尾瀬ヶ原では湿原全体が紅葉、今は植物研究見本園が見頃。樹木の紅葉は例年、10月に入ってからです
天気・気温
山と周辺の状況
植物研究見本園では草もみじが見頃を迎えています。尾瀬ヶ原では草もみじの紅葉が進み、湿原全体が紅葉しています。
キンコウカ
キンコウカ
の葉はきれいに紅葉し、とくに太陽の光が葉を透かした時の色合いはとても美しいです。「あの紅葉色の葉はなんですか!?色合いがとっても綺麗で感動したの!」と声が上がりました。この時期に実物を見てみてください。
また、
チングルマ
チングルマ
の葉も紅葉が進み、葉の一部が紅く色づいていました。ほかにもヤマドリゼンマイの黄葉が進んでいます。広大な尾瀬の湿原に広がる草紅葉を眺めるのに良い時期となりました。
なお、尾瀬の樹木の紅葉はもう少し先です。例年、10月に入ると木々が紅葉を始めます。
草紅葉に混じって、まだ秋の花も咲いています。木道の間に群生するエゾリンドウ、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
、花期は過ぎていますがワレモコワなどが湿原に咲いています。
冬が近づいていますが、小さな生き物たちはまだまだ活動しています。アカハライモリとカエルの子供が木道を歩いていましたが、寒い冬を越せるのかどうか心配になるほど可愛い姿を見せていました。
また
シシウド
シシウド
の葉に付くキアゲハの幼虫も大きくなり、雪に閉ざされた尾瀬をサナギになって越す準備を始めています。
登山道の状況
尾瀬周辺の登山道に、とくに問題箇所はなく、安全に通行できます。
ただし、雨で濡れた木道はたいへん滑りやすくなりますので足下に気を付けて通行してください。
至仏山は7/1より登山可能となっています。山ノ鼻から至仏山山頂までの東面登山道は上り専用で、下りでの使用は禁止されています。植生を守るためのルールに御協力ください。
至仏山では森林限界を超えると木々の紅葉も始まっていて、山頂から見下ろす草紅葉が美しい時期です。なお、また山頂付近は風が強く、体感気温が一気に下がります。
登山装備
尾瀬は高山です。山頂付近や雨天時は体感気温が低くなります。防寒着と雨具を必ずお持ちください。
気温が下がってきました。ダウンジャケットのような暖かい上着と雨具を必ずご用意ください。
注意点
湿原内では、木道の付け替え工事を行っている箇所があります。足元に注意して、譲り合って通行してください。
また、この時期、尾瀬の林内は朝早い時間や夕方以降にクマが頻繁に目撃されています。鈴などの音が出る物を携行した上で注意して通行してください。
見通しの悪いところは音を出して人の存在をアピールしてください。また遠くで見かけた時も、写真撮影は刺激するので、静かに立ち去ってください。
お知らせ
9月18日(金)~10月18日(日)の1ヶ月間、「尾瀬スタンプラリー」を開催します。
尾瀬沼ビジターセンター、山の鼻ビジターセンター、見晴休憩所の3個所のチェックポイントを通過した「完走者」には、素敵なオリジナル缶バッジをプレゼントします。
尾瀬が国立公園となってから8周年ということで、8種類の缶バッジを準備しました。詳しくはWebへ。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/67347/
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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