白馬岳 | 白馬山荘

4/26から営業予定。積雪は例年並みです。前爪のあるアイゼンとピッケル必要。早出して小屋には早着を!

地吹雪の明けた朝(2014.05.01 白馬山荘 )
地吹雪の明けた朝(2014.05.01 白馬山荘 )
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天気・気温

04/23(水) 07:00の気温-10℃。10:00頃の天候は霧、時々晴れ間。
富山市の天気予報
明日
24℃
10℃
明後日
26℃
11℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 12:00発表
松本市の天気予報
明日
25℃
7℃
明後日
27℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

4/22 白馬岳に戻ってきてから3日目の朝を迎えました。昨日は終日地吹雪で、視界のない灰色の世界に閉じ込められてしまったような心細さを感じましたが、今朝は一転太陽の光が降り注ぎ青空が広がって清々しさを感じる朝になりました。それでも朝8時現在の気温は-5℃、風が強く雪煙が舞い上がっているので体感温度はかなり低く感じます。昨日一日中吹き荒れていた痕跡ともいうべきシュカブラ(風紋)を小屋の周りでも見ることが出来ました。
そして真正面の剣・立山連峰、それと杓子・白馬鑓も今朝は降ったばかりの雪に白く飾られて、まばゆいばかりに輝いて見えました。

夕方、旭岳の向こう側に沈みゆく夕陽が雲間からほんの少し顔を覗かすと、その周辺の空や富山湾、毛勝三山が一気にオレンジ色に染まりました。対照的に日没間際の旭岳はもう太陽の光は届かず青白い装いに変わっていたので、その色の対比でより一層印象的なドラマチックな夕景になってくれました。素晴らしい!の一言に尽きる光景でした。

4/23
昨日の夕方から、晴れ渡った夜明けを期待したのですが、残念ながらかなり霧が出ていました。風もかなり強く寒い朝でした。時間がたつにつれて霧の晴れ間も出てきました。

登山道の状況

周辺の積雪は例年並みです。
登山道、登山ルートには、すべて雪があり、状況は厳冬期とほとんど変わりません。夏山のような道標、ルートを示すマークなどは一切ありません。また雪により夏山のコース時間より時間がかかります。体力、技術、経験も夏山以上に必要です。
入山前には、必ず天候と最新情報を確認し、安易な入山を避け、危険や不安を感じたらすみやかに下山しましょう。単独の入山を控え、グループでも、パーティーの力に応じてガイドと同行するなど、安全登山を心がけましょう。

以下、4/20にヘリコプターで入山した時に見た状況ですが、現在も状況はあまり変化ないと思います。
・大雪渓ルートは、大きなデブリはありません。今後気温が上がると雪崩れることもあるので充分注意しましょう。
・栂池からのルート スキーの入山はありますが、徒歩登山者のトレースは期待できません。まだ入山者も少なく情報もありません。
・白馬主稜(一般登山ルートではありません) この時期の人気ルートで登山者も入っています。

登山装備

厳冬期雪山の装備が必要です。10本爪以上の前爪のあるアイゼン、ピッケルが必要です。

注意点

余裕のある登山を心がけましょう。
雪や様々な状況により、所要時間が想像以上に必要です。
連休中は、遅い時間に小屋に到着する方がありますが、大変危険です。なるべく早い時間に登山を開始し、早く小屋に着くようにしましょう。

お知らせ

2014年度山小屋開設期間
白馬山荘 4月26日(土)~10月18日(土)
五竜山荘 4月26日(土)~5月6日(火)/6月21日(土)~10月18日(土)
白馬大池山荘 6月28日(土)~10月12日(日)
白馬鑓温泉小屋 7月15日(火)~9月30日(火)
白馬尻小屋 7月12日(土)~9月30日(火)
キレット小屋 6月28日(土)~9月30日(火)
栂池ヒュッテ 4月26日(土)~5月5日(月)/5月31日(土)~10月25日(土)

山小屋の宿泊予約を開始しましたので、日程がお決まりの方やご質問がある方はご連絡ください。 白馬館 電話0261-72-2002(受付時間08:00~17:00)

昨年の今頃の様子は?

2023年の営業は4/29から(宿泊要予約)。入山には前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.04.25

大雪渓は融雪早目。踏み抜き、落石に注意。前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.11

大雪渓は踏み抜き、落石に注意。急傾斜あり前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.19

雪に対応できる装備必要。大雪渓上部からは降雪することもあります。視界不良時の入山は慎重に2023.05.24

白馬山荘周辺の過去の様子

  • 山頂のライチョウ 冬毛です
  • 白馬山荘は営業を終了いたしました。今シーズンもたくさんのお客様にご利用いただき誠にありがとうございました。
  • 稜線の様子
  • 三国境方面の登山道
  • 9時の山荘前 降雪続いています。吹き溜まりで40~50㎝、風で雪が飛ばされているような所は、氷がむき出しになっています。
  • 9時の山荘前 降雪続いています。
  • 正午、初雪&猛吹雪です。山の上は季節が冬に近づいております。もういつ雪が降ってもおかしくない時期です
  • 鑓温泉ルート杓子沢に橋が架かりました
  • 鑓温泉ルート 杓子沢付近の雪渓 橋への取り付きはピンクテープで印をしてあります。
  • 白馬岳山頂
  • 夕陽。絶景です
  • 馬山荘付近ではツクモグサが真っ盛り

白馬山荘

電話番号:
0261-72-2002
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6307-ロ 白馬館

地図で見る
http://hakuba-sanso.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

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 白馬岳は、槍ヶ岳とともに北アルプスで登山者の人気を二分している山である。南北に連なる後立山連峰の北部にあって、長野・富山両県、実質的には新潟を加えた3県にまたがっている。  後立山連峰概説に記したように、この山の東面・信州側は急峻で、それに比して比較的緩い西面・越中側とで非対称山稜を形造っている。しかし信州側は山が浅く、四カ庄平をひかえて入山の便がよいため登山道も多く、白馬大雪渓を登高するもの(猿倉より所要6時間弱)と、栂池自然園から白馬大池を経るもの(所要5時間40分)がその代表的なものである。  越中側のものは、祖母谷温泉より清水(しようず)尾根をたどるもの(祖母谷温泉より所要10時間)が唯一で、長大である。  白馬三山と呼ばれる、本峰、杓子岳、鑓ヶ岳、そして北西に位置する小蓮華山の東・北面は、バリエーション・ルートを数多く有し、積雪期を対象に登攀されている。  近代登山史上では、明治16年(1883)の北安曇郡長以下9名による登山が最初であるとされている。積雪期では慶大山岳部の大島亮吉らによる1920年3月のスキー登山が初めての試みである。  白馬岳の山名は、三国境の南東面に黒く現れる馬の雪形から由来したといわれる。これをシロウマというのは、かつて農家が、このウマが現れるのを苗代(なわしろ)を作る時期の目標としたからであって、苗代馬→代馬(しろうま)と呼んだためである。白は陸地測量部が地図製作の際に当て字したものらしい。代馬はこのほかにも、小蓮華山と乗鞍岳の鞍部の小蓮華側の山肌にも現れる。白馬岳は昔、山名がなく、山麓の人々は単に西山(西方にそびえる山)と呼んでいたのである。また富山・新潟側では、この一連の諸峰をハスの花弁に見立てて、大蓮華山と総称していたようである。  この山からの眺望はすばらしく、北アルプスのほぼ全域はもとより、南・中央アルプス、八ヶ岳、頸城(くびき)や上信越の山々、そして日本海まで見渡すことができる。頂の展望盤は、新田次郎の小説『強力伝』に登場することで知られる。  日本三大雪渓の1つ、白馬大雪渓は登高距離が2kmもあり、全山にわたる高山植物群落の豊かさ、日本最高所の温泉の1つ白馬鑓温泉、高山湖の白馬大池や栂池自然園などの湿原・池塘群、こうした魅力を散りばめているのも人気を高めている理由である。また、白馬岳西面や杓子岳の最低鞍部付近などに見られる氷河地形、主稜線などで観察できる構造土、舟窪地形など、学術的な興味も深い。山頂部の2つの山荘(収容2500人)をはじめ山域内の宿泊施設も多い。

新潟県 長野県 / 飛騨山脈北部

小蓮華山 標高 2,766m

新潟県と長野県の県境にまたがる山で、大日岳とも呼ばれる山。標高2766mは新潟県最高峰となる。山頂には鉄剣と石仏があり、かつては信仰の対象となっていた。 地震や風雪による崩壊で、2008年の国土地理院の調査で標高が3m低くなり、2769mから2766mと低くなっている。 近年、白馬乗鞍岳から小蓮華山へ続く稜線がNHK スペシャルドラマ「坂の上の雲」のエンディングの映像に使われ、登山者のみならず、多くの人に認知されるようになった。

富山県 / 飛騨山脈北部

旭岳 標高 2,867m

 白馬岳のすぐ西方(富山県宇奈月町)にあって、衛星峰といった存在だが、この山を北方の朝日岳―雪倉岳の稜線から眺めると、鋭い兜のような山容を見せて、一見白馬岳と錯覚するほどだ。白馬岳から越中の祖母谷(ばばだに)温泉に下る道がこの山の南山腹を走っており、付近は高山植物で埋まっている。白馬岳との鞍部には例年大雪田が残り、その北側、柳又谷の源頭には氷河地形が見られる。

ユーザーの登山記録から

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