白馬岳 | 白馬山荘

稜線でツクモグサなどの高山植物が咲き始めました。8本以上のアイゼンピッケル必携。落石と滑落に注意。

雨の日ならではの光景が見れました。雨露で着飾ったイワベンケイです。強風を避けるように岩場の陰でひっそりと咲いていました。(2015.07.01 白馬山荘 )
雨の日ならではの光景が見れました。雨露で着飾ったイワベンケイです。強風を避けるように岩場の陰でひっそりと咲いていました。(2015.07.01 白馬山荘 )
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

06/03(水) 雨 朝の気温5℃ 風あり
富山市の天気予報
明日
晴時々曇
27℃
14℃
明後日
25℃
17℃
日本気象協会提供 2024年5月4日 4:00発表
松本市の天気予報
明日
29℃
11℃
明後日
22℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月4日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

大雪渓から稜線に出たところの登山道の両脇には ツクモグサ ツクモグサ ・オヤマノエンドウ・ ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ などの高山植物が咲き出してきていて、目を楽しませてくれています。

今日はあいにく朝から雨が降り出してきました。咲き出してきた高山植物にとっては恵みの雨で、さらに成長を促してくれそうです。現在白馬山荘周辺では ツクモグサ ツクモグサ が次々に咲き出していて、場所によっては最盛期を迎えているところもあります。
ツクモグサ ツクモグサ の脇ではオヤマノエンドウや ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ も咲き出してきていて、お花畑を形成しつつあります。そして昨日は気の早い ウルップソウ ウルップソウ も見かけました。
例年に比べると異例な早さで高山植物が次々に咲き出してきていますが、この調子でいくといつもは同時に見れない組み合わせの花が同時期に見れるかもしれませんね。 ウルップソウ ウルップソウ にはもう少し頑張ってもらって、 ツクモグサ ツクモグサ との豪華共演を果たしてもらいたいと秘かに期待しているところです。
ツクモグサ ツクモグサ の脇ではオヤマノエンドウや ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ も咲いていてお花畑を形成しつつあります。これに ウルップソウ ウルップソウ が加わって ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ などの他の高山植物も咲き出してくると、さらに彩りのいいお花畑にグレードアップしていきますね。今から楽しみです。

明日はこの雨が雪になるかもしれません。まだまだ油断禁物です。

登山道の状況

●大雪渓ルート
・猿倉から白馬尻に至る林道の雪はかなり融けていて、ほぼ夏道が露呈してきています。新緑の木々の間から時折白馬岳が見えて気持ちのいいアプローチ・ロードになっています。
・林道の終点から先の木道にはまだ雪が残っている箇所が多く、しばらくは雪の踏み抜きに注意が必要です。その先毎年この時季小屋建てのために除雪作業が行われている白馬尻周辺は、現在まだ除雪作業中。今シーズンの白馬尻小屋がお目見えするのはまだ先ですが、近日中に登山者のためにトイレの小屋のみが先行オープンする予定です。
・大雪渓の始まりから、落石が目立ち始めてきていますので十分に注意して通行して下さい。現在一番落石が多いのは葱っ平に取り付く手前のところで、頂上側からの黒っぽい落石群跡が帯状に残っているのと杓子側からガラガラと音を立てて石が落ちてきていますので、いずれにも近づかないコース取りをして下さい。 
・現在頂上側からの落石は収まっていますが、杓子側からは絶えずガラガラと音を立てて石が落ちてきていますので注意が必要です。落石帯には近づかないようにして下さい。
・落石帯を抜けるといよいよ葱っ平の登りになります。一部夏道が露出していますが、ほとんどの方はその脇の雪を直登していました。急傾斜の登りですので、休憩される際やあまり雪に慣れていない方は夏道に取り付いて下さい。
・上部で夏道露出部分を杓子側に回り込みます。そしてその先小雪渓はさらに傾斜が急ですので、滑落しないように慎重に登っていって下さい。まだ小雪渓のトラバースはステップが切ってありませんので、特に下りではより慎重にお願いします。※この時期最大の滑落危険箇所です。
・小雪渓をクリアーすると傾斜が緩やかになりますので、やっとほっと一息つけます。杓子岳の雄姿を見ながらしばしの休憩できます。
・そこから先は夏場のお花畑を右に回り込むように進みます。ガスっていると真っ直ぐ登っていきがちですので、注意して下さい。村営頂上宿舎経由で稜線に出ます。
・稜線に出れば、白馬山荘までもう少しです。

登山装備

雪に対応する装備が必要です。8本爪以上のアイゼンとピッケルの用意を。防寒装備は必携です。アイゼンは最低でも6本爪以上をお持ち下さい。

注意点

登山に際しては、もう少し冬山に準じた装備と天気状況の把握、登山道の状況などよく調べた上で、安全登山でお願いします。

この時季特に注意しなければならないのは、大雪渓ルートの落石、滑落、ルート間違い、低体温症などです。

登山の原則、早出早着で安全登山を心がけましょう。

お知らせ

白馬山荘HP
http://www.hakuba-sanso.co.jp/
本年の営業は4月28日~10月17日
宿泊予約・お問い合わせ(株)白馬館 電話0261-72-2002

2015年 関連山小屋開設期間は以下の通りです。
白馬山荘    4/28(火)~10/17(土)
五竜山荘    4/28(火)~5/6(水)6/20(土)~10/17(土)
白馬大池山荘  6/27(土)~10/11(日)
白馬鑓温泉小屋 7/15(水)~10/3(土)
白馬尻小屋   7/11(土)~10/3(土)
キレット小屋  7/3(金)~10/3(土)
栂池ヒュッテ  4/25(土)~5/5(火)6/1(月)~10/24(土)

●イベント
・ツクモグサ&ウルップソウ花祭り 6月20日(土)~6月30日(火)
ツクモグサを本州で見れるのは、八ヶ岳と白馬岳。他では北海道に分布するだけの希少な植物。この時期にしか見られません。期間中にツクモグサの写真の展示、甘酒の振る舞い、ツクモグサの記念スタンプ設置、記念品プレゼントなど。

昨年の今頃の様子は?

2023年の営業は4/29から(宿泊要予約)。入山には前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.04.25

大雪渓は融雪早目。踏み抜き、落石に注意。前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.11

大雪渓は踏み抜き、落石に注意。急傾斜あり前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.19

雪に対応できる装備必要。大雪渓上部からは降雪することもあります。視界不良時の入山は慎重に2023.05.24

白馬山荘周辺の過去の様子

  • 山頂のライチョウ 冬毛です
  • 白馬山荘は営業を終了いたしました。今シーズンもたくさんのお客様にご利用いただき誠にありがとうございました。
  • 稜線の様子
  • 三国境方面の登山道
  • 9時の山荘前 降雪続いています。吹き溜まりで40~50㎝、風で雪が飛ばされているような所は、氷がむき出しになっています。
  • 9時の山荘前 降雪続いています。
  • 正午、初雪&猛吹雪です。山の上は季節が冬に近づいております。もういつ雪が降ってもおかしくない時期です
  • 鑓温泉ルート杓子沢に橋が架かりました
  • 鑓温泉ルート 杓子沢付近の雪渓 橋への取り付きはピンクテープで印をしてあります。
  • 白馬岳山頂
  • 夕陽。絶景です
  • 馬山荘付近ではツクモグサが真っ盛り

白馬山荘

電話番号:
0261-72-2002
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6307-ロ 白馬館

地図で見る
http://hakuba-sanso.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部 後立山連峰

白馬岳 標高 2,932m

 白馬岳は、槍ヶ岳とともに北アルプスで登山者の人気を二分している山である。南北に連なる後立山連峰の北部にあって、長野・富山両県、実質的には新潟を加えた3県にまたがっている。  後立山連峰概説に記したように、この山の東面・信州側は急峻で、それに比して比較的緩い西面・越中側とで非対称山稜を形造っている。しかし信州側は山が浅く、四カ庄平をひかえて入山の便がよいため登山道も多く、白馬大雪渓を登高するもの(猿倉より所要6時間弱)と、栂池自然園から白馬大池を経るもの(所要5時間40分)がその代表的なものである。  越中側のものは、祖母谷温泉より清水(しようず)尾根をたどるもの(祖母谷温泉より所要10時間)が唯一で、長大である。  白馬三山と呼ばれる、本峰、杓子岳、鑓ヶ岳、そして北西に位置する小蓮華山の東・北面は、バリエーション・ルートを数多く有し、積雪期を対象に登攀されている。  近代登山史上では、明治16年(1883)の北安曇郡長以下9名による登山が最初であるとされている。積雪期では慶大山岳部の大島亮吉らによる1920年3月のスキー登山が初めての試みである。  白馬岳の山名は、三国境の南東面に黒く現れる馬の雪形から由来したといわれる。これをシロウマというのは、かつて農家が、このウマが現れるのを苗代(なわしろ)を作る時期の目標としたからであって、苗代馬→代馬(しろうま)と呼んだためである。白は陸地測量部が地図製作の際に当て字したものらしい。代馬はこのほかにも、小蓮華山と乗鞍岳の鞍部の小蓮華側の山肌にも現れる。白馬岳は昔、山名がなく、山麓の人々は単に西山(西方にそびえる山)と呼んでいたのである。また富山・新潟側では、この一連の諸峰をハスの花弁に見立てて、大蓮華山と総称していたようである。  この山からの眺望はすばらしく、北アルプスのほぼ全域はもとより、南・中央アルプス、八ヶ岳、頸城(くびき)や上信越の山々、そして日本海まで見渡すことができる。頂の展望盤は、新田次郎の小説『強力伝』に登場することで知られる。  日本三大雪渓の1つ、白馬大雪渓は登高距離が2kmもあり、全山にわたる高山植物群落の豊かさ、日本最高所の温泉の1つ白馬鑓温泉、高山湖の白馬大池や栂池自然園などの湿原・池塘群、こうした魅力を散りばめているのも人気を高めている理由である。また、白馬岳西面や杓子岳の最低鞍部付近などに見られる氷河地形、主稜線などで観察できる構造土、舟窪地形など、学術的な興味も深い。山頂部の2つの山荘(収容2500人)をはじめ山域内の宿泊施設も多い。

新潟県 長野県 / 飛騨山脈北部

小蓮華山 標高 2,766m

新潟県と長野県の県境にまたがる山で、大日岳とも呼ばれる山。標高2766mは新潟県最高峰となる。山頂には鉄剣と石仏があり、かつては信仰の対象となっていた。 地震や風雪による崩壊で、2008年の国土地理院の調査で標高が3m低くなり、2769mから2766mと低くなっている。 近年、白馬乗鞍岳から小蓮華山へ続く稜線がNHK スペシャルドラマ「坂の上の雲」のエンディングの映像に使われ、登山者のみならず、多くの人に認知されるようになった。

富山県 / 飛騨山脈北部

旭岳 標高 2,867m

 白馬岳のすぐ西方(富山県宇奈月町)にあって、衛星峰といった存在だが、この山を北方の朝日岳―雪倉岳の稜線から眺めると、鋭い兜のような山容を見せて、一見白馬岳と錯覚するほどだ。白馬岳から越中の祖母谷(ばばだに)温泉に下る道がこの山の南山腹を走っており、付近は高山植物で埋まっている。白馬岳との鞍部には例年大雪田が残り、その北側、柳又谷の源頭には氷河地形が見られる。

ユーザーの登山記録から

周辺の山岳最新情報