湿原全体が色付く草紅葉も見頃になってきました。ただし気温は最高でも17℃程度、最低は5℃を下まわります
天気・気温
山と周辺の状況
このところ、冷たい風が吹き、防寒着なしには過ごせない日が続いています。この寒さで、湿原全体が色付く「草紅葉」も見頃になってきました。
尾瀬では、湿原の草が紅葉する草紅葉と一般的な木々の紅葉の2種類が見られます。木々の紅葉に先立ち、草紅葉が9月中下旬から10月初旬にかけて本格的な見頃を迎えます。
現在は大型のシダのヤマドリゼンマイも色付き始め、夏には青い花を付けていた
サワギキョウ
サワギキョウ
は赤紫に、黄色い花を付けていた
キンコウカ
キンコウカ
はオレンジに変わりつつあります。
草紅葉は終わりかけていても、逆光の中で湿原を見渡すと、葉に太陽が透けて湿原がオレンジ色に光り輝きます。ぜひお試しください。
ただし、尾瀬の気温は最高でも17℃程度。最低気温は5℃を下まわります。防寒対策をしっかり整え、お越し下さい。また、10月中旬を過ぎると尾瀬は初雪、初霜の時期を迎えます。
草紅葉の中に、尾瀬の最終ランナーとも言われるエゾリンドウが元気に咲いています。朝焼けや朝露により、さらに美しくなったようです。
登山道の状況
尾瀬ヶ原周辺で、通行止め箇所などの報告は特にありません。木道は濡れると滑りやすくなりますので、十分に注意して歩いてください。
竜宮小屋から見晴方面に、木道が沼尻川と接している箇所で、河川の洗掘により木道の基礎部が浮き、木道自体が傾いている箇所があります。安全のため、川側の木道を通らないようお願いします。
至仏山はと7/1より登山可能となっています。ただし、東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂) は「上り」専用です。下山時は鳩待峠方面のみとなります。至仏山特有の蛇紋岩は、雨などで濡れると大変滑りやすいため注意して下さい。
この時期、至仏山は午後になると天気が崩れます。09:30までには登り始めるような計画をしてください。
登山装備
朝晩は冷え込むようになりました。防寒対策を十分に行ってください。
注意点
ツキノワグマの活動時期です。この時期は、ブナやミズナラなどのドングリを食べるために木登りをしています。クマ対策は、クマに出会わないことが第一です。熊鈴の携帯や集団での散策が効果的です。また、以下の4つを守ってください。
①騒がない・写真は撮らない・・・クマを刺激しないようにしましょう
②走って逃げない・・・クマには逃げるものを追いかける習性があります
③子グマには特に注意・・・子グマの近くには親グマがいる可能性があります
④朝夕の薄暗い時間帯は注意が必要です。・・・クマの採食活動が盛んな時間帯です。
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
尾瀬ヶ原では、ミズバショウは、ほぼ終了しました。湿原は少しずつ緑色になってきました。2023.06.07
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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