尾瀬ヶ原はたくさんのアキアカネが飛び交っています。秋の花がすでに見頃を迎えています
天気・気温
山と周辺の状況
山ノ鼻地区では大量のアキアカネが飛んでいます。アキアカネは夏の暑いあいだ、涼しい山の上で生活します。これから先、オレンジ色の体色が秋に近づくにつれて赤くなっていきます。そして下界が涼しくなった頃には、卵を産みに田んぼ等を目指して尾瀬から飛んでいきます。
そんな尾瀬ヶ原では、秋の花がすでに見頃を迎えています。
サワギキョウ
サワギキョウ
、オゼミズギク、ミヤマワレモコウなどが咲いています。
また、今の時期、鳩待峠山ノ鼻間や尾瀬ヶ原全域でツキノワグマの目撃情報が寄せられています。これは、熊が
ミズバショウ
ミズバショウ
やミズナラの実などを主に好んで食べるためです。通行の際には自らの存在を知らせるためのクマ鈴などを携帯して頂き、十分に注意して下さい。
クマとの事故防止のために次のことをお願いしています。
・クマを見かけたら静かに速やかに立ち去る。写真などは絶対に撮らない。
・子グマの近くには親グマが必ずいるので特に注意する。
・食べ物などを木道や登山道に落としたり捨てたりしない。
・行動時はクマ鈴など音が出る物を身につける。
・朝早い時間や夕方はクマの活動時間です。特にご注意下さい。
登山道の状況
山ノ鼻地区~鳩待峠間、および尾瀬ヶ原周辺は、問題なく通行できます。
通行止めになっていた八木沢新道は、八木沢橋の架設が完了して通行できるようになりました。
至仏山は7/1より登山可能となっています。もう、すべての登山道で残雪は消えています。なお、山ノ鼻から至仏山山頂までの東面登山道は上り専用で、下りでの使用は禁止されています。植生を守るためのルールに御協力ください。
至仏山は、珍しい高山植物の宝庫です。これは、至仏山が蛇紋岩という重金属が含まれた岩石が多いためで、植物の生育に厳しい環境が独自の進化を遂げたためです。
今の時期はヒメシャジン、ホソバノツメクサ、アリドオシラン、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
、タカネトウウチソウなどが咲いています。
なお、至仏山は途中で水を補給する場所はありません。今の時期は1リットルでは足りないくらいです。
登山装備
尾瀬は高山です。山頂付近や雨天時は体感気温が低くなります。防寒着と雨具を必ずお持ちください。
注意点
尾瀬にはツキノワグマが生息しています。見通しの悪いところは音を出して人の存在をアピールしてください。また遠くで見かけた時も、写真撮影は刺激するので、静かに立ち去ってください。
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
- 電話番号:
- 連絡先住所: