至仏山では固有種の花が多く見られる時期となりました。シブツアサツキ、ホソバヒナウスユキソウなどを探してみてください
天気・気温
山と周辺の状況
ニッコウキスゲはピークを過ぎ、湿原を彩る花も変わってきました。今、湿原で目立つのは
キンコウカ
キンコウカ
、
コオニユリ
コオニユリ
、
コバギボウシ
コバギボウシ
です。
キンコウカ
キンコウカ
は1つ1つの花の大きさは小指の先ほどですが、尾瀬ヶ原全域でたくさんの群落が見られ湿原を黄色く染めています。
コオニユリ
コオニユリ
は、至仏山に生える
クルマユリ
クルマユリ
とよく似ていますが、湿原に生え花は一回り大きいのが特徴です。
コバギボウシ
コバギボウシ
は
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
が終わりかけたこの時期から尾瀬ヶ原に多く見られるようになります。
7/28に山ノ鼻にある植物研究見本園の草刈りを行いました。人が通りやすくするのは勿論、見通しを良くすることで熊との遭遇事故を防ぐためです。
とはいえ木道沿いの植物を全て刈ってしまうと、間近に植物を観察することができなくなるので一部は残しています。
また、湿原にはトンボの姿をよく見かける時期です。顔が白いのはカオジロトンボ、体長はわずか2㎝程のものは日本一小さなトンボといわれるハッチョウトンボです。ぜひ観察してみてください。
登山道の状況
山ノ鼻地区~鳩待峠間、および尾瀬ヶ原周辺は、問題なく通行できます。
ただし、八木沢新道は橋が破損したため、通行止めとなっております。現在、復旧の目途は立っておりません。開通に際しての情報は改めてお知らせいたします。
至仏山は7/1より登山可能となっています。もう、すべての登山道で残雪は消えています。なお、山ノ鼻から至仏山山頂までの東面登山道は上り専用で、下りでの使用は禁止されています。植生を守るためのルールに御協力ください。
至仏山は、珍しい高山植物の宝庫です。これは、至仏山が蛇紋岩という重金属が含まれた岩石が多いためで、植物の生育に厳しい環境が独自の進化を遂げたためです。
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
、タカネ
ナデシコ
カワラナデシコ
、ヒメシャジン、
シナノキンバイ
シナノキンバイソウ
といった花のほか、ミネ
ウスユキソウ
ウスユキソウ
、シブツアサツキ、イブキジャコウソウ、ホソバヒナ
ウスユキソウ
ウスユキソウ
などの珍しい花を探さいてみてください。
なお、この時期は笠ヶ岳まで足を延ばすこともオススメです。至仏山と比べると登山者の数がグッと少なくなりますが、小笠~笠ヶ岳山頂付近には様々な花の姿を見ることができます。
ただし、オヤマ沢田代分岐から小笠へのルートではぬかるみが多く、蚊等の吸血虫も多いため、スパッツ・防虫用品等装備を整えてからお出かけください。
登山装備
尾瀬は高山です。山頂付近や雨天時は体感気温が低くなります。防寒着と雨具を必ずお持ちください。
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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- 連絡先住所: