辺り一面真っ白な雪景色に包まれます。12/24のクリスマスイブは、午前中晴天に恵まれ、山荘前でダイヤモンドダストが舞いました。厳冬期の冬山は、こうした一瞬一瞬が感動を与えてくれたりします。
12/25はこの3連休中で最も降雪が多く、稜線に出ると飛騨側からの強い風と合わせ視界の悪い一日となりました。こうした日は丸山でも方向を失ってしまう時がありますので十分注意してください。雪庇は信州側に伸びています、視界が悪い時は特に注意が必要となります。
既に本格的な冬山となっている今シーズンは雪山を長期間楽しめる年となりそうです、。美しい景色を堪能できる反面、冬山の寒さや厳しさは、常に危険と隣り合わせです。防寒対策はもちろんですが、入山前に十分な準備をされて、楽しく安全な登山が出来るようにしましょう。
今の時期は山荘前から日の出を見ることが出来ます。日の入りの時間も早くなりました。余裕を持った山行計画を立ててください。
登山道の状況
新穂高ロープウェイ側の登山道は冬ルートに変わりました。ルート上には赤い布のついた竹の棒が目印として設置されています。所々立ち木や小枝がルート上に出ている場所もありますので、グループで歩く時は枝の跳ね返りに注意してください。初心者コースとあなどることなく慎重に歩きましょう。
これからの時期は、年末年始をピークに入山者が多くなるため降雪時は圧雪され滑りやすくなることもあります。山荘までの予定でもアイゼンは必要です。
上高地側の登山道もまとまった積雪があります。降雪後の入下山者は無いようですのでトレースは期待できません。積雪期は初心者の入下山は困難となり経験者の方でも、かなりハードなラッセルの必要があると思われますので十分に準備して下さい。
丸山までは岩の出ているところもありますが、凍っている場合がありますのでアイゼンは装着してください。ハイマツが露出している箇所では、アイゼンで踏みつけてハイマツの枝を傷つけることのないよう、注意して歩いてください。
丸山から独標までのルートは独標手前までは尾根が広く、滑落の危険は少ないのですが、天候が悪い場合はホワイトアウトの状態となることがあり、道迷いが発生しやすくなります。悪天候時に無理をして行動しないようにしてください。
独標より先は冬の北アルプスに熟練した方しか登ることはできません。これからの時期は岩と雪と氷がミックスした状況になります。稜線上は雪庇が大きくなるに連れて踏み抜きに注意が必要になります。
西穂山荘から焼岳小屋までのルートは非常に分かりにくい状態でラッセルが大変です。明瞭な目印は無くこれからの時期に入山する人はほとんどいません。
西穂~奥穂間の縦走路は夏シーズンでも難しいといわれるルートの一つです。安易に立ち入ることは自身を危険にさらすだけではなく、多くの人に迷惑をかけることにもなりかねません。
登山装備
ロープウェイ~山荘間の登山道は樹林帯の中を歩きます。一日で1mも新雪が積もることもあり、降雪後はワカンやスノーシューが必要です。人が大勢歩いたり、好天が続いたりすると、一転して雪面は硬くなりますので、アイゼンが必要となります。様々な状況に対応できるような装備をご持参の上入山して下さい。
山荘から下の樹林帯は、雪の状況によって使用する装備が異なります。新雪が降ったばかりならワカンかスノーシュー、降雪後でトレースが硬ければアイゼンが必要です。雪面状態は毎日変わりますので、どのような状態にも対応できるようご準備ください。また、樹林帯ではピッケルではなくストックを使用します。
山荘までの樹林帯を登るときは汗をかきますので、天気が良ければあまり厚着をする必要はありません。しかし、休んでいるときは次第に体が冷えてきますので、冷やしすぎないように注意しましょう。
山荘から上部はハイマツ帯となり、風を遮るものがありません。アイゼンとピッケルが必携です。凍傷や低体温症にならないよう、いくら天気が良くても防寒・防風対策は怠らず、安全な登山をお楽しみください。好天時は雪面からの照り返しが強くサングラスがあるとよいでしょう。
稜線に出ると風が強く、体感温度は実際の気温よりもかなり低くなります。冬用の帽子や手袋、暖かい衣類等、防寒・防風対策が必要です。長時間行動する場合は、目出し帽等で顔を凍傷から守ることも必要です。
天気の良い日はゴーグルやサングラス等で紫外線から目を守ることも重要です。
天候によって気温差があります。晴れれば日中の最高気温はプラスになることもありますが、最低気温は-20度近くまで下がることもあります。
注意点
降雪でトレースが消えている時は、目印をたどっても通常のコースタイムより大幅に時間がかかります。
雪の状況は天気や気温次第で大きく変わります。同じ日においても、気温の低い朝方と太陽下にさらされた日中では、雪面の状態が変化しますので注意が必要です。
新穂高ロープウェイは風速15mを超える強風が吹くと運休する場合があります。
お知らせ
西穂山荘は北アルプス南部の山小屋では唯一通年営業しています。現地電話(0263-95-2506)は、外での作業中や電話線が不調の際、現地の電話は通じないときがありますが、無休で営業しております。
宿泊の御予約は松本事務所(電話0263-36-7052 営業は日祭日除く10:00~16:00)で受付ています。個室予約の受付を行っております。部屋数に限りはありますが、ご希望のお客様はどうぞご利用ください。個室の予約は現地では受け付けていません。
レストハウスの食事メニュー(お酒やおつまみ類を除く)の注文は、15:00頃までとなっております。
■年末年始イベント情報! 西穂山荘の年末年始は、楽しいイベントをたくさん御用意して、皆様のお越しをお待ち致しております
・大晦日はレストハウスを年越し営業。 山での年越しをよりお楽しみいただけるよう、12/31は別館レストハウスを00:30まで営業致します。「紅白」や「ゆく年くる年」を御覧になるも良し、山の仲間達と語らうのも良し。みんなで年越しを楽しみましょう!
その他、イベント満載ですので、詳しくはホームページを御覧ください。
昨年の今頃の様子は?
新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23
融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30
GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07
天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14
西穂山荘周辺の過去の様子
西穂山荘
- 電話番号:
- 連絡先住所:
- 長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所