谷川岳 | 谷川岳登山指導センター

尾根一部夏道出ましたが、ルート上の多くがまだ雪。一ノ倉沢までの旧道は所々雪崩が発生、西黒尾根にクラックあります。

マチガ沢(2014.04.24 Eri Sherbanoさん撮影)
マチガ沢(2014.04.24 Eri Sherbanoさん撮影)
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天気・気温

04/16(水) 晴れ。センターの外気温6:00で+3℃.



                                    
みなかみ町の天気予報
明日
雨のち曇
23℃
15℃
明後日
17℃
10℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 4:00発表
前橋市の天気予報
明日
雨のち晴
24℃
17℃
明後日
曇のち雨
21℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

昨日は穏やかな快晴の一日でした。
空気も清々しくたまに吹く風が、何とも気持ちが良かったです。
昨日センター前の気温は、朝0℃、日中14℃でした。

全体的な積雪は少なくなっていますが、目立って大きな変化はありません。
土合駅周辺で約30cmの積雪、センター周辺で50cm位あります。

昨日、冬眠明けと思われる熊がのそのそ歩くのを目撃しました。まだまだ寝ぼけているといった感じで、遠くで見る分にはかわいいものです。
                                

登山道の状況

夏道が出てきた所もありますがルート上の多くがまだ雪に埋まっています。
・旧道の除雪作業が始まりました。作業脇を通過の際は重機の動きに注意して下さい。
・尾根上は場所にもよりますが、約1mの積雪があり、何ヶ所か日辺りが良いところでは、夏道が出てきたところもあります。例年とさほど変わりませんが、山頂付近の雪融けはやはり早いように感じます。
・トレースがはっきりしないところでは、踏み抜き注意です。特に岩場などでは雪が吹きだまって、腰まですっぽり雪にはまる箇所もあります。
・朝晩はまだ冷えるので、日陰や風あたりの強いところは、しっかり凍結していますので、アイゼンなどしっかりとした準備が必要です。

標高の低い所は日中の気温上昇により雪が腐ると非常に歩きにくくなります。一ノ倉沢まではワカン及びスノーシューがあった方が良い場合があります。
雪崩や雪庇の踏み抜き、滑落等に注意して下さい。

登山道は雪に埋もれています。
・天神平~熊穴沢避難小屋間や肩ノ小屋周辺はガスが出るとルートが分かりにくくなるので注意して下さい。
・西黒尾根にはクラックがあります。時期的に他ルートにもクラックが発生する可能性あり。
・一ノ倉沢までの旧道は所々雪崩が発生しています。
・4月5日の情報では[トマの耳から先はトレースが薄くて見えにくいうえ、マチガ沢側に大きな雪庇が出ているので要注意です。また、天神尾根の危険箇所は肩ノ広場付近の迷いですが、多くの人が登るこの時期は、常時標識が立っているような状況でした。しかし、標識はなくなることもあり、誤っていることもあります。自分でルート判断をすることが重要です。]

現在登山にはまだ冬山の装備、アイゼン、ピッケルなどが必携です。

平成26年度「融雪期における雪崩事故防止の為の危険地区登山禁止期間」は5月2日(金)までです。

登山装備

気温差が激しいため、装備は寒気が来た時のことを想定して用意しましょう。
日中暖かくなってきましたが、日影や風があると冷えます。帽子、手袋、ダウンなど防寒はお持ちください。
10本爪以上のアイゼン、ピッケル必携。
日中の気温上昇で雪が腐り、標高の低い部分では、ワカンやスノーシューがあると便利です。
今後ミゾレや雨の可能性もありますので、防水対策も必要です。

注意点

蓬ヒュッテは、冬期無人避難小屋として利用できます。
週末特に指導センター前に車を駐車していかれる方がいますが、遭難の際の緊急車両等が駐車できなくなる恐れもありますので、登山にはロープウェイの立体駐車場をご利用下さい。
単独行を避け、登山カードを必ず登山指導センターに提出してください。

お知らせ

ロープウェイ運賃改定(4月1日より)大人片道1,200円 → 1230円、小人片道600円 → 620円
ロープウェイの一時運休休止(定期点検)は例年より長く6月9日(月)~27日(金)19日間になります。
谷川岳肩ノ小屋は5月1日(木)オープン予定(宿泊予約先 090-3347-0802 電話は8:00~16:00まで)

昨年の今頃の様子は?

ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18

雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25

状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02

残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09

登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16

例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23

谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子

  • みんなの登山記録 山が好き! さんの投稿から
  • みんなの登山記録 茂やん さんの投稿から
  • 平標山(みんなの登山記録 yamakichiさんの投稿から)
  • 一ノ倉沢(みんなの登山記録 かつさん さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 ALPS1998さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 Jimny-Hikerさんの投稿から)
  • ガスも出ていましたが、綺麗な眺望でした(みんなの登山記録 gumigumigumiさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SAKIさんの投稿から)
  • オキの耳から南方面(みんなの登山記録 まさ0806さんの投稿から)
  • 谷川岳 山開きの日(みんなの登山記録 あーさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SSGさんの投稿から)
  • 谷川岳と一ノ倉岳(みんなの登山記録 サンシマ さんの投稿から)

谷川岳登山指導センター

電話番号:
0278-72-3688
連絡先住所:
〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽

地図で見る
http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 越後山脈

谷川岳 標高 1,977m

 谷川岳は「耳二ツ」といわれ、沼田市や月夜野町(つきよのまち 現・みなかみ町月夜野)方面から見ると、ちょうどネコの耳のような双耳峰に見えるので、手前をトマの耳、奥の高い方の峰をオキの耳と呼びならわしている。  トマの耳は古くから薬師岳とも呼ばれ、山頂には石造りの薬師瑠璃光如来が祭られていたという。一方、オキの耳には、富士山の浅間菩薩が地元の人たちに福を与えんとして降臨したとの伝説も残り、別名谷川富士と呼ばれる。  元来谷川岳は、谷川本谷の北方にそびえる俎嵓を指していたのだが、陸地測量部が誤って、薬師岳に谷川岳と名称をつけた。ジャーナリズムが遭難の起こるたびに「谷川岳」の文字を使用した結果、今日では1963m峰(トマの耳)が谷川岳ということに定着したという。  昭和6年(1931)9月、上越線が開通した翌月、土樽(つちたる)側の万太郎谷で東京の一青年が疲労凍死し、登山者による遭難第1号となった。  谷川連峰の特異性については、次のような点が考えられる。  登山人口の多い首都圏に近くて交通の便がよく、アプローチが短いので、すぐに山に取り付ける。スポーツ登山や大衆登山の普及と相まって、絶好の登山地となった。  日本列島脊梁地の一部として、この山域の局地気象の複雑さは特異ともいえる。東京と清水峠の気温の差は、夏でも9~10度あり、加えて強風、豪雪、雪崩、濃霧といった悪条件が重なる。  標高は2000m内外であるが、峻険な岩壁を有し、高山性を帯びた山々である。地質も複雑で階層状をなし、多様な岩石が分布し、それが地形や植物分布に大きな影響を与えている。例えば、豪雪との関連もあるが、針葉樹林帯がほとんど見られない。  昭和42年(1967)から、群馬県の谷川岳遭難防止条例により、危険地区への入山の届出制や冬山の一時的登山自粛または禁止など規制が行われている。また、毎年融雪期にあたる3月末から5月中旬にかけては、気温上昇による雪崩の発生が予想されるため、危険地区の登山を禁止している。  昭和13年(1938)7月1日、スポーツ登山としての第1回山開きが行われた。西黒沢からガレ沢(当時の主要コース)をつめて尾根に登り、ザンゲ岩から山頂に出た。以後7月の第1日曜日は「安全登山の日」として、現在も山開きの日になっている。  ロープウェイを利用する天神平コースが所要2時間30分。厳剛新道コースは土合駅から4時間40分。西黒尾根コースは土合駅から4時間30分でそれぞれ山頂へ。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

一ノ倉岳 標高 1,974m

 谷川岳トマの耳の北1.8km、1時間の所にあり、東に一ノ倉尾根、北東にカタズミ岩の岩峰をその末端に起こす堅炭尾根(かたずみおね)を派生する。堅炭尾根には中芝新道が開かれている。  一ノ倉岳の東面は、剱岳、穂高岳と並んで、日本三大岩場の1つといわれ、あまりにも有名な存在である。オキの耳から一ノ倉岳に至る上越国境稜線の東側、湯桧曽川に向かって急峻になぎ落ちる沢は一ノ倉沢と呼ばれ、北を一ノ倉尾根、南を東尾根に挟まれた谷には、標高差800mを超す壮大で峻険な岩壁と、悪絶なルンゼが多く、谷川岳を代表する岩場である。  クラは岩壁の意で、この付近で最も大きな岩壁をもつ沢であることからこの名がある。  中でも、二ノ沢流域、滝沢下部と上部のA~Dルンゼ、本谷の第2~6ルンゼ、烏帽子岩、衝立岩(ついたていわ)、コップ状岩壁は、登攀の好対象とされ、現在も多くのクライマーを迎えている。その登攀の歴史は、わが国の近代登山の歴史といってもよく、この岩場の果たした役割は大きい。  頂上までは谷川岳トマの耳から所要1時間。土樽駅から茂倉新道経由5時間30分。蓬峠から縦走して3時間。中芝新道(芝倉沢旧道出合)から3時間。残雪期に芝倉沢から3時間30分。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

茂倉岳 標高 1,978m

茂倉岳は谷川連峰のほぼ真ん中に位置する山で、標高は谷川岳に勝る高さを持つが登山者はそれほど多くなく、静かな山旅が味わえる。 山頂付近には立派な避難小屋や近くに水場があるので、利用価値が高い。山頂からは平標山から谷川岳にかけて東西にのびる県境稜線の山々、湯檜曽川を囲む馬蹄形稜線の山々など、すばらしい展望が楽しめる。

ユーザーの登山記録から