鮮やかな緑色だった湿原が、少しずつ変わってきていました。ヒツジグサの葉は色が変わり、秋の気配を感じます。
天気・気温
山と周辺の状況
最近は雨が多いために気温も低く、一日フリースを着る寒さです。尾瀬では秋が深まるにつれて、気温が日に日に低下していきます。特に悪天候の日や夕方~早朝にかけて冷えますので、尾瀬にお越しの際は必ず雨具・上着をお持ち下さい。
鮮やかな緑色だった湿原が、少しずつ変わってきていました。今はまだわずかな変化ですが、季節が進めば草紅葉が見られるようになります。
尾瀬ヶ原を歩いていると、池溏にはまだ
ヒツジグサ
ヒツジグサ
がたくさん咲いていますが、花の周りの葉は少しずつ色づき始めており、ここにも秋の気配を感じます。
尾瀬の花の最終ランナーとして有名なエゾリンドウが顔を出し始めました。山ノ鼻研究見本園では花は咲いていませんが、この花が見頃の時期になれば尾瀬のシーズンもカウントダウンを始めます。
秋の花たちが増えてきて、現在は
サラシナショウマ
サラシナショウマ
、
アケボノソウ
アケボノソウ
、ミヤマ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
、トモエソウ、オク
トリカブト
ヤマトリカブト
などが見られます。
また、秋の便りでもある、実を付けた花たちが増えてきました。
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
は顔のように見える黒い種子を付けています。
クガイソウ
クガイソウ
も姿を変えて身になり、まだ花が咲いている
イワショウブ
イワショウブ
も、可愛らしい赤い実を付けてきています。
登山道の状況
尾瀬ヶ原周辺で、通行止め箇所などの報告は特にありません。木道は濡れると滑りやすくなりますので、十分に注意して歩いてください。
至仏山はと7/1より登山可能となっています。ただし、東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂) は「上り」専用です。下山時は鳩待峠方面のみとなります。至仏山特有の蛇紋岩は、雨などで濡れると大変滑りやすいため注意して下さい。
この時期、至仏山は午後になると天気が崩れます。09:30までには登り始めるような計画をしてください。
登山装備
尾瀬は2,000メートル級の山々に囲まれた山岳地帯ですので、急な天候の変化が起こる場合があります。尾瀬へお越しの際はいつ急変しても対応できるように、雨具や上着などをきちんと準備してお越し下さい。
朝晩は冷え込むようになりました。防寒対策を十分に行ってください。
注意点
至仏山登山の際は、登山道から外れて歩かないようお願いします。植生の荒廃や土壌の流出のもととなります。
また、ツキノワグマが活発に活動する時期です。熊鈴の携行をお願いします。
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
尾瀬ヶ原では、ミズバショウは、ほぼ終了しました。湿原は少しずつ緑色になってきました。2023.06.07
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
- 電話番号:
- 連絡先住所: