大山 | 大山プロガイド協会

あいにくの雨となりましたが山頂で山開きの安全祈願の神事が行われました。登山中は十分な水分摂取を心がけて下さい。

イヨフウロ(山頂台地)(2016.06.28 大山寺 やまびこ荘)
イヨフウロ(山頂台地)(2016.06.28 大山寺 やまびこ荘)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

06/05(日) 07:00 大山寺 小雨 気温15℃ 無風
11:00 山頂 ガス 気温13℃ 無風
鳥取市の天気予報
明日
15℃
12℃
明後日
晴時々曇
19℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 6:00発表
松江市の天気予報
明日
曇のち晴
15℃
12℃
明後日
晴時々曇
19℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

中国地方を含めてほぼ日本各地で昨日は入梅宣言となりました。
昨年より2日遅く、例年よりも3日早いようです。
3日の金曜日までは実に爽やかないい天気でしたが、ちょうど山開きに合わせての雨模様なので、やや恨めしい気持ちにもなります。

昨日夜は大山寺で松明行列が行われ、小雨の中を参加者の方は楽しまれたようで「実に荘厳な景色だった」との声があったようです。

今日は山頂で安全祈願の神事が行われ、たくさんの登山者が参加されましたが、やはり前日からの雨の影響か、例年よりはかなり少なめだったようです。
天気さえ良ければ延べ2000人から3000人ぐらいの登山者があるのですが、今日の場合は延べで1000人あるかないか位だったように思います。

今年のお花の状況ですが、冬場の雪が少なく、暖かくなるのが早かったために、お花も早く咲き始めています。
大山寺では「ミヤマヨメナ」が満開で、「 タニウツギ タニウツギ 」が4合目あたりで満開。
また標高1500m付近から上では「 イワカガミ イワカガミ 」が満開。
その他足元を良く見て歩くと小さな花が、たくさん咲き始めています。

登山上の注意点については、これからの時期は特に水分の摂取について十分すぎるぐらいに注意してください。
水分不足になると足が痙攣したり、ひどい場合には熱中症にもなりかねません。
今年も相変わらず、「足がつって動けない。」という救助依頼がすでに何件か起こっています。
携帯電話の普及で、電話すれば誰かが助けてくれるぐらいの軽い気持ちで登山されているように思います。
安全管理の意識が低すぎます。
またグループで登山しても、誰もそれを助けられないというのも大きな問題です。
なんとか山の会とか作るのはいいことなんですが、そのリーダーの資質があまりに低すぎるために遭難救助依頼が増えているのも事実です。
自己責任とか言うのであれば、もう少し、登山=スポーツという意識で勉強しましょう。
そうすれば少しでも遭難が減らせるのではないでしょうか。

登山道の状況

登山道に支障ありません。
ここ最近は随分と歩きやすくなりました。
鳥取県によりかなりの場所を補修してもらい、どうしても危険な場所については、連絡するとすばやく処理をしてもらえて、登山者の安全確保について、非常にありがたいと思っています。

登山装備

登山装備が必要です。
歩き始めは薄着で。ブト(ブヨ)対策も必要。

注意点

●山頂避難小屋の売店
今年も平日は日本山岳ガイド協会の認定登山ガイドの上野ガイドが売店にいますので、お気軽に声を掛けてみて下さい。
なお11月まで無休で営業予定ですが、よほどの悪天候の場合は予告なしに休業する場合があります。
売店の営業の問い合わせは 大山寺 チロル&白樺 電話0859-52-2818まで。

またフェイスブックで「伯耆大山山頂小屋」をご覧ください。
ほぼリアルタイムで山頂の様子が見られます。
上野ガイドが更新しています。

お知らせ

登山道の状態とか装備品などわからないことがあれば遠慮なく下記までお問い合わせください。
やまびこ荘 (電話0859-52-2725)までお問い合わせください。
中国山岳ガイド協会 登山ガイド  久保昌之

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

鳥取県 / 中国山地中部

大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

岡山県の最北端に位置する蒜山山群は、中国の名峰・大山連峰の東に連なり、鳥取県倉吉市と、岡山県真庭市との境界をなしている。 蒜山は95万年から50万年前に噴出したトロイデ火山である。岡山県側からの山容は穏やかで、広大な扇状地となり、古くは巨大な淡水湖を擁していたという。蒜山高原からは昭和34年(1969)、ステゴドン(東洋象)の臼歯の化石が発見された。またオオサンショウウオやムカシトンボ、ギフチョウなどの珍しい動物や昆虫のほか、ヒルゼンスゲやリュウキンカ、またイヨフウロ、ツクシゼリなどの貴重な動植物の宝庫となっている。  山名の「ひる」は「蛭の住むような広い湿地」を意味し、「ぜん」は大山(だいせん)の「せん」を真似、より威厳を持たせるため濁って読ませたという説もある。また蒜山には、巨人が住んでいたという伝説もあり、中蒜山と下蒜山の間のコルを「ふんぐり乢(たわ)」と呼ぶのは、この巨人が自分のフングリ(睾丸)を引っ掛けたから、ともいう。  蒜山へは、上蒜山の西麓の百合原牧場の柵を越えて山腹に取り付く。途中、皆ガ山の肩越しに大山が見える。8合目の槍(やり)ガ峰は上蒜(かみひる)一の展望台だ。上蒜山まで約3時間。中蒜山、下蒜山まではさらに約3時間。三山縦走は約8時間。

鳥取県 / 中国山地中部

矢筈ヶ山 標高 1,359m

 大山の北東部、大休(おおやすみ)峠から北へ12km続く魅力的な縦走路。植生、史跡、古戦場、岩場など、どれをとっても中国山地第一の呼び声が高く、その最高点が一等三角点を頂く矢筈ヶ山で、中国山地第5位の高峰。  矢筈型の双耳峰で双子山(ふたごせん)の別名もある。三角点を大矢筈、北の岩峰を小矢筈と俗称する。  船上山(せんじょうざん)からの南行コースと、大休峠からの北行コースがあり、ともに約8時間だが、南行コースは長大な登りになり、危険箇所がすべて下りになるので、北行コースを勧めたい。  北の甲ヶ山(かぶとがせん)は中国山地第10位の高さ。  後醍醐天皇の旗揚げ(1333年)した船上山の頂上は平坦で湧水も豊富。まさに要害堅固の地であり、周囲の岩壁はクライマーのゲレンデとなっている。山脚部は桜の名所で、青少年自然の家をベースに、健康的なエリアとして人気を集めている。

ユーザーの登山記録から