白馬岳 | 白馬山荘

大雪渓は落石と小雪渓の急斜面に注意。8本爪以上のアイゼンとピッケル必携です。5/31は貞逸祭(開山祭)

朝陽を浴びて赤く染まった杓子・白馬鑓(2014.06.01 白馬山荘 )
朝陽を浴びて赤く染まった杓子・白馬鑓(2014.06.01 白馬山荘 )
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天気・気温

05/29(木) 天候は晴れ。
富山市の天気予報
明日
24℃
10℃
明後日
26℃
11℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 16:00発表
松本市の天気予報
明日
25℃
7℃
明後日
28℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今週末の5/31(土)第48回貞逸祭(開山祭)が開催されますので、この機会に是非白馬岳にお越しください。
ツクモグサ ツクモグサ の生育は例年並み。今のところもう少し先になりそうです。6/10くらいがよさそうです。

●最近の状況
5/23 昨日は一日中吹雪いていましたが、ようやく天候が回復してきました。ただ風は非常に強く夕方頃までビュウビューと吹き荒れていました。気温もあまり上がらず寒い一日でした。

5/24 昨日夕景。旭岳の右側・能登半島に静かに夕陽が沈んでいきました。日没時刻は06:54頃、この位置に夕陽が沈んでいきます。
そして今朝の朝陽(ご来光)です。ちょうど妙高の山頂付近から昇ってきました。小屋開けの時分からすると大分左に移動してきています。日の出時刻は04:34頃です。
昨日・今日といい天気で、素晴らしい夕陽・朝陽を続けて見ることが出来たのは写真家冥利に尽きます。ただ強風と寒さ(今朝7時の気温はマイナス3℃)には悩まされました。白馬岳はまだまだ冬山の様相です。冬山装備でお越しください!

5/25 昨日は早朝はガスっていて何も見えず、8時半頃になってやっと視界が開けて山並みが見えてきました。ただ一日中なんだかモヤっとしていて、すっきりと見えることはありませんでした。気温が高く朝7時でプラス3℃、日中は10℃くらいまで気温が上がったせいかもしれません。下界もかなり暑かったみたいですね。21・22日が吹雪だったのがうそのような暖かさでした。ほんとに5月は寒暖の差が大きいということを実感した一週間になりました。
今朝も暖かく朝7時の気温はプラス4℃でした。天気は曇りでした。

5/26 昨日は天候が崩れてから暫くはあられが降っていましたが、いつしか雨に変わって夜まで降り続いていました。夜明け前にはその雨も上がって、一転して今日はいいお天気になっています。そして昨日の雨は辺りの雪を随分と解かしてくれました。先週降った雪はすっかり解けて、山肌がむき出しになっている部分が増えてきています。杓子・白馬鑓の山肌もだいぶ地肌が見えてきました。一雨ごとに季節は確実に進んでいるようですね。

5/27 昨夜は星空が広がり、久しぶりにきれいな夜景が見れました。この時季富山湾の漁火も見えるので、より素敵な夜景が楽しめます。

5/28 日中晴れていましたが、次第に雲が出て雨がパラパラ落ちる中、遠くで雷が鳴っていました。

5/29 本日は晴れています。

登山道の状況

●大雪渓
5/23 大雪渓を今日登ってきましたので、気づいた点をリポートしたいと思います。
・猿倉から白馬尻まで
霧が濃くほとんどホワイトアウトの状態でしたので、行き先を間違いないように慎重に歩いて行きました。まだまだ夏道は出ていません。雪道を行く際は今日のようにガスっていると方向感覚が失われがちになりますので、注意が必要です。
・白馬尻 暫く休憩。白馬尻では小屋を建てる前の除雪作業の真っ最中でした。
・白馬尻から先、大雪渓上
5/7に下りた時に比べて落石が増えていました。これから梅雨時にかけてさらに落石が増えてきますので、十分注意!してください。
・大雪渓の左右両端の2号・3号雪渓などの枝雪渓からの落石や杓子側の山肌からの落石は目立ってきていますが、今のところ大雪渓中央部には通行に支障をきたすほどの落石は見当たりませんので、出来るだけ中央部を歩くようにして下さい。
・葱っ平から小雪渓にかけて
雪の急登になります。今日は雪がグサグサだったのであまり滑落の恐怖感は感じられませんでしたが、雨の後などアイスバーンになっている時がありますので、特に下りで滑落に十分注意して下さい。傾斜が急な小雪渓はまだステップが切られていませんので、通行には細心の注意を払って下さい。

5/29現在、5/23の状況からは気温が上がったり、雨が降ったりして融雪が進みましたが、基本的には変わりません。
注意する所は、落石と小雪渓のステップがないため急斜面での滑落注意です。
週末の「貞逸祭」に向けてベンガラ(赤いマーク)をルートにつける予定です。ルートに従って通行下さい。

●栂池方面
・栂池パノラマウェイ(ゴンドラ、ロープウエイ)の運行は5/31(土)~11/3(月)。 運行が再開されると人が入りますが、今のところ入山者もないようです。
・ロングルートです。途中の白馬大池山荘はまだ営業していません。
・白馬山荘から栂池に行く場合は、三国境の馬の背と白馬乗鞍の斜面
での滑落に注意。天狗原から自然園の間は視界不良になると、この時期は大変迷いやすくので充分に注意して下さい。

●稜線 日当たりのよいところでは、地面が出てきたところもあります。

登山装備

雪と雨に対応できる装備が必要です。8本爪以上のアイゼン+ピッケル必携。防寒装備もしっかりと。

注意点

まだ天候が崩れると雪になることもあります。入山は充分な装備と力量を備え、経験者との同行をオススメします。
大雪渓、栂池どちらのコースでも視界の悪い時には正しいルートを見つけることが困難です。
早出早着の原則を守り、入山時間はなるべく朝早くとし、ゆとりある行動時間を持ちましょう。もし途中でルート不明瞭となった時、危険を感じた時には早めに決断し無理せず下山の決断をしましょう。

●「第48回貞逸祭・白馬連峰開山祭」
5月31日(土) 詳細はこちら http://vill.hakuba.nagano.jp/privilege/kaizansai/index.html

お知らせ

●2014年度、系列山小屋開設期間
白馬山荘 4月26日(土)~10月18日(土)
五竜山荘 4月26日(土)~5月6日(火)/6月21日(土)~10月18日(土)
白馬大池山荘 6月28日(土)~10月12日(日)
白馬鑓温泉小屋 7月15日(火)~9月30日(火)
白馬尻小屋 7月12日(土)~9月30日(火)
キレット小屋 6月28日(土)~9月30日(火)
栂池ヒュッテ 4月26日(土)~5月5日(月)/5月31日(土)~10月25日(土)

昨年の今頃の様子は?

2023年の営業は4/29から(宿泊要予約)。入山には前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.04.25

大雪渓は融雪早目。踏み抜き、落石に注意。前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.11

大雪渓は踏み抜き、落石に注意。急傾斜あり前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.19

雪に対応できる装備必要。大雪渓上部からは降雪することもあります。視界不良時の入山は慎重に2023.05.24

白馬山荘周辺の過去の様子

  • 山頂のライチョウ 冬毛です
  • 白馬山荘は営業を終了いたしました。今シーズンもたくさんのお客様にご利用いただき誠にありがとうございました。
  • 稜線の様子
  • 三国境方面の登山道
  • 9時の山荘前 降雪続いています。吹き溜まりで40~50㎝、風で雪が飛ばされているような所は、氷がむき出しになっています。
  • 9時の山荘前 降雪続いています。
  • 正午、初雪&猛吹雪です。山の上は季節が冬に近づいております。もういつ雪が降ってもおかしくない時期です
  • 鑓温泉ルート杓子沢に橋が架かりました
  • 鑓温泉ルート 杓子沢付近の雪渓 橋への取り付きはピンクテープで印をしてあります。
  • 白馬岳山頂
  • 夕陽。絶景です
  • 馬山荘付近ではツクモグサが真っ盛り

白馬山荘

電話番号:
0261-72-2002
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6307-ロ 白馬館

地図で見る
http://hakuba-sanso.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

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 白馬岳は、槍ヶ岳とともに北アルプスで登山者の人気を二分している山である。南北に連なる後立山連峰の北部にあって、長野・富山両県、実質的には新潟を加えた3県にまたがっている。  後立山連峰概説に記したように、この山の東面・信州側は急峻で、それに比して比較的緩い西面・越中側とで非対称山稜を形造っている。しかし信州側は山が浅く、四カ庄平をひかえて入山の便がよいため登山道も多く、白馬大雪渓を登高するもの(猿倉より所要6時間弱)と、栂池自然園から白馬大池を経るもの(所要5時間40分)がその代表的なものである。  越中側のものは、祖母谷温泉より清水(しようず)尾根をたどるもの(祖母谷温泉より所要10時間)が唯一で、長大である。  白馬三山と呼ばれる、本峰、杓子岳、鑓ヶ岳、そして北西に位置する小蓮華山の東・北面は、バリエーション・ルートを数多く有し、積雪期を対象に登攀されている。  近代登山史上では、明治16年(1883)の北安曇郡長以下9名による登山が最初であるとされている。積雪期では慶大山岳部の大島亮吉らによる1920年3月のスキー登山が初めての試みである。  白馬岳の山名は、三国境の南東面に黒く現れる馬の雪形から由来したといわれる。これをシロウマというのは、かつて農家が、このウマが現れるのを苗代(なわしろ)を作る時期の目標としたからであって、苗代馬→代馬(しろうま)と呼んだためである。白は陸地測量部が地図製作の際に当て字したものらしい。代馬はこのほかにも、小蓮華山と乗鞍岳の鞍部の小蓮華側の山肌にも現れる。白馬岳は昔、山名がなく、山麓の人々は単に西山(西方にそびえる山)と呼んでいたのである。また富山・新潟側では、この一連の諸峰をハスの花弁に見立てて、大蓮華山と総称していたようである。  この山からの眺望はすばらしく、北アルプスのほぼ全域はもとより、南・中央アルプス、八ヶ岳、頸城(くびき)や上信越の山々、そして日本海まで見渡すことができる。頂の展望盤は、新田次郎の小説『強力伝』に登場することで知られる。  日本三大雪渓の1つ、白馬大雪渓は登高距離が2kmもあり、全山にわたる高山植物群落の豊かさ、日本最高所の温泉の1つ白馬鑓温泉、高山湖の白馬大池や栂池自然園などの湿原・池塘群、こうした魅力を散りばめているのも人気を高めている理由である。また、白馬岳西面や杓子岳の最低鞍部付近などに見られる氷河地形、主稜線などで観察できる構造土、舟窪地形など、学術的な興味も深い。山頂部の2つの山荘(収容2500人)をはじめ山域内の宿泊施設も多い。

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小蓮華山 標高 2,766m

新潟県と長野県の県境にまたがる山で、大日岳とも呼ばれる山。標高2766mは新潟県最高峰となる。山頂には鉄剣と石仏があり、かつては信仰の対象となっていた。 地震や風雪による崩壊で、2008年の国土地理院の調査で標高が3m低くなり、2769mから2766mと低くなっている。 近年、白馬乗鞍岳から小蓮華山へ続く稜線がNHK スペシャルドラマ「坂の上の雲」のエンディングの映像に使われ、登山者のみならず、多くの人に認知されるようになった。

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旭岳 標高 2,867m

 白馬岳のすぐ西方(富山県宇奈月町)にあって、衛星峰といった存在だが、この山を北方の朝日岳―雪倉岳の稜線から眺めると、鋭い兜のような山容を見せて、一見白馬岳と錯覚するほどだ。白馬岳から越中の祖母谷(ばばだに)温泉に下る道がこの山の南山腹を走っており、付近は高山植物で埋まっている。白馬岳との鞍部には例年大雪田が残り、その北側、柳又谷の源頭には氷河地形が見られる。

ユーザーの登山記録から

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