大山 | 大山プロガイド協会

花は全般的にやや早い開花のようです。ブヨ(刺す虫)が出ており虫除けスプレー必携。歩き始めから薄着でスタートしましょう。

イヨフウロ(山頂台地)(2016.06.28 大山寺 やまびこ荘)
イヨフウロ(山頂台地)(2016.06.28 大山寺 やまびこ荘)
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天気・気温

06/17(金) 09:00 大山寺 くもり 気温17℃ 微風
12:00 山頂 ガス 気温14℃ 微風
鳥取市の天気予報
明日
曇時々雨
15℃
12℃
明後日
晴時々曇
19℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 10:00発表
松江市の天気予報
明日
曇一時雨
15℃
12℃
明後日
19℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

日本海上に連続した低気圧が発達しており、冷たい西風が大山付近に流れ込んでいるため、南からの温かい風とぶつかって、山の中はガスが発生しやすくなっていました。
天気予報では晴れなんですが、山の中(4合目付近から上)ではガスがなかなか晴れず、下山途中に7合目付近から時折下界が見える程度の天候でした。

お花の状況ですが、山頂台地では「ネバリノギラン」が咲き始めました。
また「オオバギボシ」、「 カラマツソウ カラマツソウ 」などがそろそろです。
6合目付近から上では「ノリウツギ」、「ウツギ」、「ミヤマイボタ」など。
大山寺付近では「ユキノシタ」、「エゾアジサイ」が咲き始めています。
全般的にやや早い開花のようで、今年の一番の見ごろは、今のままであれば7月半ばから終わりにかけての見込みです。
これからの天候次第で前後する可能性もあります。

今日も3合目付近から8合目辺りまで、ブト(ブヨ)に悩まされ、口の中まで飛び込んでくる勢いで、虫除けスプレーを持ってない方はかなりお困りの様子でした。
最低限の対策としては虫除けスプレーですが、登っていると汗で流れてしまうので、コマめに対処することです。
虫除けネットを被るのも方法ですが、これは登りではさほどでないですが、下りでやはり視界が遮られることもあり、あまりお勧めではありません。また何より暑いのも欠点です。
山椒を塗りつけたり、ハッカ油を使うのも効果がありますが、これもコマめに対処しないと汗で流れてしまいます。

登山道の状況

登山道に支障ありません。

登山装備

基本的な登山装備が必要です。(登山靴、飲料水、雨具、地図、ライト、食料など、そのほか帽子や軽い防寒具など)

登山する上での一番の注意点は服装です。
どうしても大山寺のスタート時点では、上着を羽織っていい加減なんですが登り始めると汗が出てきて、すでに阿弥陀堂付近で脱いでいる方をよく見かけます。
必ず薄着でスタートしましょう。

また500ペットを凍らせて来られる方を見ますが、まず山頂までは融けません。結局そのまま持って下りる羽目になりますのでご注意を。
登っている時の水分補給にも十分に注意してください。
トイレを気にして水分補給が少ないと足がつる原因にもなります。
さらにひどい場合は熱中症にもなりますので、余分なものは極力減らして水分だけは持ってください。
今の時期の理想は、健康飲料5001本、お茶が1本、水1本が最低の量です。予備として水をさらに1本持てればいいと思います。
水であれば飲用はもちろんのこと、怪我をしたときに傷口を洗ったり、体にかけて体温を下げることにも使えます。

注意点

●山頂避難小屋の売店
今年も平日は日本山岳ガイド協会の認定登山ガイドの上野ガイドが売店にいますので、お気軽に声を掛けてみて下さい。
なお11月まで無休で営業予定ですが、よほどの悪天候の場合は予告なしに休業する場合があります。
売店の営業の問い合わせは 大山寺 チロル&白樺 電話0859-52-2818まで。

またフェイスブックで「伯耆大山山頂小屋」をご覧ください。
ほぼリアルタイムで山頂の様子が見られます。
上野ガイドが更新しています。

お知らせ

登山道の状態とか装備品などわからないことがあれば遠慮なく下記までお問い合わせください。
やまびこ荘 (電話0859-52-2725)までお問い合わせください。
中国山岳ガイド協会 登山ガイド  久保昌之

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【大山ガイドクラブ主催 登山教室開催のお知らせ】
今年も初心者を対象として、登山教室を開催します。
山での楽な歩き方をはじめとして、基本的な技術を登りながら教えます。
今まで自己流で登っていた方もぜひこの機会に、プロの技を覚えてみませんか?

7月3日(日) 午前8時集合予定
夏山登山道から山頂を目指します。
参加費用: 1名4,000円

下山予定は午後4時を予定。お弁当は各自で持参ください。
なお当日は登山の出来る服装でご参加ください。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

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 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

岡山県の最北端に位置する蒜山山群は、中国の名峰・大山連峰の東に連なり、鳥取県倉吉市と、岡山県真庭市との境界をなしている。 蒜山は95万年から50万年前に噴出したトロイデ火山である。岡山県側からの山容は穏やかで、広大な扇状地となり、古くは巨大な淡水湖を擁していたという。蒜山高原からは昭和34年(1969)、ステゴドン(東洋象)の臼歯の化石が発見された。またオオサンショウウオやムカシトンボ、ギフチョウなどの珍しい動物や昆虫のほか、ヒルゼンスゲやリュウキンカ、またイヨフウロ、ツクシゼリなどの貴重な動植物の宝庫となっている。  山名の「ひる」は「蛭の住むような広い湿地」を意味し、「ぜん」は大山(だいせん)の「せん」を真似、より威厳を持たせるため濁って読ませたという説もある。また蒜山には、巨人が住んでいたという伝説もあり、中蒜山と下蒜山の間のコルを「ふんぐり乢(たわ)」と呼ぶのは、この巨人が自分のフングリ(睾丸)を引っ掛けたから、ともいう。  蒜山へは、上蒜山の西麓の百合原牧場の柵を越えて山腹に取り付く。途中、皆ガ山の肩越しに大山が見える。8合目の槍(やり)ガ峰は上蒜(かみひる)一の展望台だ。上蒜山まで約3時間。中蒜山、下蒜山まではさらに約3時間。三山縦走は約8時間。

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ユーザーの登山記録から