大山 | 大山プロガイド協会

本日一時的な高気圧の通過により穏やかな一日でした。積雪は例年よりやや少なめ。今年は気温差が大きいです。

5合目から上を見る(2015.01.30 大山レークホテル )
5合目から上を見る(2015.01.30 大山レークホテル )
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天気・気温

01/14(水) 09:00 大山寺 くもり 気温-2℃ 無風
11:30 山頂 くもり 気温-6℃  無風
鳥取市の天気予報
明日
15℃
12℃
明後日
晴時々曇
19℃
9℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 16:00発表
松江市の天気予報
明日
曇時々晴
15℃
12℃
明後日
19℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

1/14現在のだいせん夏道登山道の最新情報をお知らせします。

本日、天候は曇りですが視界が良く、山頂からは隠岐の島はもちろんのこと、遠くは四国の石鎚、剣山系が良く見えました。
南から低気圧が接近しているため、夕方から天候が崩れる予報でしたが、ちょうど高気圧が山陰付近を通過しているため天候も穏やかでまったくの無風でした。逆に山頂まで暑いぐらいで、山頂でも体感温度はかなり高く感じました。
実際に今の時期にこのぐらい穏やかで暖かく感じる日というのは珍しいと思います。

積雪量は例年よりもやや少なめです。
今年の天候の特徴は気温差が大きいことでしょうか。
荒れたときは山頂までも行けないぐらいに厳しく、冬型が緩むとまるで春の残雪期のような穏やかな天候となります。

注意していただきたいのは、やはり装備です。
準備としては必ず厳冬期の装備を持ち、その日の天候により
装備を持ち替える、あるいはスタート前に再度天気予報を
確認して装備を整えてください。

最低限の装備としては10本以上のアイゼンです。
下の方はカッティングで歩けても、7合目を過ぎる辺りからアイスバーンになる場合が多いです。

その日の雪質により、その日に最適な装備も変わりますし、雪が降ったばかりの時と、何日か降雪がなく気温が低い場合も歩いた感じは全然変わってきます。

今の時期に夏道を往復する限りは、かなり気温が低くなる場合を除いて、ピッケルよりもストックの方が楽に登れると思います。しかしストックも正しい使い方をマスターしていないと楽どころか逆に肩を痛めてしまいます。平地を歩く場合のストックは推進力がまず一番の役割ですが、雪山に登るときはバランス保持を最優先に考えてください。

登山道の状況

登山道には積雪があります。
天候によっては、トレースが消えることがあります。

6合目から上はルートの目印のポールが立っています。
迷いやすい場所は密に立てていますが、そうでないところは適度に離して立ててあります。
どんな悪天候でも目印にして登ってしまうと事故に繋がるので次のポールが見えない時は、それ以上行かないようにした方がいいと思います。

・アプローチの車道について
大山寺までの道路についても一応除雪してありますが冬用タイヤだけでは動けなくなる恐れがあります。必ずチェーンもあわせてご用意ください。

登山装備

装備、服装ともに完全冬山装備が必要です。
アイゼンは10本以上のものをお持ちください。

特にアイゼンの装着については、分厚い手袋をしたまま脱着が出来るようによく練習をしてきてください。
毎年必ず見かけるのが、6合目でアイゼンのつけ方がわからない方です。
アイゼンも含めて、冬山装備の使い方を熟知した上で山においでください。

注意点

冬の大山はそんなに楽に登れる山ではありません。
冬の道具さえ持てば登れるわけでもありません。
アイゼンも含めて、その道具の意味、用途をしっかり熟知して正しい使い方をマスターしないと、大きな事故に繋がります。

天気予報にも充分に注意した上で、どうしても登山日がその日しかないのであれば、想定される最悪の場合を考えた上で登山してください。

大山は独立峰であり、大陸からの寒気団の影響をダイレクトに受ける山です。冬の厳しさを甘く見ると事故に繋がりますので、無理をしないようにしましょう。必ず経験者と一緒に登るか、厳しいときは途中で引き返すことも考えてください。

●山頂避難小屋にはトイレがあります(非水洗)。
現在は、有志の方がトレイを使えるょうに雪を掘って下り、使える状態になっています。どなたでも結構ですので、入り口にスコップを置いていますので、気がついた方は少しでも広く掘ってください。
みんなが気持ちよく使えますので、宜しくご協力ください。

●山頂避難小屋
・冬でも開放されていますので入れますが、扉が凍って動かない場合があります。
・中に入って休憩される方は、出来るだけ体に付いた雪を落として入ることと、入り口付近の雪を履き出してください。ホウキとスコップを置いてあります。
次に使用される方が気持ちよく使えるようにご協力ください。
・避難小屋はそろそろ内部が暗くなってきました。
1階がほとんど埋まり、2階の窓からの明りがやっと入る程度となりましたので、ザックの中のライトは、すぐに取り出せるところに入れておいてください。
また暗いということはアイゼンを装着したまま小屋に入ると他人の足を傷つける恐れがあります。(大概サングラスもかけてますから、いよいよ真っ暗です)
・必ずアイゼンは小屋の外で外してお入りください。もちろん出る際も外でアイゼンを装着して下さい。

●大山への登山届
以下のリンク先は「鳥取県警」の大山登山に関するページです。
インターネット登山届、大山登山届用紙、送付先、登山ポストなどの情報があります。
http://www.pref.tottori.lg.jp/policedaisen/

お知らせ

登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(電話0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。
何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方なども教えます。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

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大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

岡山県の最北端に位置する蒜山山群は、中国の名峰・大山連峰の東に連なり、鳥取県倉吉市と、岡山県真庭市との境界をなしている。 蒜山は95万年から50万年前に噴出したトロイデ火山である。岡山県側からの山容は穏やかで、広大な扇状地となり、古くは巨大な淡水湖を擁していたという。蒜山高原からは昭和34年(1969)、ステゴドン(東洋象)の臼歯の化石が発見された。またオオサンショウウオやムカシトンボ、ギフチョウなどの珍しい動物や昆虫のほか、ヒルゼンスゲやリュウキンカ、またイヨフウロ、ツクシゼリなどの貴重な動植物の宝庫となっている。  山名の「ひる」は「蛭の住むような広い湿地」を意味し、「ぜん」は大山(だいせん)の「せん」を真似、より威厳を持たせるため濁って読ませたという説もある。また蒜山には、巨人が住んでいたという伝説もあり、中蒜山と下蒜山の間のコルを「ふんぐり乢(たわ)」と呼ぶのは、この巨人が自分のフングリ(睾丸)を引っ掛けたから、ともいう。  蒜山へは、上蒜山の西麓の百合原牧場の柵を越えて山腹に取り付く。途中、皆ガ山の肩越しに大山が見える。8合目の槍(やり)ガ峰は上蒜(かみひる)一の展望台だ。上蒜山まで約3時間。中蒜山、下蒜山まではさらに約3時間。三山縦走は約8時間。

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 大山の北東部、大休(おおやすみ)峠から北へ12km続く魅力的な縦走路。植生、史跡、古戦場、岩場など、どれをとっても中国山地第一の呼び声が高く、その最高点が一等三角点を頂く矢筈ヶ山で、中国山地第5位の高峰。  矢筈型の双耳峰で双子山(ふたごせん)の別名もある。三角点を大矢筈、北の岩峰を小矢筈と俗称する。  船上山(せんじょうざん)からの南行コースと、大休峠からの北行コースがあり、ともに約8時間だが、南行コースは長大な登りになり、危険箇所がすべて下りになるので、北行コースを勧めたい。  北の甲ヶ山(かぶとがせん)は中国山地第10位の高さ。  後醍醐天皇の旗揚げ(1333年)した船上山の頂上は平坦で湧水も豊富。まさに要害堅固の地であり、周囲の岩壁はクライマーのゲレンデとなっている。山脚部は桜の名所で、青少年自然の家をベースに、健康的なエリアとして人気を集めている。

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