積雪は昨年よりやや少く灌木帯は歩きにくい。10本爪以上のアイゼン必携。カンジキも必要。

天気・気温

山と周辺の状況

本日は天候が下り坂でした。

登山道の状況

一昨日までのアイスバーンに新雪が降り積もり、非常にアイゼンが効きにくい状態になっています。アイゼンは当然ですが10本以上のものでないと、山頂はおろか六合目まででさえも無理です。
六合目までは比較的に風も穏やかでしたが、六合目から一気に天候が急変し、トレースも風に飛ばされて、ほとんど見えない状態でした。八合目から上はカンジキがないと無理な状態でした。

積雪量としては昨年の同時期に比較すると、やや少なめですが、去年よりは気温の低い日が続いていたからでしょう。従って五合目から六合目までの灌木帯が非常に歩きにくくなっています。
標高1400ｍを過ぎると、ようやくほとんどの灌木が埋まっていて歩きやすくなりますが、逆に目印が何もなくなります。方向がわからなくなる前に早めに判断してください。特に六合目から上は別世界です。道具だけ揃えていても経験のない登山者が立ち入ることは大変危険です。

アイゼンを履きなれていない方が多く、下山時に尻セードで下りているパターンが多く見受けられました。
昨日と今日の場合はやむをえないと言えば、そうかもしれませんが、せっかく登りでキックステップで足がかりを作っていますので、グリセードをする場合は、場所を考えましょう。

登山装備

厳冬期雪山装備が必要です。アイゼンは安全上必ず10本爪以上をお持ちください。

注意点

天候が悪いと暗くなるのも早いです。時間に余裕を持って行動してください。ライトがあるからと思っても、吹雪になると車で走っている時のように、前がわからなくなります。過信は生死の事故に繋がります。自信と過信は山では禁物です。

●避難小屋について　山頂にある避難小屋は冬でも入れます。特に今の時期は非常に助かりますが、皆さんのちょっとした心遣いとマナーで随分と変わってきます。
・小屋に入る前にアイゼンは外してください。
・必ず衣服についた雪も外で落としてください。小屋内に持ち込まれた雪は氷点下ではもちろん融けません。しかも凍ってツルツルになってしまいます。
・小屋に入ったらライトをザックの中のすぐに取り出せる場所にいれておいたほうがいいと思います。もうすでに1階の窓が半分程度埋まっていて薄暗くなっています。

●マイカーの方へ　これからの時期は冬用タイヤで大山にお越しください。とくに米子自動車道からお越しの場合はタイヤ規制が出る場合があります。お気をつけください。

お知らせ

登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」（0859-52-3333）久保までお気軽にお問合せください。何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方など教えます。

昨年の今頃の様子は？

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

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