唐松岳 | 唐松岳頂上山荘

秋山となり八方尾根の花も夏から秋へ移りましたが、まだまだよく咲いています。雨具と防寒具必携です。

モルゲンロートに照る山荘。長く延びた小石の影が動き出し、稜線はドラマチックな紅色に包まれます。(2013.09.28 唐松岳頂上山荘 )
モルゲンロートに照る山荘。長く延びた小石の影が動き出し、稜線はドラマチックな紅色に包まれます。(2013.09.28 唐松岳頂上山荘 )
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天気・気温

09/05(木) 天候は早朝晴れ、次第に断続的な小雨模様。最低気温+7℃。南風。
富山市の天気予報
明日
晴時々曇
26℃
12℃
明後日
曇時々晴
20℃
13℃
日本気象協会提供 2024年4月27日 18:00発表
松本市の天気予報
明日
29℃
9℃
明後日
晴のち雨
27℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月27日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

天候は早朝晴れ、次第に断続的な小雨模様。最低気温+7℃。南風。

■【周辺状況】
今日の朝は、きれいな晴れですばらしい展望でしたが、次第に断続的に小雨がパラつくようになりました。稜線の風は南風で、気温は思ったより下がりませんでした。
日中、白馬側は雨でしたが、黒部側は晴れているような天気で、稜線で押し合っている一日でした。

八方尾根は、夏の高山植物から秋の高山植物へと八方尾根の花暦が移りました。それでも地理的に風が当たらないところが多く、まだたくさんの花が咲いています。紅葉の始まる季節まで、八方尾根を彩る秋の高山植物をお楽しみください。
登山道沿い 日当たりのよい草付き斜面では シモツケソウ シモツケソウ が満開です
ハクサンシャジン、タカネ マツムシソウ マツムシソウ も、タテヤマ ウツボグサ ウツボグサ 、タムラソウ、ワレモコウなどもよく咲いています。
下の樺周辺のお花畑では、 シモツケソウ シモツケソウ 、タムラソウ、 サラシナショウマ サラシナショウマ 、カライトソウなどが混生しています。タテヤマアザミもよく咲いています。
草茂る登山道沿いには、 クルマユリ クルマユリ も咲いています。
少し標高が上がると、ウラジロ ナナカマド ナナカマド の実が赤くなってきています。ホシガラスがハイマツの実をつついている姿にも秋を感じます。

登山道の状況

主な登山道に支障の報告はありません。

●八方尾根は夏道です。
・扇の雪渓下部、登山道上の雪も解けアイゼン不要です。

●山荘~唐松岳山頂 支障ありません。

●五竜岳方面
・牛首稜線は鎖場を下ります。岩場が濡れている時には滑りやすいので、足もとに注意。

●不帰方面
・整備が入り、通行できます。
・状況は刻々と変化するため。最寄りの小屋で最新情報を収集して下さい。

●唐松から祖母谷~欅平ルート(富山県黒部側)
・唐松岳南斜面の登山道上の雪渓は解けました。雪を踏むことなく通行ができます。(現在は登山道より上部の位置に雪が残っています。)
・祖母谷への下山する時には必ず山荘受付にて最新ルート状況の確認下さい。ルート状況の確認下さい。

登山装備

3000m級の秋山登山装備が必要です。この時期に最も大事な装備は雨具防寒具です。
手袋や帽子もウールなど保温性の高いものが有効です。軍手では寒いです。防寒具としてフリースや軽いダウンも必要です。

注意点

・快適な登山は、まず健康管理と不調の予防です。どちらも体を冷やさないこと+塩分補給が基本です。
・登山中は薄着でも、休憩時は短時間でも体を冷やさないように早めに防風、防寒につとめ雨具の上などをはおるようにしましょう。
・背中にタオルなどを挟んで行動し、汗をかいた時に引き抜くことも有効です。
・山の風はとても冷たい風です。温かい飲み物を摂ることも体力を保つ工夫です。保温用水筒(テルモス)があると良いでしょう。

●八方尾根ゴンドラ&リフトは運転中。
運行の詳細はこちらhttp://www.happo-one.jp/green/news/2013/08/post-60.html

●長野県白馬村 黒菱林道に関するお知らせ。
黒菱林道安全対策工事の日程変更について
工事再開日程は以下の通りです。
・工事区間通行止め期間 9月2日(月)~9月6日(金)と9月9日(月)~9月12日(木)
※ 林道の通行止め期間中は、黒菱第3ペアリフトは運休となります。
・工事区間片側通行期間 9月7日(土)と9月8日(日)

お知らせ

皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げております。
個室希望の方はご予約下さい。また総数7名以上のグルーブは予約をお願いします。なおテント場は予約できません。

昨年の今頃の様子は?

2023年のGWは4/27~5/6迄営業(要予約)。前爪のあるアイゼン、ピッケルなど雪山登山装備が必要2023.04.27

2023年の夏山営業は7/1~10/21。利用には予約が必要。予約は6月中旬から受付予定2023.05.11

2023年の夏季営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。利用には予約が必要。予約は一ヶ月前から受付2023.05.24

唐松岳頂上山荘周辺の過去の様子

  • (みんなの登山記録 akira さんの投稿から)
  • 山荘裏山より剣岳、立山連峰の眺望
  • 氷点下の寒い朝。快晴の稜線は真っ白な雪に覆われています。
積雪は少なく吹溜りで20㎝ほど。信州側は雲海、雲が切れて時折山麓が見えます
  • 朝の静かな稜線です。遥か遠くに富士山のシルエットが見えました。八ヶ岳の連山と富士山の遠望です
  • 立山連峰と剱岳。稜線のタカネナナカマドは落葉し、枝先に残る赤い葉もわずかとなりました
  • 快晴 唐松岳山頂より山荘方面 
  • 気温1℃と寒い朝を迎えました。 霜柱がたち氷がはっています。
  • ウラシマツツジの草紅葉と唐松岳
  • 牛首登山道より ウラシマツツジと山荘
  • 秋色の稜線と唐松岳
  • 山荘周辺に生息するライチョウ 春はまれたヒナたちがそろそろ親離れの時期を迎えています
  • 雲海と日の出

唐松岳頂上山荘

電話番号:
090-5204-7876
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6336

地図で見る
http://karamatsu.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

唐松岳 標高 2,696m

 後立山連峰のほぼ中央に位置するが、地味な存在である。ピラミッド型をしたこの山が大きく美しく見えるのは、主稜線の大黒岳付近からである。  主稜線を振り分けに、長野・富山両県からそれぞれ1本ずつの登山道が通じている。東からの八方尾根は、山岳スキー場として知られるが、途中の八方池は不帰ノ嶮を間近に仰ぐ憩いの場である(八方集落よりリフトなど利用して所要4時間)。西からの南越(なんこし)の道は、黒部渓谷からのもので、難路であったが、昭和61年、大黒鉱山跡まで尾根上をたどる新道に切り替えられた(祖母谷温泉より所要9時間)。  唐松岳北方の主稜線は、両側面からの浸食によって険しいやせ尾根となって、不帰ノ嶮と呼ばれている。ここは白馬岳からの縦走では、電気回路における抵抗のような存在となっているのである。南方への稜線はすぐに牛首岳を起こすが、ここも険路である。  八方尾根と主稜線とのジャンクションをなす小突起の西側に、抱かれるようにして唐松岳頂上山荘が建っている。間に深い黒部の谷を挟んで望む、ここからの剱岳の眺めは、後立山八景の1つに数えられよう。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鑓ヶ岳 標高 2,903m

 後立山連峰北部にあり、白馬三山の一峰。白馬岳または唐松岳方面から主稜線を縦走する際に踏まれることが多く、頂は広いザクに覆われ、眺望はすこぶるよい。  頂から信州側に、南・北2つの大きな岩稜を相似形に派生させ、それがこの山の姿を形造っている。  登山道は、東山麓の猿倉から鑓温泉を経るものが鑓ヶ岳の南鞍部に通じている(猿倉より所要7時間30分)。この登路になる東山腹は、登山最盛期近くまで大雪田を残し、融雪後は一面のザクとなる氷河地形を残す大斜面で、圏谷底にあたる大出原(おいでつばら)は、シナノキンバイなどの群落に彩られている。西面の中背尾根の道は廃道になって久しく、越中側からの登路はない。南へ主稜線をたどると天狗池で、池畔には天狗山荘が建つ。構造土の広がる天狗山稜を漫歩すれば、天狗ノ大下りを経て不帰(かえらず)キレットに達する。  なお、この山の東山腹、大出原の下部にある鑓温泉は標高2100mもの高さにある、わが国でも最高所にある温泉の1つ。鑓温泉小屋の背後の岩間から大量の湯が湧き出しており、泉質は含食塩土類硫化水素泉。慢性関節炎、糖尿病、神経痛、皮膚病などに効能があるという。

富山県 / 飛騨山脈北部 後立山連峰

五竜岳 標高 2,814m

 後立山連峰の中央部にあり、雄大な山容をもち、鹿島槍ヶ岳とともにこの連峰の重鎮的存在である。この山の景観が優れているのは、東麓からの唯一の登路である遠見(とおみ)尾根からのものである(神城駅からテレキャビンを利用して所要6時間)。尾根の名称の起こりである、いくつものタワミ(遠見)の上下を繰り返す、きついアルバイトを打ち消して余りあるのが、五竜岳東面と鹿島槍ヶ岳北壁の豪壮な眺めである。五竜岳東面は、いくつものバリエーション・ルートをもっているが、その1つ、G2稜の上部に顕著な武田菱に似た岩が見られ、この山の名の由来となっている。この地を支配していた武田の紋所「武田の御菱(ごりよう)」からきたもので、菱(ひし)は岩の方言でもある。また「後立(ごりゆう)山」の音読みから「五竜」となったという説もある。  五竜岳北隣の白岳(しらたけ)は、初雪のころ真っ白な姿を見せるのでこう呼ばれたが、その南側には主稜と遠見尾根に挟まれた、白岳沢のカールが広がっている。五竜岳から鹿島槍ヶ岳にかけての主稜線は、八峰(はちみね)の稜線と呼ばれる鋸歯状の突起を連ね、東面足下のカクネ里や、黒部峡谷を距てた剱岳の眺めとともに、縦走の醍醐味が味わえる所でもある。

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