尾瀬ヶ原は草紅葉が始まっています。ナナカマドの葉は赤くなり、下ノ大堀では鮮明な赤色が遠くからでもよく目立ちます。
天気・気温
山と周辺の状況
曇りや雨の日は気温が上がらず、防寒着が手放せない日々となっています。9/9は最低気温は4.4℃を記録しました。秋がどんどん深まってきているようです。
尾瀬ヶ原は草紅葉が始まっています。
ナナカマド
ナナカマド
の葉は赤くなり、池塘の
ヒツジグサ
ヒツジグサ
はまだ花をつけているものの、葉が徐々に色付き、非常に美しい景観を形成しています。とくに下ノ大堀のビュースポットの
ナナカマド
ナナカマド
は、鮮明な赤色が遠くからでもよく目立ちます。
なお、湿原の草紅葉は例年であれば9月中旬から9月下旬、樹木の紅葉は9月下旬から10月上旬が見頃です。
草紅葉が始まる中、秋の花も元気に咲いています。今はミヤマ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
、オク
トリカブト
ヤマトリカブト
、エゾリンドウなどが咲いています。エゾリンドウは尾瀬の花の最終ランナーと言われる花で、尾瀬のシーズンの終盤に差し掛かっていることを実感しています。
登山道の状況
尾瀬ヶ原周辺で、通行止め箇所などの報告は特にありません。木道は濡れると滑りやすくなりますので、十分に注意して歩いてください。
竜宮小屋から見晴方面に、木道が沼尻川と接している箇所で、河川の洗掘により木道の基礎部が浮き、木道自体が傾いている箇所があります。安全のため、川側の木道を通らないようお願いします。
至仏山はと7/1より登山可能となっています。ただし、東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂) は「上り」専用です。下山時は鳩待峠方面のみとなります。至仏山特有の蛇紋岩は、雨などで濡れると大変滑りやすいため注意して下さい。
この時期、至仏山は午後になると天気が崩れます。09:30までには登り始めるような計画をしてください。
登山装備
尾瀬は2,000メートル級の山々に囲まれた山岳地帯ですので、急な天候の変化が起こる場合があります。尾瀬へお越しの際はいつ急変しても対応できるように、雨具や上着などをきちんと準備してお越し下さい。
朝晩は冷え込むようになりました。防寒対策を十分に行ってください。
注意点
ツキノワグマの活動時期です。この時期は、ブナやミズナラなどのドングリを食べるために木登りをしています。クマ対策は、クマに出会わないことが第一です。熊鈴の携帯や集団での散策が効果的です。また、以下の4つを守ってください。
①騒がない・写真は撮らない・・・クマを刺激しないようにしましょう
②走って逃げない・・・クマには逃げるものを追いかける習性があります
③子グマには特に注意・・・子グマの近くには親グマがいる可能性があります
④朝夕の薄暗い時間帯は注意が必要です。・・・クマの採食活動が盛んな時間帯です。
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
尾瀬ヶ原では、ミズバショウは、ほぼ終了しました。湿原は少しずつ緑色になってきました。2023.06.07
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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