北西の冷たい季節風が寒気運び、高山部で雹や雪が降りました。縦走や稜線はすでに冬山装備が必要です。

縄文杉付近。標高1300mの縄文杉付近で積雪10㎝以上、稜線ではそれ以上の雪となりました。(2013.11.29　屋久島ガイド協会 )

天気・気温

11/19(火) ●宮之浦岳(標高1936m）
11月17日　天気：晴時々曇　一時あられ　山頂の気温：+8℃(11:00)　風：北西の風強い　登山者数：約50名
●縄文杉コース（標高600～1300ｍ）
11月19日　天気：雨　時々みぞれ　縄文杉デッキの気温：+4℃(11:30、標高約1300m)　風：微風　登山者数：134名
●白谷雲水峡（標高600～1070ｍ）
11月19日　天気：曇一時雨一時あられ　太鼓岩の気温：+9℃（13:30、標高約1070ｍ）　風：北西の風強い　登山者数：130名

鹿児島市の天気予報

明日

雨時々曇

23℃

18℃

明後日

曇

23℃

17℃

日本気象協会提供　2024年4月29日 18:00発表

※ご利用上の注意

山と周辺の状況

●11/18から11/19にかけ寒気の影響で山間部では霰や雪が降り、新高塚小屋で5センチ程の積雪がありました。

縄文杉コースではアオツリバナがやさしい色合いに紅葉しています。ヒメシャラやヤマザクラはすでに落葉し、森の中が明るくなったような気がします。
里山では標高200ｍ付近にあるスダジイの下にヤッコソウが群生していました。
ヤッコソウは四国以南に分布し、ブナ科の植物の根に寄生します。高さは5センチほどで、茶色の雄しべの帽子を脱ぐと白い坊主頭（雌しべの柱頭）が現れ、両腕のように見える葉を広げた姿はかわいいやっこさんを思わせます。暖かい日にはハチが蜜を吸いに訪れます。

立冬（11月7日）を過ぎ、屋久島では北西の冷たい季節風が多くなってきます。宮之浦岳や縦走ルートの稜線上では服装や休憩ポイントの選択で体感温度が違ってきます。これから冬にむかい十分な装備と余裕ある行程で経験、体力にあった安全快適な登山を楽しんでください。

11/19現在の日の出は06：47、日の入りは17：20です。

登山道の状況

●縄文杉ルート
・11月27日～30日午前まで、縄文杉コース半ばにある大株歩道入口トイレが使用できません。
三代杉手前バイオトイレを使用し、その他の地点では「携帯トイレ」をご持参、使用して下さい。　
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口（荒川三叉路）～荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。詳しくは、
屋久島山岳部車両運行対策協議会→
http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
で確認できます。
悪天候の場合は荒川登山口までの道が車両通行止めになることもありますのでご注意ください。
屋久島の道路通行規制情報はこちら→
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima

・縄文杉の大枝の落下危険防止措置として、展望デッキの一部立ち入り制限を行っています。またそれに伴い、デッキに付近にう回路が新設されています。詳しい情報についてはこちらで確認できます。→
九州森林管理局ホームページ　http://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/

●縦走ルート
・現在、新高塚避難小屋の付帯トイレは使えなくなっているものがあります。携帯トイレで対応するようにしましょう。

登山装備

・11月に入ると、稜線部では霜や凍結の恐れがあります。ゴムスパイク、軽アイゼン、ストックなどの装備を準備しましょう。
・屋久島の激しい降雨には、ビニールガッパやポンチョは役に立ちません。必ずトレッキング用のしっかりした雨具を上下セットでお持ちください。
・日照時間が短くなっています。屋久島での登山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライトは必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。

注意点

・高山部では、すでに冬山装備が必要です。積雪、凍結、悪天候にそなえ、スパイクや軽アイゼン程度の滑り止め、、ストック等は必携です。
万が一のビバーク用装備もお忘れなく。
・屋久島の激しい降雨には、ビニールガッパやポンチョは役に立ちません。必ずトレッキング用のしっかりした雨具を上下セットでお持ちください。
・日照時間が短くなっています。屋久島での登山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。