白馬岳 | 白馬山荘

連日好天、水分補給に注意。トウヤクリンドウなどが咲き始めました。夕立雷の気配もあり早めの小屋着を。

朝は一瞬の晴れ間(2015.08.26 白馬山荘 )
朝は一瞬の晴れ間(2015.08.26 白馬山荘 )
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天気・気温

08/04(火) 晴れ
富山市の天気予報
明日
晴時々曇
27℃
15℃
明後日
25℃
18℃
日本気象協会提供 2024年5月3日 18:00発表
松本市の天気予報
明日
晴時々曇
29℃
11℃
明後日
22℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月3日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

先週末は素晴らしい天気に恵まれて、大勢の登山者で賑わいました。朝は頂上めがけて登山者が列をなして登って行きます。夏山最盛期を実感します。
山の上でも日中は暑さを感じるほど気温が上がって、夏ど真ん中といった感じなのですが、今年は花の移ろいが早く夏の終わりから秋を彷彿させる トウヤクリンドウ トウヤクリンドウ がもう咲き出してきました。花の季節は早くも夏から秋へと移行してきています。

昨日はご来光が眩い光を放ち、目を射しました。晴天のいいお天気。青空に適度に雲が散りばめられていいアクセントになっています。まるで秋の空を見ているような今朝の空模様でした。ただ午後は大気の状態が不安定になって、雨・雷との予報が出ました。その前触れか午前10時頃には早くも雲がどんどん湧き上がってきてしまいました。幸い夕立にはなりませんでしたが、もう注意が必要な時期となりました。

●白馬尻
8/4 09:30 晴れ 気温25℃
8/3 09:30 晴れ 気温21℃
8/2 09:30 晴れ 気温25℃
8/1 09:30 晴れ 気温25℃

登山道の状況

周辺登山道で大きな支障の連絡はありません。
・白馬大雪渓 小雪渓には残雪があり下りは特に注意。心配な方はアイゼンの携行を 落石に注意
・白馬鑓温泉方面は雪渓があり、まだアイゼン必要 落石注意
・白馬岳~栂池方面 白馬乗鞍岳は雪渓があり下り要注意。心配な方はアイゼンの携行を

●大雪渓ルート
・大雪渓への取り付きは、白馬尻小屋から約20分上のケルンから。雪渓ににベンガラ(赤色の染料)でルートが示してあるので、ルートに沿ってください。
・視界不良時は3号雪渓、2号雪渓への迷い込まないように注意。
・落石注意 融雪などにより落石が発生しています。
雪上では落石の音がわかりにくいため、常に上を観察し、落石に注意して下さい。視界が悪い時ほど注意が必要です。
落石は両岸から発生します。特に葱平取付け手前、大雪渓上部左岸の白馬岳側からの落石には注意して下さい。
特に、雪渓を下る時には、見えない背後からの落石に備え、時々後方を振り返りながら下山してください。
・葱平(ねぶか)への取付き部が秋道に変更になりました。
取付き口は左岸(雪渓の上流から下流を見て)の砂山から秋道です。ベンガラ(紅染料)の誘導に従って下さい。誘導に従わず大雪渓の上部末端に行ってしまうと、崩落が進行している雪渓末端となり大変危険です。コース誘導から外れないでください。雪渓から取付く斜面は草付でアイゼンを脱着する人で混雑します。
・取付き口から急斜面をトラバース気味に、橋の架かった小沢を渡り、昔の岩室跡を経て葱平(ねぶかっぴら)に出ます。
葱平は急峻な斜面で浮石が多く、登山者による人工落石もあるエリアですので長い休憩は禁物です。
・小雪渓は急斜面のステップが切られているトラバースになるのでアイゼンを着用し慎重に登下降して下さい。
小雪渓のルートも近日切り替えになる予定です。指導に従って下さい。
・小雪渓を過ぎると避難小屋(平時使用不可)、そしてお花畑へはもうすこしです。

●白馬鑓温泉方面 アイゼン必要です。
・猿倉~日向のコル~サンジロ沢までは夏道ですが、上部の数ヵ所で崩れている所があり注意。
・杓子沢の雪渓は例年通り約80m。落石沢からも「落石」に注意
・鑓沢より小屋下部までは、長く急な雪渓歩きとなります。アイゼンが必要です。
・温泉上部は、通常の夏登山道
岩場やクサリ場などスリップ、滑落事故が多い箇所です。ここから小屋までが、一番気が緩みがちになりますので、足元には細心の注意が必要です。
・温泉直下は、地面も出てきましたが、傾斜がありアイゼンの着用を
※今後夏道に変わりますが、秋道に変わるまではアイゼンの携帯お願いします。
・小屋周辺は、例年以上にブヨが大発生しており、防虫対策が必要。

●詳細についてはこちら
白馬村山岳情報 大雪渓ほか各ルートの詳細があります。
http://www.vill.hakuba.nagano.jp/privilege/09sangaku/index.html

●朝日小屋方面
水平道、蓮華温泉方面の情報があります
http://www.asahigoya.net/
・水平道は通行止め解除 詳しくはブログなど最新情報で

登山装備

3000m級の夏山登山装備が基本です。
朝晩は冷えます。防寒装備が必要です。
晴れれば強い日差しにサングラスや日焼け止めなどが必要となります。

大雪渓は小雪渓の通過にアイゼンがあると安心。白馬乗鞍も同様です。
白馬鑓温泉方面は6本爪以上のアイゼン必携

白馬鑓温泉小屋周辺は、例年以上にブヨが大発生していますので、防虫対策をして下さい。

大雪渓や鑓温泉など落石に注意が必要なルートではヘルメットの携行も推奨されています。

注意点

●早出早着 小屋到着は16時頃までに!!
小屋到着が遅くなると危険です。午後になると積乱雲が出るようになりました。夕方に近づくにつれて視界が悪くなることもあります。早めに小屋に着くようにしましょう。

●熱中症に注意
日差しが強いため、水分を多めに持つようお願いします。体調不良時の無理は禁物です。特に大雪渓ルートは照り返しもあり水分補給に留意。
大雪渓ルートでは白馬尻が最終給水とトイレポイントになります。

●天候
天候の急変に注意。装備と天気状況の把握、登山道の状況などよく調べた上で、安全登山でお願いします。
雨天での登山は、視界がなく落石の判断が遅れたり、ルートを間違ったりとリスクが高まります。
※天気予報は、白馬村、黒部市、富山県東部などが参考になります。

●車で白馬へ来られるお客様へ【 駐車場のご案内 】
昨年まで白馬駅近くの駐車場としてご利用いただいていた白馬館駅前駐車場は今シーズンは建物が建ったため、ご利用いただけません。白馬駅周辺には駐車場はございませんので、八方地区の駐車場等をご利用ください。
登山口へのアクセス 駐車場のご案内 (白馬村観光局)
http://vill.hakuba.nagano.jp/green/tozan_trekking/access.html

●昭和大学医学部 白馬診療所 
開設期間 7/16~8/17

お知らせ

白馬山荘HP
http://www.hakuba-sanso.co.jp/
本年の営業は4月28日~10月17日。
宿泊予約・お問い合わせ(株)白馬館 電話0261-72-2002
レストラン「スカイプラザ」営業中 
生ビール、ケーキ、コーヒーあります!!

●テント泊をご予定のお客様へ
今シーズンはテントのお客様が大変増えております。混雑時、スペースがなくなってしまう場合は山小屋へのお泊りをお願いすることがありますのでご了承ください。

2015年 関連山小屋開設期間は以下の通りです。
全小屋営業中。今年もスタッフ一同、皆様のお越しをお待ちしております。
白馬山荘    4/28(火)~10/17(土)
五竜山荘    4/28(火)~5/6(水)6/20(土)~10/17(土)
白馬大池山荘  6/27(土)~10/11(日)
白馬鑓温泉小屋 7/15(水)~10/3(土)
白馬尻小屋   7/11(土)~10/3(土)
キレット小屋  7/3(金)~10/3(土)
栂池ヒュッテ  4/25(土)~5/5(火)6/1(月)~10/24(土)

昨年の今頃の様子は?

2023年の営業は4/29から(宿泊要予約)。入山には前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.04.25

大雪渓は融雪早目。踏み抜き、落石に注意。前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.11

大雪渓は踏み抜き、落石に注意。急傾斜あり前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.19

雪に対応できる装備必要。大雪渓上部からは降雪することもあります。視界不良時の入山は慎重に2023.05.24

白馬山荘周辺の過去の様子

  • 山頂のライチョウ 冬毛です
  • 白馬山荘は営業を終了いたしました。今シーズンもたくさんのお客様にご利用いただき誠にありがとうございました。
  • 稜線の様子
  • 三国境方面の登山道
  • 9時の山荘前 降雪続いています。吹き溜まりで40~50㎝、風で雪が飛ばされているような所は、氷がむき出しになっています。
  • 9時の山荘前 降雪続いています。
  • 正午、初雪&猛吹雪です。山の上は季節が冬に近づいております。もういつ雪が降ってもおかしくない時期です
  • 鑓温泉ルート杓子沢に橋が架かりました
  • 鑓温泉ルート 杓子沢付近の雪渓 橋への取り付きはピンクテープで印をしてあります。
  • 白馬岳山頂
  • 夕陽。絶景です
  • 馬山荘付近ではツクモグサが真っ盛り

白馬山荘

電話番号:
0261-72-2002
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6307-ロ 白馬館

地図で見る
http://hakuba-sanso.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

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白馬岳 標高 2,932m

 白馬岳は、槍ヶ岳とともに北アルプスで登山者の人気を二分している山である。南北に連なる後立山連峰の北部にあって、長野・富山両県、実質的には新潟を加えた3県にまたがっている。  後立山連峰概説に記したように、この山の東面・信州側は急峻で、それに比して比較的緩い西面・越中側とで非対称山稜を形造っている。しかし信州側は山が浅く、四カ庄平をひかえて入山の便がよいため登山道も多く、白馬大雪渓を登高するもの(猿倉より所要6時間弱)と、栂池自然園から白馬大池を経るもの(所要5時間40分)がその代表的なものである。  越中側のものは、祖母谷温泉より清水(しようず)尾根をたどるもの(祖母谷温泉より所要10時間)が唯一で、長大である。  白馬三山と呼ばれる、本峰、杓子岳、鑓ヶ岳、そして北西に位置する小蓮華山の東・北面は、バリエーション・ルートを数多く有し、積雪期を対象に登攀されている。  近代登山史上では、明治16年(1883)の北安曇郡長以下9名による登山が最初であるとされている。積雪期では慶大山岳部の大島亮吉らによる1920年3月のスキー登山が初めての試みである。  白馬岳の山名は、三国境の南東面に黒く現れる馬の雪形から由来したといわれる。これをシロウマというのは、かつて農家が、このウマが現れるのを苗代(なわしろ)を作る時期の目標としたからであって、苗代馬→代馬(しろうま)と呼んだためである。白は陸地測量部が地図製作の際に当て字したものらしい。代馬はこのほかにも、小蓮華山と乗鞍岳の鞍部の小蓮華側の山肌にも現れる。白馬岳は昔、山名がなく、山麓の人々は単に西山(西方にそびえる山)と呼んでいたのである。また富山・新潟側では、この一連の諸峰をハスの花弁に見立てて、大蓮華山と総称していたようである。  この山からの眺望はすばらしく、北アルプスのほぼ全域はもとより、南・中央アルプス、八ヶ岳、頸城(くびき)や上信越の山々、そして日本海まで見渡すことができる。頂の展望盤は、新田次郎の小説『強力伝』に登場することで知られる。  日本三大雪渓の1つ、白馬大雪渓は登高距離が2kmもあり、全山にわたる高山植物群落の豊かさ、日本最高所の温泉の1つ白馬鑓温泉、高山湖の白馬大池や栂池自然園などの湿原・池塘群、こうした魅力を散りばめているのも人気を高めている理由である。また、白馬岳西面や杓子岳の最低鞍部付近などに見られる氷河地形、主稜線などで観察できる構造土、舟窪地形など、学術的な興味も深い。山頂部の2つの山荘(収容2500人)をはじめ山域内の宿泊施設も多い。

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小蓮華山 標高 2,766m

新潟県と長野県の県境にまたがる山で、大日岳とも呼ばれる山。標高2766mは新潟県最高峰となる。山頂には鉄剣と石仏があり、かつては信仰の対象となっていた。 地震や風雪による崩壊で、2008年の国土地理院の調査で標高が3m低くなり、2769mから2766mと低くなっている。 近年、白馬乗鞍岳から小蓮華山へ続く稜線がNHK スペシャルドラマ「坂の上の雲」のエンディングの映像に使われ、登山者のみならず、多くの人に認知されるようになった。

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旭岳 標高 2,867m

 白馬岳のすぐ西方(富山県宇奈月町)にあって、衛星峰といった存在だが、この山を北方の朝日岳―雪倉岳の稜線から眺めると、鋭い兜のような山容を見せて、一見白馬岳と錯覚するほどだ。白馬岳から越中の祖母谷(ばばだに)温泉に下る道がこの山の南山腹を走っており、付近は高山植物で埋まっている。白馬岳との鞍部には例年大雪田が残り、その北側、柳又谷の源頭には氷河地形が見られる。

ユーザーの登山記録から

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