白馬岳は冬山へ。この雪は根雪になるかもしれません。雪山登山の緊張感が必要。早出早着は大原則です。
天気・気温
山と周辺の状況
白馬岳は冬山となりました。もうこの雪が根雪になるかもしれません。
●白馬山荘より
10/15 新雪を纏ったモルゲンロートの白馬岳。
昨日は夜になってやっと天候が回復しました。きれいな星空が広がり、ようやく穏やかな山に戻りました。
朝の冷え込みは厳しく-7℃まで下がり、山荘周辺はバリバリに凍り付いていました。凍り付いた路面をアイゼンを着けた登山靴で踏みしめながら慎重に撮影ポイントまで向かいました。雪が降った直後の山並みは本当に美しかったですが、強烈な寒さに耐えながらの撮影になりました。
10/14 台風一過、凍てつく白馬山荘となりました。
台風19号が去ったあと、一時的に冬型の気圧配置になって寒気が南下してきました。そのため朝方までの雨が9時過ぎ頃から雪に変わりました。午後1時現在吹雪になっていて激しく降っています。北西風が非常に強く、外に出ると横殴りの氷状の雪が顔が上げられないほど打ち付けてきます。吹き溜まりで5~10cmくらいの積雪になっています。
そんな中では、植物が凍り付いて自然の芸術作品のようになっていました。
●栂池より
10/14
台風19号の通過で夜間は雨が止むことはなく朝からは強風が吹き荒れ一時強靭なダケカンバの枝が激しく揺れていました。
今日は強風が止むことはなくパノラマウェイも終日運休になり自然園は訪れるお客様も無く、風の音が響くだけの自然園でした。
午後になり稜線から吹き降ろす風がとても冷たくなりました。
登山道の状況
●大雪渓ルート
雪のある山の登山装備が原則の時期となります。
大雪渓は、朝は雨と霜が低温で凍結します。雪は葱平の岩室の下あたりから出てきます。
●以下のコースは、ロングルートです。途中の小屋も営業を終了しています。
必ず最新情報を得て、入山を届けてからルートにはいりましょう。
単独を避けて、経験者同行が望ましい時期となっています。入山は慎重に。
・栂池~大池~白馬岳 白馬大池山荘は営業終了。
・白馬岳~白馬鑓温泉~猿倉 白馬鑓温泉小屋は営業終了。
・白馬岳~祖母谷 途中に小屋はありません。
・白馬岳~朝日方面 朝日小屋は営業終了
・白馬岳~不帰~唐松岳 天狗山荘は営業終了
・蓮華温泉方面 鉱山道
登山装備
3000m級山岳で雪、みぞれ、氷雨などかあることを想定した装備が必要です。防寒具は冬山同等でOKです。装備にはすべて雨対策をしておきましょう。
手袋、帽子といった装備も冬装備として必要です。
アイゼンピッケルなど雪に対応する装備の携行はもちろんですが、きちんと使えることが前提です。
注意点
いつ雪が降ってもおかしくない時期です。最新情報を得て入山しましょう。
この時期、一番お守り頂きたいことは「早出早着」です。
山に来たら山の時間に合わせて下さい。日没も早まっていきます。
早出早着の原則通り、できるだけ早くスタートし、ゆとりある行動時間を持ちましょう。
※小屋到着が遅いことは危険な時期となっています。16時までには小屋に入るようにしましょう。夕食は概ね17時頃からスタートします。
●「汗冷え」で体調不良
行動中の汗が冷える「汗冷え」で体調不良になりがちな天候です。体調管理に注意しましょう。
●途中でルート不明瞭となった時、危険を感じた時には早めに決断し無理せず下山の決断をしましょう。
●体調不良、ケガなど無理は禁物
足がつったまま、体調不良のまま、我慢して登って来られる方がいます。山小屋での対応はとても限られたことしかできません。決して無理をせず体調が悪いとき、ケガをした時などは下山するようにしましょう。
●宿泊予定の小屋の営業最終日は、最新情報を必ず確認しましょう。
●アプローチのバスの本数が少なくなります。注意して下さい。
白馬駅~猿倉
http://www.alpico.co.jp/access/hakuba/sarukura/
白馬駅~栂池
http://www.alpico.co.jp/access/hakuba/tsugaike/
●2014年度、周辺の山小屋の営業状況
※以下は予定です。必ず最新情報を確認して下さい。
白馬鑓温泉小屋 ~9月30日(火) 営業終了しました。
白馬尻小屋 ~9月30日(火) 営業終了しました。
白馬大池山荘 ~10月12日(日) 営業終了しました。
栂池ヒュッテ ~10月25日(土)
天狗山荘 ~9月23日 営業終了しました。
朝日小屋 ~10月12日。営業終了しました。水場・トイレともに利用できません。http://www.asahigoya.net/
お知らせ
白馬山荘の営業は10月18日(土)泊まで
http://www.hakuba-sanso.co.jp/
昨年の今頃の様子は?
2023年の営業は4/29から(宿泊要予約)。入山には前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.04.25
大雪渓は融雪早目。踏み抜き、落石に注意。前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.11
大雪渓は踏み抜き、落石に注意。急傾斜あり前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.19
雪に対応できる装備必要。大雪渓上部からは降雪することもあります。視界不良時の入山は慎重に2023.05.24
白馬山荘周辺の過去の様子
白馬山荘
- 電話番号:
- 0261-72-2002
- 連絡先住所:
- 長野県北安曇郡白馬村北城6307-ロ 白馬館