唐松岳 | 唐松岳頂上山荘

八方尾根は登山道上は、雪融けしアイゼン不要です。登山道脇の斜面は高山植物のお花畑となっています。

タカネマツムシソウ。吹き渡る涼風にサラサラと揺れていました。(2013.09.01 唐松岳頂上山荘 )
タカネマツムシソウ。吹き渡る涼風にサラサラと揺れていました。(2013.09.01 唐松岳頂上山荘 )
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天気・気温

08/01(木) 天候は早朝は雷雨、のちガス。
富山市の天気予報
明日
曇のち雨
21℃
14℃
明後日
雨時々曇
20℃
15℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 16:00発表
松本市の天気予報
明日
晴のち曇
27℃
12℃
明後日
雨のち曇
24℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今日は、最低気温10℃を下回る天候となりました。明日から天気は回復の予報です。

天気にかかわらず、高山植物はどんどん開花しています。
夏の花が咲く傍らで、残雪の近くでは、融雪して濡れた地面から、雪解けを待っていた ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ イワカガミ イワカガミ など春の花々が一斉に芽吹き始めています。
八方尾根では、緑の中に、一際明るい黄色く鮮やかな ウサギギク ウサギギク
ワレモコウと並んで咲いています。道沿いの湿った草付き斜面には ヨツバシオガマ ヨツバシオガマ が咲いています。
岩稜帯では ツガザクラ ツガザクラ が咲いています。
八方尾根上部登山道沿いの草付き斜面にでは ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ の群落に囲まれながらミヤマ アキノキリンソウ アキノキリンソウ が咲いています。
谷筋の残雪が消えたところでは、 シナノキンバイ シナノキンバイソウ ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ が次々と花を咲かせています。
唐松岳頂上山荘手前の草付き斜面はお花畑になっています。
山荘横では、 ハクサンフウロ ハクサンフウロ の群落が見頃を迎え、チシマギキョウも咲いています。
花の多い八方尾根では、美しい翅を広げたコヒオドシ(蝶)に出会うこともあります。

登山道の状況

登山道は雨により路肩がゆるくなっている所があります。ストックを突く時には充分注意して下さい。

●八方尾根は夏道です。
・扇の雪渓下部、登山道上の雪も解けアイゼン不要です。

●山荘~唐松岳山頂 支障ありません。

●五竜岳方面
・牛首稜線は鎖場を下ります。朝方は岩場が湿って濡れていることがあり滑りやすいので、足もとに注意。

●不帰方面
・整備が入り、通行できます。
・状況は刻々と変化するため。最寄りの小屋で最新情報を収集して下さい。

●唐松から祖母谷~欅平ルート(富山県黒部側)
・整備入りました。草刈りも進んでいます。
・唐松岳南斜面の雪渓は山荘寄りの2本目まで除雪を終えています。3本目の雪渓は、氷化しています。祖母谷への下山する時には必ず山荘受付にて最新ルート状況の確認下さい。

登山装備

3000m級の夏山登山装備が必要です。梅雨明けしましたがまだ雨対策と防寒も必携。
手袋、帽子、紫外線対策のサングラスや日焼け止め対策も必ず用意しましょう。

気温が上がらない日には、手がかじかむこともあります。少し防水性のある手袋がある良いです。また朝晩の冷え込みもあるので軽いダウン程度の防寒具も必要です。

雨が降れば、身体が雨や汗で濡れて冷えます。晴れると暑くなります。装備は両方に対応できるように心がけておきましょう。

注意点

・快適な登山は、まず健康管理と不調の予防です。どちらも体を冷やさないこと+塩分補給が基本です。
・登山前のバスや電車のエアコンにより、体が冷えた状態で登山すとると大変消耗します。アプローチから体を冷やさないようにしましょう。
・登山中は薄着でも、休憩時は短時間でも体を冷やさないように防風、防寒につとめ雨具の上などをはおるようにしましょう。
・背中にタオルなどを挟んで行動し、汗をかいた時に引き抜くことも有効です。
・歩き方の工夫次第で、膝やもものケガを減少することができます。山慣れた方は体重移動ひとつでも工夫があります。
・山の風はとても冷たい風です。温かい飲み物を摂ることも体力を保つ工夫です。保温用水筒があると良いでしょう。
・登山中にこまめな水分補給を怠らないように心がけましょう。晴れた日はもちろん、雨の中で飲料水を摂取せずに登山して体調を崩すケースがあります。雨具の中では汗をかきますし、荷物から水筒を出すのも手間ですが、雨であっても水分補給には充分な注意が必要です。
・ペットボトルの真水だけを飲んでいると、汗となって失った塩分やミネラルを補充できません。塩分補給の飴や食品、梅干しなどで体内のバランスを保ちましょう。
・一般的に販売されているスポーツ飲料は2~3倍に薄いもの方が吸収が良く、胃腸の負担になりません。
・小屋に着いたら、乾いた衣類に着替え、保温と水分塩分補給につとめましょう。
・小屋到着後、すぐ横になって寝てはいけません。椅子に座っていても良いので、起きていること。温かい飲み物と塩分補給を怠らず、ゆっくりと過ごして下さい。小屋の外で休む時に雨具や薄いダウンなどを着ては体が冷えないようにしましょぅ。
・マッサージ、ストレッチは足だけでなく、肩も行うと疲労回復が早くなります。多少の体調不良は肩回しだけでも良くなることもあります。
・山での体調不良は、ほとんどが冷えと塩分不足です。支障が出る前に予防することが一番です。もし支障が出てしまっても保温と塩分補給により回復する事例も多いです。

・山靴のソール剥がれが多発しています。出発前に装備点検をしっかりとしましょう。

●八方尾根ゴンドラ&リフトは運転中。
ゴンドラ運行開始時間 08:00~16:00
アルペンリフト営業時間 08:15~16:00
夏季は早朝運行日があります。また上記の時間外に運行変更することがあります。
詳しくはこちら http://www.hakuba-happo.or.jp/sightseeing/alpineline/

●黒菱林道について
安全対策工事実施のため8月9日まで片側通行となります。
工事日は交通誘導員さんが対応・土・日・祭日は信号機対応となります。

お知らせ

皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げております。
個室希望の方はご予約下さい。7名以上のグルーブは予約をお願いします。テント場の予約はできません。

8/3(土)山荘は大変賑わいそうです。

昨年の今頃の様子は?

2023年のGWは4/27~5/6迄営業(要予約)。前爪のあるアイゼン、ピッケルなど雪山登山装備が必要2023.04.27

2023年の夏山営業は7/1~10/21。利用には予約が必要。予約は6月中旬から受付予定2023.05.11

2023年の夏季営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。利用には予約が必要。予約は一ヶ月前から受付2023.05.24

唐松岳頂上山荘周辺の過去の様子

  • (みんなの登山記録 akira さんの投稿から)
  • 山荘裏山より剣岳、立山連峰の眺望
  • 氷点下の寒い朝。快晴の稜線は真っ白な雪に覆われています。
積雪は少なく吹溜りで20㎝ほど。信州側は雲海、雲が切れて時折山麓が見えます
  • 朝の静かな稜線です。遥か遠くに富士山のシルエットが見えました。八ヶ岳の連山と富士山の遠望です
  • 立山連峰と剱岳。稜線のタカネナナカマドは落葉し、枝先に残る赤い葉もわずかとなりました
  • 快晴 唐松岳山頂より山荘方面 
  • 気温1℃と寒い朝を迎えました。 霜柱がたち氷がはっています。
  • ウラシマツツジの草紅葉と唐松岳
  • 牛首登山道より ウラシマツツジと山荘
  • 秋色の稜線と唐松岳
  • 山荘周辺に生息するライチョウ 春はまれたヒナたちがそろそろ親離れの時期を迎えています
  • 雲海と日の出

唐松岳頂上山荘

電話番号:
090-5204-7876
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6336

地図で見る
http://karamatsu.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

唐松岳 標高 2,696m

 後立山連峰のほぼ中央に位置するが、地味な存在である。ピラミッド型をしたこの山が大きく美しく見えるのは、主稜線の大黒岳付近からである。  主稜線を振り分けに、長野・富山両県からそれぞれ1本ずつの登山道が通じている。東からの八方尾根は、山岳スキー場として知られるが、途中の八方池は不帰ノ嶮を間近に仰ぐ憩いの場である(八方集落よりリフトなど利用して所要4時間)。西からの南越(なんこし)の道は、黒部渓谷からのもので、難路であったが、昭和61年、大黒鉱山跡まで尾根上をたどる新道に切り替えられた(祖母谷温泉より所要9時間)。  唐松岳北方の主稜線は、両側面からの浸食によって険しいやせ尾根となって、不帰ノ嶮と呼ばれている。ここは白馬岳からの縦走では、電気回路における抵抗のような存在となっているのである。南方への稜線はすぐに牛首岳を起こすが、ここも険路である。  八方尾根と主稜線とのジャンクションをなす小突起の西側に、抱かれるようにして唐松岳頂上山荘が建っている。間に深い黒部の谷を挟んで望む、ここからの剱岳の眺めは、後立山八景の1つに数えられよう。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鑓ヶ岳 標高 2,903m

 後立山連峰北部にあり、白馬三山の一峰。白馬岳または唐松岳方面から主稜線を縦走する際に踏まれることが多く、頂は広いザクに覆われ、眺望はすこぶるよい。  頂から信州側に、南・北2つの大きな岩稜を相似形に派生させ、それがこの山の姿を形造っている。  登山道は、東山麓の猿倉から鑓温泉を経るものが鑓ヶ岳の南鞍部に通じている(猿倉より所要7時間30分)。この登路になる東山腹は、登山最盛期近くまで大雪田を残し、融雪後は一面のザクとなる氷河地形を残す大斜面で、圏谷底にあたる大出原(おいでつばら)は、シナノキンバイなどの群落に彩られている。西面の中背尾根の道は廃道になって久しく、越中側からの登路はない。南へ主稜線をたどると天狗池で、池畔には天狗山荘が建つ。構造土の広がる天狗山稜を漫歩すれば、天狗ノ大下りを経て不帰(かえらず)キレットに達する。  なお、この山の東山腹、大出原の下部にある鑓温泉は標高2100mもの高さにある、わが国でも最高所にある温泉の1つ。鑓温泉小屋の背後の岩間から大量の湯が湧き出しており、泉質は含食塩土類硫化水素泉。慢性関節炎、糖尿病、神経痛、皮膚病などに効能があるという。

富山県 / 飛騨山脈北部 後立山連峰

五竜岳 標高 2,814m

 後立山連峰の中央部にあり、雄大な山容をもち、鹿島槍ヶ岳とともにこの連峰の重鎮的存在である。この山の景観が優れているのは、東麓からの唯一の登路である遠見(とおみ)尾根からのものである(神城駅からテレキャビンを利用して所要6時間)。尾根の名称の起こりである、いくつものタワミ(遠見)の上下を繰り返す、きついアルバイトを打ち消して余りあるのが、五竜岳東面と鹿島槍ヶ岳北壁の豪壮な眺めである。五竜岳東面は、いくつものバリエーション・ルートをもっているが、その1つ、G2稜の上部に顕著な武田菱に似た岩が見られ、この山の名の由来となっている。この地を支配していた武田の紋所「武田の御菱(ごりよう)」からきたもので、菱(ひし)は岩の方言でもある。また「後立(ごりゆう)山」の音読みから「五竜」となったという説もある。  五竜岳北隣の白岳(しらたけ)は、初雪のころ真っ白な姿を見せるのでこう呼ばれたが、その南側には主稜と遠見尾根に挟まれた、白岳沢のカールが広がっている。五竜岳から鹿島槍ヶ岳にかけての主稜線は、八峰(はちみね)の稜線と呼ばれる鋸歯状の突起を連ね、東面足下のカクネ里や、黒部峡谷を距てた剱岳の眺めとともに、縦走の醍醐味が味わえる所でもある。

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