大山 | 大山プロガイド協会

季節外れの雨が続き積雪はほとんど解けてしまいました。木曜日からは降雪予報。いよいよ厳しい冬の様相に変わりそうです。

山頂からの景色(2015.12.22 大山寺 やまびこ荘)
山頂からの景色(2015.12.22 大山寺 やまびこ荘)
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天気・気温

12/14(月) 09:00 大山寺の天候 霧雨 気温+6℃ 無風
11:00 山頂の天候 晴れ 気温0℃ 無風
鳥取市の天気予報
明日
曇一時雨
15℃
12℃
明後日
晴時々曇
19℃
10℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 18:00発表
松江市の天気予報
明日
曇時々晴
16℃
12℃
明後日
19℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

昨日まで季節外れの雨が続き、登山道の積雪もほとんど融けてしまいました。
スタートから山頂まで、ほとんど無風であったためにさほど寒さを感じることなく12月半ばとは思えない天候でした。

ただし今週の木曜日あたりから天気予報では雪マークが出ており、積雪量はわかりませんが、かなり冷え込んで雪が降りそうです。木曜日以降に登山を予定されている方は、冬山装備での登山が無難だと思われます。
根雪がほとんどありませんので、今の時期はピッケルよりもストックでバランスを取りながら登った方が安全だと思います。

もうまもなく大山は厳しい冬山の様相に変わってきますので、軽装備また未経験者だけで登ることは避けたほうがいいでしょう。
道具とか服装を揃えただけで登れるほど、冬山は甘くないです。

登山道の状況

登山道にはほとんど積雪も無く、7合目を過ぎたあたりから登山道両側の日陰に少しづつ積雪が見られる程度。
標高1500mを過ぎて、さらに登ると7合沢の源頭に出ますが、そこから北壁を見てもまばらに雪が残っている程度です。

登山装備

雪山登山装備が基本です
もう山に関して言えば、冬山ですので、運動靴レベルでは到底登山は無理です。
アイゼンは必携。安全のため6本爪の軽アイゼンよりも10本爪以上の推奨。
今の時期はピッケルよりもストックでバランスを取りながら登った方が安全だと思います。

注意点

●山頂避難小屋 年中利用できます。
入り口に掲示してありますが、降雪時は入り口の外で体に付いた雪をあらかじめ落としてからアイゼンを外してから入るようにお願いいたします。
これからどんどん気温が下がってきますので、小屋に入ったところに雪が貯まって凍ってしまい危険です。
また扉が凍ってしまって開かなくなることも予測されますが、くれぐれもお湯を流したりしないでください。逆に流したお湯がすぐに凍ってしまい、これまた危険になります。

山頂避難小屋の水洗トイレですが、既に冬の準備に入っています。3基あるトイレのうち水洗の2基を閉鎖して、非水洗の1基のみが使用できます。出来るだけ登山前に済ませてから登山してください。

●マイカーでのアプローチ
大山付近にお出でになる際にご注意いただきたいのは、特に岡山方面から米子自動車道を利用される場合です。
雪が降ると「冬用タイヤ規制」が発令され、普通タイヤの場合はチェーンを掛けないと走れなくなります。
ところが米子自動車道はトンネルが多く、積雪のない場所をチェーンをつけて走る場面が多く、チェーンが切れてしまう恐れがあります。
雪が降り始める前に冬用タイヤに交換しておいた方がいいと思います。

お知らせ

登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、
「大山寺 やまびこ荘」(電話0859-52-2725)までお気軽にお問合せください。楽しい登山の方法、長続きのできる歩き方などを教えます。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

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 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

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