白馬岳 | 白馬山荘

初冠雪しました。標高2000m以上で雪となりました。早朝は足元がツルツルになるので充分注意が必要です。

すっかり冬山の様相となりました。
2015年シーズンのお越しをお待ちしております。さようなら!(2014.10.19 白馬山荘 )
すっかり冬山の様相となりました。 2015年シーズンのお越しをお待ちしております。さようなら!(2014.10.19 白馬山荘 )
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天気・気温

10/07(火) 晴れ、朝の気温-2℃くらい
富山市の天気予報
明日
24℃
10℃
明後日
26℃
10℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 18:00発表
松本市の天気予報
明日
25℃
7℃
明後日
28℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

●白馬山荘より
10/7 今朝初冠雪となりました。朝の気温は-2℃くらいまで下がり、小屋の水道は凍結しました。厳しい冷え込みです。
よく晴れ渡り、雲海の向こうに槍ヶ岳が見えます。とてもきれいです。
小屋周辺の積雪は10cmほどあったそうで、吹き溜まりでは15~20cm位でも根雪にはならないでしょう。これから日中に融け、朝の寒さで再凍結するとツルツルになります。早朝は足元に充分注意が必要です。
標高2000mより上は積雪があります。白馬大池周辺も雪が積もったようです。
上から見ると、下の方はかなり紅葉が残っているようです。もしかすると朝は三段染めになっていたかもしれません。

●栂池ヒュッテより
10/7
昨夜の雨から雪に変わりました。
今朝の気温3℃で現在自然園周辺はみぞれが降っていました。標高2000m付近まで雪に覆われ積雪量は2㎝くらいでしょうか。白馬岳の頂上はまだ見えませんが山肌は白く雪に覆われています。昨年より8日ほど早い初冠雪になりました。
08:00頃よりみぞれや風が止み自然園に日が差してきました。昨日の台風通過の風で一部赤などの葉が落ちてしまいましたが、ダケカンバなどの黄色があざやかでまだまだ紅葉を楽しめます。

登山道の状況

初冠雪を観測しました。どのルートもまだ根雪にはなりませんが、日中融けた雪が早朝に再凍結し、ツルツルになります。滑りやすいので足元に注意が必要です。
台風通過による被害の報告はありません。それなりに雨風はありましたが影響はほとんどなかったようです。

●大雪渓ルート 
全線秋道です。雪渓はほぼ横断のみとなります。
・白馬尻小屋より登山道を通り、大雪渓ケルンまでは変更ありません。
・ケルンより秋道に入ります。赤布、トラロープに沿って上がって行きます。
赤布沿いを進みます。秋道1段々歩きづらくなりますが、赤布に沿って登って下さい。
・3号雪渓との出会い付近で、先日までの雪渓取り付きが現れますが、ここで雪渓に出ず、左側の斜面を登ります。そのまま斜上し赤い布を巻いたポールの左側を上がります。
・いよいよ雪渓に入ります。
雪渓歩きはおよそ400~500mほどになります。青丸の通称「砂山」までになります。コースの最後(通称「砂山」)は右へ。取り付きはロープで指導してあります。最後は右です。
取り付きはロープで指導してあります。踏み跡があっても、指導ロープがあれば従って下さい。ロープをまたいだり、赤布を無視して雪渓に入ることは危険です。

●栂池方面(栂池~白馬岳) 支障の連絡はありません。
コースが長いため、早く出発して下さい。
初冠雪を観測しました。まだ根雪にはなりませんが、早朝は滑りやすいので注意。最新情報を得て入山下さい。

●白馬鑓温泉(稜線の分岐から鑓温泉~猿倉まで)
白馬山荘~白馬鑓~猿倉 コースが長いため、早く出発して下さい。
※白馬鑓温泉小屋は9/30で営業終了しています。
最新情報を得て入山下さい。

●祖母谷 支障の連絡はありません。
所要時間が非常に長いため早く出発して下さい。さらに小屋で最新の情報を得るようにして下さい。
クマの生息エリアです。鈴などをつけて下さい。

●蓮華温泉方面 鉱山道
最新情報を得て入山下さい。人の少ないルートです。クマ生息エリアでもあり鈴などをつけて下さい。

登山装備

3000m級山岳での雪、みぞれ、氷雨などかあることを想定した装備が必要です。防寒具必携。
防寒具は冬山同等でOKです。装備にはすべて雨対策をしておきましょう。

注意点

いつ雪が降ってもおかしくない時期です。最新情報を得て入山しましょう。

今の時期が一番アイゼンを使うことが難しい時期です。
雪が降ると「アイゼンは必要ですか?」というお問い合わせを頂きますが、この質問に自分で回答を持たない登山者は、今の時期の白馬岳には登らないほうが良いでしょう。

「早出早着」を必ずお守り下さい。山に来たら山の時間に合わせて下さい。日没も徐々に早まっていきます。早出早着の原則通り、できるだけ早くスタートし、ゆとりある行動時間を持ちましょう。
※小屋到着が遅いことは危険な時期となっています。16時までには小屋に入るようにしましょう。夕食は概ね17時頃からスタートします。

●「汗冷え」で体調不良
行動中の汗が冷える「汗冷え」で体調不良になりがちな天候です。体調管理に注意しましょう。

●途中でルート不明瞭となった時、危険を感じた時には早めに決断し無理せず下山の決断をしましょう。

●体調不良、ケガなど無理は禁物
足がつったまま、体調不良のまま、我慢して登って来られる方がいます。山小屋での対応はとても限られたことしかできません。決して無理をせず体調が悪いとき、ケガをした時などは下山するようにしましょう。

●宿泊予定の小屋の営業最終日は、最新情報を必ず確認しましょう。

●アプローチのバスの本数が少なくなります。注意して下さい。
白馬駅~猿倉
http://www.alpico.co.jp/access/hakuba/sarukura/
白馬駅~栂池
http://www.alpico.co.jp/access/hakuba/tsugaike/

●猿倉林道入り口は駐車しないで下さい。
白馬尻小屋からのお願いです。
猿倉駐車場の林道入り口に車を止め内で下さい。小屋の業務車ほか、緊急車両(警察車両、救急車、遭対協等)も入ります。
昨日は大雪渓にてケガ人が出ましたが、車両が入れませんでした。
皆さんのご協力をお願い致します。

●栂池でデジタルカメラレンタル開始します
http://www.hakuba-sanso.co.jp/tsugaike/archives/1802

お知らせ

白馬山荘の営業は10月18日(土)泊まで

●2014年度、周辺の山小屋の営業状況
※以下は予定です。必ず最新情報を確認して下さい。
白馬鑓温泉小屋 ~9月30日(火) 営業終了しました。
白馬尻小屋 ~9月30日(火)営業終了しました。
白馬大池山荘 ~10月12日(日)
栂池ヒュッテ ~10月25日(土)
天狗山荘 ~9月23日 営業終了しました。
朝日小屋 ~10月12日泊まで。朝日平テント場は13日(月)の朝まで。それ以降は水場・トイレともにご利用不可能となります。

昨年の今頃の様子は?

2023年の営業は4/29から(宿泊要予約)。入山には前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.04.25

大雪渓は融雪早目。踏み抜き、落石に注意。前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.11

大雪渓は踏み抜き、落石に注意。急傾斜あり前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.19

雪に対応できる装備必要。大雪渓上部からは降雪することもあります。視界不良時の入山は慎重に2023.05.24

白馬山荘周辺の過去の様子

  • 山頂のライチョウ 冬毛です
  • 白馬山荘は営業を終了いたしました。今シーズンもたくさんのお客様にご利用いただき誠にありがとうございました。
  • 稜線の様子
  • 三国境方面の登山道
  • 9時の山荘前 降雪続いています。吹き溜まりで40~50㎝、風で雪が飛ばされているような所は、氷がむき出しになっています。
  • 9時の山荘前 降雪続いています。
  • 正午、初雪&猛吹雪です。山の上は季節が冬に近づいております。もういつ雪が降ってもおかしくない時期です
  • 鑓温泉ルート杓子沢に橋が架かりました
  • 鑓温泉ルート 杓子沢付近の雪渓 橋への取り付きはピンクテープで印をしてあります。
  • 白馬岳山頂
  • 夕陽。絶景です
  • 馬山荘付近ではツクモグサが真っ盛り

白馬山荘

電話番号:
0261-72-2002
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6307-ロ 白馬館

地図で見る
http://hakuba-sanso.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

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白馬岳 標高 2,932m

 白馬岳は、槍ヶ岳とともに北アルプスで登山者の人気を二分している山である。南北に連なる後立山連峰の北部にあって、長野・富山両県、実質的には新潟を加えた3県にまたがっている。  後立山連峰概説に記したように、この山の東面・信州側は急峻で、それに比して比較的緩い西面・越中側とで非対称山稜を形造っている。しかし信州側は山が浅く、四カ庄平をひかえて入山の便がよいため登山道も多く、白馬大雪渓を登高するもの(猿倉より所要6時間弱)と、栂池自然園から白馬大池を経るもの(所要5時間40分)がその代表的なものである。  越中側のものは、祖母谷温泉より清水(しようず)尾根をたどるもの(祖母谷温泉より所要10時間)が唯一で、長大である。  白馬三山と呼ばれる、本峰、杓子岳、鑓ヶ岳、そして北西に位置する小蓮華山の東・北面は、バリエーション・ルートを数多く有し、積雪期を対象に登攀されている。  近代登山史上では、明治16年(1883)の北安曇郡長以下9名による登山が最初であるとされている。積雪期では慶大山岳部の大島亮吉らによる1920年3月のスキー登山が初めての試みである。  白馬岳の山名は、三国境の南東面に黒く現れる馬の雪形から由来したといわれる。これをシロウマというのは、かつて農家が、このウマが現れるのを苗代(なわしろ)を作る時期の目標としたからであって、苗代馬→代馬(しろうま)と呼んだためである。白は陸地測量部が地図製作の際に当て字したものらしい。代馬はこのほかにも、小蓮華山と乗鞍岳の鞍部の小蓮華側の山肌にも現れる。白馬岳は昔、山名がなく、山麓の人々は単に西山(西方にそびえる山)と呼んでいたのである。また富山・新潟側では、この一連の諸峰をハスの花弁に見立てて、大蓮華山と総称していたようである。  この山からの眺望はすばらしく、北アルプスのほぼ全域はもとより、南・中央アルプス、八ヶ岳、頸城(くびき)や上信越の山々、そして日本海まで見渡すことができる。頂の展望盤は、新田次郎の小説『強力伝』に登場することで知られる。  日本三大雪渓の1つ、白馬大雪渓は登高距離が2kmもあり、全山にわたる高山植物群落の豊かさ、日本最高所の温泉の1つ白馬鑓温泉、高山湖の白馬大池や栂池自然園などの湿原・池塘群、こうした魅力を散りばめているのも人気を高めている理由である。また、白馬岳西面や杓子岳の最低鞍部付近などに見られる氷河地形、主稜線などで観察できる構造土、舟窪地形など、学術的な興味も深い。山頂部の2つの山荘(収容2500人)をはじめ山域内の宿泊施設も多い。

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小蓮華山 標高 2,766m

新潟県と長野県の県境にまたがる山で、大日岳とも呼ばれる山。標高2766mは新潟県最高峰となる。山頂には鉄剣と石仏があり、かつては信仰の対象となっていた。 地震や風雪による崩壊で、2008年の国土地理院の調査で標高が3m低くなり、2769mから2766mと低くなっている。 近年、白馬乗鞍岳から小蓮華山へ続く稜線がNHK スペシャルドラマ「坂の上の雲」のエンディングの映像に使われ、登山者のみならず、多くの人に認知されるようになった。

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旭岳 標高 2,867m

 白馬岳のすぐ西方(富山県宇奈月町)にあって、衛星峰といった存在だが、この山を北方の朝日岳―雪倉岳の稜線から眺めると、鋭い兜のような山容を見せて、一見白馬岳と錯覚するほどだ。白馬岳から越中の祖母谷(ばばだに)温泉に下る道がこの山の南山腹を走っており、付近は高山植物で埋まっている。白馬岳との鞍部には例年大雪田が残り、その北側、柳又谷の源頭には氷河地形が見られる。

ユーザーの登山記録から

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