尾根一部夏道出ましたが、ルート上の多くがまだ雪。一ノ倉沢までの旧道は所々雪崩が発生、西黒尾根にクラックあります。
天気・気温
山と周辺の状況
昨日は穏やかな快晴の一日でした。
空気も清々しくたまに吹く風が、何とも気持ちが良かったです。
昨日センター前の気温は、朝0℃、日中14℃でした。
全体的な積雪は少なくなっていますが、目立って大きな変化はありません。
土合駅周辺で約30cmの積雪、センター周辺で50cm位あります。
昨日、冬眠明けと思われる熊がのそのそ歩くのを目撃しました。まだまだ寝ぼけているといった感じで、遠くで見る分にはかわいいものです。
登山道の状況
夏道が出てきた所もありますがルート上の多くがまだ雪に埋まっています。
・旧道の除雪作業が始まりました。作業脇を通過の際は重機の動きに注意して下さい。
・尾根上は場所にもよりますが、約1mの積雪があり、何ヶ所か日辺りが良いところでは、夏道が出てきたところもあります。例年とさほど変わりませんが、山頂付近の雪融けはやはり早いように感じます。
・トレースがはっきりしないところでは、踏み抜き注意です。特に岩場などでは雪が吹きだまって、腰まですっぽり雪にはまる箇所もあります。
・朝晩はまだ冷えるので、日陰や風あたりの強いところは、しっかり凍結していますので、アイゼンなどしっかりとした準備が必要です。
標高の低い所は日中の気温上昇により雪が腐ると非常に歩きにくくなります。一ノ倉沢まではワカン及びスノーシューがあった方が良い場合があります。
雪崩や雪庇の踏み抜き、滑落等に注意して下さい。
登山道は雪に埋もれています。
・天神平~熊穴沢避難小屋間や肩ノ小屋周辺はガスが出るとルートが分かりにくくなるので注意して下さい。
・西黒尾根にはクラックがあります。時期的に他ルートにもクラックが発生する可能性あり。
・一ノ倉沢までの旧道は所々雪崩が発生しています。
・4月5日の情報では[トマの耳から先はトレースが薄くて見えにくいうえ、マチガ沢側に大きな雪庇が出ているので要注意です。また、天神尾根の危険箇所は肩ノ広場付近の迷いですが、多くの人が登るこの時期は、常時標識が立っているような状況でした。しかし、標識はなくなることもあり、誤っていることもあります。自分でルート判断をすることが重要です。]
現在登山にはまだ冬山の装備、アイゼン、ピッケルなどが必携です。
平成26年度「融雪期における雪崩事故防止の為の危険地区登山禁止期間」は5月2日(金)までです。
登山装備
気温差が激しいため、装備は寒気が来た時のことを想定して用意しましょう。
日中暖かくなってきましたが、日影や風があると冷えます。帽子、手袋、ダウンなど防寒はお持ちください。
10本爪以上のアイゼン、ピッケル必携。
日中の気温上昇で雪が腐り、標高の低い部分では、ワカンやスノーシューがあると便利です。
今後ミゾレや雨の可能性もありますので、防水対策も必要です。
注意点
蓬ヒュッテは、冬期無人避難小屋として利用できます。
週末特に指導センター前に車を駐車していかれる方がいますが、遭難の際の緊急車両等が駐車できなくなる恐れもありますので、登山にはロープウェイの立体駐車場をご利用下さい。
単独行を避け、登山カードを必ず登山指導センターに提出してください。
お知らせ
ロープウェイ運賃改定(4月1日より)大人片道1,200円 → 1230円、小人片道600円 → 620円
ロープウェイの一時運休休止(定期点検)は例年より長く6月9日(月)~27日(金)19日間になります。
谷川岳肩ノ小屋は5月1日(木)オープン予定(宿泊予約先 090-3347-0802 電話は8:00~16:00まで)
昨年の今頃の様子は?
ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02
残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09
登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16
例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽