大山 | 大山プロガイド協会

紅葉は例年よりもやや早く山頂から大山寺へ下りてきているようです。防寒具、ライト必携。日没早く17時前の下山を。

木道は霜が下りて凍結していました。(2015.11.01 大山寺 やまびこ荘)
木道は霜が下りて凍結していました。(2015.11.01 大山寺 やまびこ荘)
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天気・気温

10/08(木) 09:00  大山寺 晴れ 気温12℃ 微風
12:00 山頂 ガス時々晴れ 気温8℃ 5~8m/s
鳥取市の天気予報
明日
曇一時雨
15℃
12℃
明後日
晴時々曇
19℃
10℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 18:00発表
松江市の天気予報
明日
曇時々晴
16℃
12℃
明後日
19℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

東北沖から北海道沖に進んでいる台風と大陸にある寒気を含んだ低気圧の影響で、大山付近に寒気を含んだ雲が流れ込んできたために、山頂付近の雲が終日取れませんでした。

山頂付近では体感温度が3℃から5℃ぐらいになり、上着を羽織らないとあまり長居ができないぐらいでした。

紅葉の状況ですが、例年よりもやや早いペースで山頂より大山寺に向けて下りてきているようです。
紅葉がきれいになる条件として、
1.梅雨時の雨量
2.夏場の日射量
3.9月に入っての寒暖の差
以上の3点が大きな要素となります。

今年は9月の前半に雨が多くて気温がかなり下がったために、樹木も早めに冬ごもりの準備を始めたと思われます。
ただ今年の特徴として木々によってバラつきが非常に大きく、6合目前後でも色づきがあまり安定していません。

以下10/5の紅葉状況を参考にあげておきます。
山頂付近から徐々に下りてきており、草鳴社ケルン周辺から下を見ると、結構色がついているのがわかります。
今年の特徴としては、標高によって紅葉がバラバラに始まっている印象です。
あと、1週間から10日もすれば、5合目あたりから素晴らしい紅葉を見ることができるでしょう。

登山道の状況

登山道での危険ヶ所については、ほとんどありません。登山道の迷いやすい所は5合目上の分岐と山頂台地付近ですが、標識を良く見れば安心です。
また登山道の荒れた場所は今シーズンに鳥取県により、非常に細かい部分まで補修をされており、ずいぶんと歩きやすくなりました。

9月初めより吊橋の補修工事のため通行禁止となっていた、大山滝から一向平のルートが予定より早く工事が終わったため、通行可能となりました。
今日は、川床の登山口から入り、一向平キャンプ場までを往復しました。このルートは、比較的アップダウンが少なく初心者向きの紅葉が綺麗なルートです。
「山頂まで歩ける自信がない」という方は、このルートで川床から大休峠避難小屋までの往復がゆっくり歩けてオススメです。このコースの紅葉は10月半ばから終わりが紅葉のピークになる見込みです。

登山装備

この時期、意外に忘れているのがライトです。これは忘れているのか、または不要と思っているのかわかりませんが、秋は必需品です。
現在、日の入りが18時前ぐらいで、雲が多いと早めに暗くなります。となると遅くとも17時半までには下山しないと、困ることになります。せめて自分の身を守る道具はお持ちください。
何が起こるかわからないのが登山です。
とすれば最低限の自分の命を守るもの程度は持って登山を計画しないと自分が困ることになります。

また暑くもなく寒くもなくと登り始めはいい天候なので、あまりに軽装備で登ってこられる方が多いように思います。
これからの時期の大山はもういつ雪が降ってもおかしくないぐらいに冷え込んできます。また日本海に面しているため、大陸からの寒気団がダイレクトに入り込んでくるので、気象遭難の恐れも出てきます。
ある程度の防寒具、また体を内部から温めるものとしてテルモスに入った熱いお茶、防寒の手袋も役に立ちます。

参考までにこの時期の登山時の服装ですが、涼しくなってきたとはいえ、アウターなど上着を着て歩き始めると無駄に汗をかいてしまいます。
最初は長袖のTシャツのみでスタートし、3合目あたりの休憩時に上着を羽織り、またスタートする前には脱ぐ。
さらに6合目あたりから風に吹かれると寒くなるので上着を着る、といったこまめなレイヤードが必要となります。

注意点

●頂上避難小屋の売店
雨などの悪天候でない限りは営業しています。
カップ麺、飲料水、コーヒー、チョコレートなど販売しています。
また登頂バッジもここでしか買えません。
営業に関するお問い合わせはチロル&白樺(電話0859-52-2818)に連絡ください。

お知らせ

登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、
「大山寺 やまびこ荘}(電話0859-52-2725)、または「大山レークホテル」(電話0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。楽しい登山の方法、長続きのできる歩き方などを教えます。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

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蒜山 標高 1,202m

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