尾瀬ヶ原 | 山の鼻ビジターセンター

湿原の草花の先がうっすらと紅葉してきました。秋の気配を敏感に察知した植物たちは、早くも秋の装いを始めています。

キアゲハの幼虫が、むしゃむしゃと食べています(2015.09.01 山ノ鼻ビジターセンター)
キアゲハの幼虫が、むしゃむしゃと食べています(2015.09.01 山ノ鼻ビジターセンター)
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天気・気温

08/21(金) 雨、7:00の気温16.0℃、今朝の最低15.1℃、前日の最高22.2℃
みなかみ町の天気予報
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日本気象協会提供 2024年5月4日 4:00発表
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日本気象協会提供 2024年5月4日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

尾瀬ヶ原の様子は、少しずつではありますが、夏から秋へと着実に変わっていっています。湿原の草花の先がうっすらと紅葉してきています。樹木の中にも、秋の気配を敏感に察知した植物たちは、早くも秋の装いを始めています。秋を思わせるオレンジ色が、緑の間にぽつぽつと現れ始めていました。

お花も秋の花が多くなりました。最近、新たに咲き始めたのは、アザミに似ているタムラソウ、花びらに模様があるのが特徴の アケボノソウ アケボノソウ 、ミヤマ アキノキリンソウ アキノキリンソウ などです。

また種子や実を付けるものも目立ってきました。例えば春の尾瀬を代表する ミズバショウ ミズバショウ は、この時期は実をつけ、真ん中の棒の部分がゼリー状になり、中から種が出てくる様子を見ることが出来ます。
この熟した ミズバショウ ミズバショウ の実はクマの貴重な栄養源で、鈴を鳴らしたり手を叩くいたりして、自身の存在をアピールする
方法をとってください。

登山道の状況

山ノ鼻地区~鳩待峠間、および尾瀬ヶ原周辺は、問題なく通行できます。
通行止めになっていた八木沢新道は、八木沢橋の架設が完了して通行できるようになりました。

至仏山は7/1より登山可能となっています。山ノ鼻から至仏山山頂までの東面登山道は上り専用で、下りでの使用は禁止されています。植生を守るためのルールに御協力ください。

なお湿原内では、木道の付け替え工事を行っている箇所があります。足元に注意して、譲り合って通行してください。

登山装備

尾瀬は高山です。山頂付近や雨天時は体感気温が低くなります。防寒着と雨具を必ずお持ちください。

注意点

尾瀬にはツキノワグマが生息しています。見通しの悪いところは音を出して人の存在をアピールしてください。また遠くで見かけた時も、写真撮影は刺激するので、静かに立ち去ってください。

昨年の今頃の様子は?

5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17

尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31

山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 尾瀬は冬枯れとなっています
  • カラマツの葉の色づきが目立ってきました
  • ダケカンバの紅葉は落葉が進んでいます
  • 尾瀬ヶ原も雪景色となりました
  • 木々の紅葉が進んでいます
  • 至仏山の紅葉
  • 樹木の紅葉もだいぶ進んできました
  • 草紅葉の濃淡がきれいです
  • 尾瀬ヶ原と燧ヶ岳
  • 冠雪した至仏山
  • ヤマドリゼンマイの紅葉の濃淡が見事でした。

山の鼻ビジターセンター

電話番号:
連絡先住所:

地図で見る
http://www.oze-fnd.or.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 南会津・尾瀬

平ヶ岳 標高 2,141m

只見川の水源に近い銀山平の奥に、山名のとおり穏やかな平頂を盛り上げている山で、大正4年(1915)7月に、日本登山界の元老、高頭仁兵衛氏が人夫4名を雇い、3日間を費やして、只見川の大白沢から登頂した記録がある。 頂上部は大小の池塘を散りばめ、お花畑に飾られた高層湿原だが、登山道がなかったので、沢登りや残雪期登山の記録が散見されるだけで、一般の登山者には幻の存在であった。 昭和40年に湯之谷村が、銀山平の鷹ノ巣登山口から大倉尾根の登山道を伐開して、ようやく登山界に知られるようになった。中ノ岐川に森林伐採用の林道もでき新コースが開発され、浩宮皇太子殿下(当時)も登山された。ただし中ノ岐道は伐採事業が終了したため、現在は車での入山は不可能となっている。ただし銀山平の民宿に宿泊すれば、この中ノ岐登山口へと送迎をお願いできる。 鷹ノ巣コースは登り6時間30分を要する。平ヶ岳と池ノ岳の間には一時幕営地が整備されたが、現在は使用不可となっているため、山中に宿泊はできない。 この山も山頂付近は自然保護のため木道が延々と敷かれて、登山者に喜ばれているが、尾瀬と同様に公園の散歩道を思わせ、大地を踏み締める感触のないのが何か物足りない。 池ノ岳近くの稜線上に、玉子石と呼ばれる円形の巨岩が彫刻のように立っており、造化の妙に驚かされるであろう。

福島県 / 南会津・尾瀬

燧ヶ岳・柴安嵓 標高 2,356m

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群馬県 / 南会津・尾瀬

至仏山 標高 2,228m

 尾瀬ガ原の西端に位置し、東の燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名山である。ミズバショウの花咲く湿原のかなたに残雪の至仏山、といった写真はよく目にすることだろう。  山頂から眼下に見る尾瀬ガ原はすばらしい。西には奥利根、谷川の山並みを望む。足元には蛇紋岩地特有のホソバヒナウスユキソウやオゼソウなど、貴重な高山植物が多い。山名の故か、百名山登頂の最後にこの山を登る人たちもあると聞く。山名は、仏教には関係なく、ムジナッ沢(つあわ)の別名「渋ッ沢」に由来するという。  山ノ鼻から直登するコースは植生保護のための通行禁止が平成9年に解除された。ただし状況によっては再び通行禁止となる場合もある。山ノ鼻から頂上まで所要2時間30分。鳩待峠からは緩やかで展望のよいコースがある。鳩待峠から頂上まで所要2時間40分。  鳩待峠は、その昔片品村の男たちが、厳冬期に入山し、木地師として木工品を作っていたころの仕事場であった。鳩は寒中はふもとの村にいて、暖かくなると山奥へ移る習性がある。峠の近くで鳩が鳴けば、男たちは久々に里へ下り、田植えを始める。雪深い山中で、鳩が来る春の日を待ち続けたことから、鳩待峠と呼ばれた。

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