比較的安定していましたが、また雨になりそうです。山頂付近は例年よりかなりの積雪量が減ない状況ですが、そこは冬山。油断は禁物。甘くはありません。
天気・気温
12:00 山頂 晴れ時々くもり 気温-2℃ 微風
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
大陸から張り出した高気圧に覆われ、比較的安定した天候でした。
ただあまり長続きするような気圧配置でなく、太平洋上を低気圧が近づいており、また雨になりそうです。
今年の冬は全国的に雪不足のようですが大山も例外でなく、スキー場も人口降雪機を稼動しようにも気温が下がらず、山頂付近もかなりの積雪量の減少となっています。
だいたい例年だと11月半ばぐらいの登山道の様子のようですが、初冠雪が異常に遅かったことも考慮すると、まだこれから本格的に雪が降るんだろうかと不安に思ってしまいます。
そんな中での明るい本日の話題ですが、なんと山頂でクリスマスパーティーをしているカップルを発見しました。コスプレからケーキはもちろんのこと、ちっちゃなクリスマスツリーなど小物もそろえて持ってきてました。
山頂を離れるときに「幸せになってよ。」なんて柄にもないことを言ってしまいましたが、実に気持ちのいいカップルでした。
登山道の状況
例年だと11月半ばぐらいの登山道の様子です。
登山装備
雪山登山装備が基本です
いまの時期に一番迷うのが服装です。
毎日天候と気温のチェックをしてますが、冬型の気圧配置かそうでないかによってかなり対応が違ってきます。目安として天気予報に出てくる最低気温よりも大山寺がマイナス4℃ぐらい。さらに山頂付近では大山寺よりもマイナス6℃ぐらい。
ということは米子市内あたりと比べるとおよそ10℃ぐらいは山頂では寒いとなります。
ただ気圧配置によってこの数値は変わりますので一概に判断は難しいですが、目安として覚えておかれると役に立つ場合があります。
ちなみに今日の私の服装は長袖のアンダーシャツ、長袖のジップシャツ、ソフトシェルジャケットで、スタートから山頂往復が問題ありませんでした。
6合目まではフリースの手袋、そこからは冬用の手袋に。アイゼンは使わないでカッティングで登りました。
アイゼンについては当然どこから装着するというのは当日の雪質、天候などによって変わるわけですが、本人が迷ったらそこで装着した方がいいと思います。
一昔前の登山だと、いかにアイゼンを履かないで登るかが美徳とされていた時代もありましたが、それは基礎が完璧に出来ていたときの話であって、今ではまず安全第一で考えた方が事故防止に繋がります。あくまで自分の判断を重視してください。
また何本爪のアイゼンがいいのかということも、軽アイゼンで6本爪でしたら踵に爪がないために下りで苦労します。
冬山では10本爪以上のアイゼンをお持ちいただいたほうが、より安全に登山が楽しめると思います。
これは大山に限ったことではないので、これから冬山デビューを考えられている方は、まず10本か12本爪のアイゼンを購入された方がいいと思います。
また今の時期はピッケルよりもストックでバランス保持を考えた方がより安全だと思われます。理由は雪が少ないために登山道で滑って転んで滑落するという場所がないためです。
注意点
もう大山は厳しい冬山の様相に変わってきますので、軽装備また未経験者だけで登ることは避けたほうがいいでしょう。
道具とか服装を揃えただけで登れるほど、冬山は甘くないです。
●山頂避難小屋
・山頂避難小屋の入り口に掲示されていますが、小屋に入る際は体についた雪を出来るだけ落としてから、お入りください。
またアイゼンは外の風除室で外してから入りましょう。
・山頂避難小屋の水洗トイレですが、既に冬の準備に入っています。3基あるトイレのうち水洗の2基を閉鎖して、非水洗の1基のみが使用できます。出来るだけ登山前に済ませてから登山してください。
●マイカーでのアプローチ
大山付近にお出でになる際にご注意いただきたいのは、特に岡山方面から米子自動車道を利用される場合です。
雪が降ると「冬用タイヤ規制」が発令され、普通タイヤの場合はチェーンを掛けないと走れなくなります。
ところが米子自動車道はトンネルが多く、積雪のない場所をチェーンをつけて走る場面が多く、チェーンが切れてしまう恐れがあります。
お知らせ
登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、
「大山寺 やまびこ荘」(電話0859-52-2725)までお気軽にお問合せください。楽しい登山の方法、長続きのできる歩き方などを教えます。
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