初冠雪しました。標高2000m以上で雪となりました。早朝は足元がツルツルになるので充分注意が必要です。
天気・気温
山と周辺の状況
●白馬山荘より
10/7 今朝初冠雪となりました。朝の気温は-2℃くらいまで下がり、小屋の水道は凍結しました。厳しい冷え込みです。
よく晴れ渡り、雲海の向こうに槍ヶ岳が見えます。とてもきれいです。
小屋周辺の積雪は10cmほどあったそうで、吹き溜まりでは15~20cm位でも根雪にはならないでしょう。これから日中に融け、朝の寒さで再凍結するとツルツルになります。早朝は足元に充分注意が必要です。
標高2000mより上は積雪があります。白馬大池周辺も雪が積もったようです。
上から見ると、下の方はかなり紅葉が残っているようです。もしかすると朝は三段染めになっていたかもしれません。
●栂池ヒュッテより
10/7
昨夜の雨から雪に変わりました。
今朝の気温3℃で現在自然園周辺はみぞれが降っていました。標高2000m付近まで雪に覆われ積雪量は2㎝くらいでしょうか。白馬岳の頂上はまだ見えませんが山肌は白く雪に覆われています。昨年より8日ほど早い初冠雪になりました。
08:00頃よりみぞれや風が止み自然園に日が差してきました。昨日の台風通過の風で一部赤などの葉が落ちてしまいましたが、ダケカンバなどの黄色があざやかでまだまだ紅葉を楽しめます。
登山道の状況
初冠雪を観測しました。どのルートもまだ根雪にはなりませんが、日中融けた雪が早朝に再凍結し、ツルツルになります。滑りやすいので足元に注意が必要です。
台風通過による被害の報告はありません。それなりに雨風はありましたが影響はほとんどなかったようです。
●大雪渓ルート
全線秋道です。雪渓はほぼ横断のみとなります。
・白馬尻小屋より登山道を通り、大雪渓ケルンまでは変更ありません。
・ケルンより秋道に入ります。赤布、トラロープに沿って上がって行きます。
赤布沿いを進みます。秋道1段々歩きづらくなりますが、赤布に沿って登って下さい。
・3号雪渓との出会い付近で、先日までの雪渓取り付きが現れますが、ここで雪渓に出ず、左側の斜面を登ります。そのまま斜上し赤い布を巻いたポールの左側を上がります。
・いよいよ雪渓に入ります。
雪渓歩きはおよそ400~500mほどになります。青丸の通称「砂山」までになります。コースの最後(通称「砂山」)は右へ。取り付きはロープで指導してあります。最後は右です。
取り付きはロープで指導してあります。踏み跡があっても、指導ロープがあれば従って下さい。ロープをまたいだり、赤布を無視して雪渓に入ることは危険です。
●栂池方面(栂池~白馬岳) 支障の連絡はありません。
コースが長いため、早く出発して下さい。
初冠雪を観測しました。まだ根雪にはなりませんが、早朝は滑りやすいので注意。最新情報を得て入山下さい。
●白馬鑓温泉(稜線の分岐から鑓温泉~猿倉まで)
白馬山荘~白馬鑓~猿倉 コースが長いため、早く出発して下さい。
※白馬鑓温泉小屋は9/30で営業終了しています。
最新情報を得て入山下さい。
●祖母谷 支障の連絡はありません。
所要時間が非常に長いため早く出発して下さい。さらに小屋で最新の情報を得るようにして下さい。
クマの生息エリアです。鈴などをつけて下さい。
●蓮華温泉方面 鉱山道
最新情報を得て入山下さい。人の少ないルートです。クマ生息エリアでもあり鈴などをつけて下さい。
登山装備
3000m級山岳での雪、みぞれ、氷雨などかあることを想定した装備が必要です。防寒具必携。
防寒具は冬山同等でOKです。装備にはすべて雨対策をしておきましょう。
注意点
いつ雪が降ってもおかしくない時期です。最新情報を得て入山しましょう。
今の時期が一番アイゼンを使うことが難しい時期です。
雪が降ると「アイゼンは必要ですか?」というお問い合わせを頂きますが、この質問に自分で回答を持たない登山者は、今の時期の白馬岳には登らないほうが良いでしょう。
「早出早着」を必ずお守り下さい。山に来たら山の時間に合わせて下さい。日没も徐々に早まっていきます。早出早着の原則通り、できるだけ早くスタートし、ゆとりある行動時間を持ちましょう。
※小屋到着が遅いことは危険な時期となっています。16時までには小屋に入るようにしましょう。夕食は概ね17時頃からスタートします。
●「汗冷え」で体調不良
行動中の汗が冷える「汗冷え」で体調不良になりがちな天候です。体調管理に注意しましょう。
●途中でルート不明瞭となった時、危険を感じた時には早めに決断し無理せず下山の決断をしましょう。
●体調不良、ケガなど無理は禁物
足がつったまま、体調不良のまま、我慢して登って来られる方がいます。山小屋での対応はとても限られたことしかできません。決して無理をせず体調が悪いとき、ケガをした時などは下山するようにしましょう。
●宿泊予定の小屋の営業最終日は、最新情報を必ず確認しましょう。
●アプローチのバスの本数が少なくなります。注意して下さい。
白馬駅~猿倉
http://www.alpico.co.jp/access/hakuba/sarukura/
白馬駅~栂池
http://www.alpico.co.jp/access/hakuba/tsugaike/
●猿倉林道入り口は駐車しないで下さい。
白馬尻小屋からのお願いです。
猿倉駐車場の林道入り口に車を止め内で下さい。小屋の業務車ほか、緊急車両(警察車両、救急車、遭対協等)も入ります。
昨日は大雪渓にてケガ人が出ましたが、車両が入れませんでした。
皆さんのご協力をお願い致します。
●栂池でデジタルカメラレンタル開始します
http://www.hakuba-sanso.co.jp/tsugaike/archives/1802
お知らせ
白馬山荘の営業は10月18日(土)泊まで
●2014年度、周辺の山小屋の営業状況
※以下は予定です。必ず最新情報を確認して下さい。
白馬鑓温泉小屋 ~9月30日(火) 営業終了しました。
白馬尻小屋 ~9月30日(火)営業終了しました。
白馬大池山荘 ~10月12日(日)
栂池ヒュッテ ~10月25日(土)
天狗山荘 ~9月23日 営業終了しました。
朝日小屋 ~10月12日泊まで。朝日平テント場は13日(月)の朝まで。それ以降は水場・トイレともにご利用不可能となります。
昨年の今頃の様子は?
2023年の営業は4/29から(宿泊要予約)。入山には前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.04.25
大雪渓は融雪早目。踏み抜き、落石に注意。前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.11
大雪渓は踏み抜き、落石に注意。急傾斜あり前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.19
雪に対応できる装備必要。大雪渓上部からは降雪することもあります。視界不良時の入山は慎重に2023.05.24
白馬山荘周辺の過去の様子
白馬山荘
- 電話番号:
- 0261-72-2002
- 連絡先住所:
- 長野県北安曇郡白馬村北城6307-ロ 白馬館