槍ヶ岳 | 槍ヶ岳山荘

紅葉は今週末から来週にかけて最盛期を迎えそうです。槍沢ルート通行可。飛騨沢ルートは要確認。防寒装備はしっかりと。

常念岳の向こうにサンピラー (大天井ヒュッテスタッフ撮影)(2016.09.27 槍ヶ岳山荘 )
常念岳の向こうにサンピラー (大天井ヒュッテスタッフ撮影)(2016.09.27 槍ヶ岳山荘 )
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天気・気温

09/21(水) 朝から霧雨
松本市の天気予報
明日
晴一時雨
20℃
8℃
明後日
25℃
6℃
日本気象協会提供 2024年5月1日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
曇のち晴
21℃
7℃
明後日
曇のち晴
26℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月1日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

稜線で色付きが進んでいまずか、この時期としてはそれほど冷え込んでいるわけではありません。(登山者の方にとっては十分寒い気温ですが・・・)丸山付近で紅葉が始まっています。見頃は今週末から来週になるでしょう。
氷河公園なあたりの紅葉はこれからです。稜線から裾まで長く紅葉降りていきます。

昨日の山荘周辺は昼前から風雨が強く、15時頃には時おり遠雷が鳴り響きました。
山の上では秋という季節はとても早く終わってしまうように思います。
暑さが和らいだと思ったら、すぐ凍えるような寒さの季節になります。
紅葉の季節は短いです。貴重な風景を是非ご覧になって下さい。

●南岳山荘より(9/20)
9/20雨の落ち着いた時間に周りの景色を見渡すと、北穂池周辺は毎日、色付き具合が好くなっています。
気温こそそれほど下がってはいませんが、冷たい雨が木々の葉の色を変えつつあるようです。
本谷は綺麗に色付いてきています。
長谷川ピーク、キレット周辺の色付き具合はすでに見頃を迎えています。
台風の過ぎたこの週末がピークかもしれません?
他のエリアも徐々に標高を下げながら来週から見頃の所が多くなってくるでしょう。
今日は小屋周辺で2羽のヒナを連れた親鳥と、1羽のヒナを連れた親鳥と二家族の雷鳥さんを見る事が出来ました!
まだ冬毛には早いでしょうが少し白くなってきたような気もします。

●大天井ヒュッテより(9/21)
各地で記録的な大雨となった台風16号は通り過ぎたものの、北アルプスには湿った空気と前線の影響が残り、ヒュッテの周りはガスに包まれ雨がシトシト降っています。
夜中2時頃には明るいお月様と鮮明にオリオン座も確認出来る程晴れ上がった夜空でしたが、今は視界がありません。
紅葉状況の確認もままならない一日となっています。
今日の気温は6°C~13°C。冷たい雨が降り続いていますからヒュッテの周りの紅葉も綺麗になってきました。
今週末から来週にかけて紅葉は最盛期を迎えます。

登山道の状況

周辺の主な登山道に大きな支障の連絡はありません。

●槍沢ルート 荒れている箇所が見受けられます。注意して通行下さい。
・一ノ俣~二ノ俣間の通称「大崩」
読んで字の如く、大雨のたびに土砂が出たり、時には水流でえぐられたりする箇所ですが、数年前に工事を行ったおかげでしょうか、登山道自体えぐられることもなく、通行には支障はありませんでした。
つねに落石注意の場所なので、立ち止まらず速やかに通過してください。
・槍沢ロッヂ上部の槍見岩&荒沢
普段は枯れている沢も濁流となっていました。年に何回もない光景です。
9/19はゴロゴロと濁流の中を石が流されていく音がしていて、なんとも不気味でした。
荒沢は橋がありますが、一時橋の上まで水が流れました。そんな時は無理をして渡ろうとしないでください。
どちらも今は水が引いていますので、9/21現在通行には問題ありません。
・ババ平から上部、大曲付近まで
崩れていたりといったような危険個所はありませんでした。
9/19現在登山道は一部、小川のようになっていてました。雨後も足元に注意してください。

※環境省の補助事業により9月26日より登山道の整備を行っていただきます。
整備箇所は天狗原分岐より下流側登山です。
歩きやすく、安全な道になると思います。
登山者の皆さま、これからも安全登山でお出かけ下さい。

●槍の穂先 支障ありません。

●槍ヶ岳~南岳間の登山道情報 支障ありません。

●飛騨沢ルート
飛騨沢ルートの滝谷の橋が流されたとのことです。架橋は台風通過後、水量が落ち着いてからになると思われます。詳しくは、槍平小屋のホームページをご確認ください。
http://yaridairagoya.sakura.ne.jp/

登山装備

3000m級の秋山登山装備が基本です。
2℃まで下がる日もあります。防寒装備必携。手袋や帽子も有効です。

注意点

天気をよくみて、装備に油断のないように。日没も早くなりました。気温も低下します。16時までに小屋に到着するようにしましょう。

お知らせ

●槍岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/
今シーズンの営業は4月27日(水)~11月2日(水)です。

●イベント
・大天井ヒュッテ 「さよならパーティー」のお知らせ
営業最終日10/15と10/14 前夜祭として2晩に渡り、最後のヒュッテで盛り上がろうと考えています。
定員25名 先着順です。予約お待ちしております。
10/14 上方落語家「虎乃屋光甲」師匠による落語会
10/15 さよならパーティ
http://www.yarigatake.co.jp/news/otenjo/2016/09/post-38.html

・山の学校「槍ヶ岳/紅葉の稜線」の企画を9月23日(金)~25日(日)
現在、参加者募集中!です。
詳細に付きましてはhttp://www.yarigatake.co.jp/event/yamanogakkou2016-2.pdfにてご確認下さい。

昨年の今頃の様子は?

営業4/27~(宿泊要予約)。予約受付中。4/27からの営業に向けて作業中です2023.04.21

営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27

昨日降雪(みぞれ)。槍ヶ岳へは前爪アイゼン+ピッケルが必須(チェーンスパイク、軽アイゼンは危険)2023.05.09

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.16

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.24

融雪進んでいますが、まだ前爪のあるアイゼン+ピッケル必要です。天気の変化が激しい時期です。2023.06.01

槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子

  • 連休前半中日の槍の穂先
  • 連休前半中日 槍沢の登山者
  • 連休前半中日 ヘリコプターによる荷揚げ
  • 連休前半中日 山荘前の登山者
  • 朝日が垣間見えました。10時ごろまでは青空もみえておりましたが、昼前からは再び雲に覆われた天気となりました。
  • 稜線から槍沢の様子
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 横尾から槍沢ロッヂまでは一部地面が出ているところがありますが、ほぼ雪の上を歩きます。(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢ロッヂ(小屋明け前の偵察に行きました。まだ営業していません)
  • スタッフ全員無事に下山しました!あらためまして2023年、槍ヶ岳山荘をご利用いただきありがとうございました。
  • 夕日に染まる槍ヶ岳

槍ヶ岳山荘

現地連絡先:
090-2641-1911
電話番号:
0263-35-7200
連絡先住所:
長野県松本市埋橋1-7-2

地図で見る
http://www.yarigatake.co.jp/

施設の詳細を見る

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 鋭角に天を突く岩峰でそのものずばりの命名、しかも北アルプス南部の登山道が集中する位置のよさ。槍ヶ岳は北アルプス南部の鎮である。  行政区分からいえば長野県の大町市、松本市と岐阜県高山市との境にそびえている山である。地理的条件も実に絶妙な場所といえる。  南から穂高連峰の縦走路、東から常念山脈や燕岳からの表銀座コース、谷筋では上高地から梓川、槍沢を遡っていく登山道、新穂高温泉から蒲田川右俣、飛騨沢を登るコースと、北アルプス南部のすべてのコースが槍ヶ岳に集中し、中央部へは西鎌尾根が唯一の回廊となって双六岳に通じる、北アルプス南部の扇の要である。  しかも鋭い槍の穂先のような姿は、日本の氷河地形の典型でもある。地質は硬いひん岩で、氷河が削り残した氷食尖峰。東西南北の鎌尾根も氷食地形、槍沢、飛騨沢、天上沢、千丈沢はU字谷とカールという、日本の氷河地形のサンプルぞろいである。  登山史上で初めて登頂したのは江戸時代の文政11年(1828)の播隆上人。4回登って3体の仏像を安置し、鉄鎖を懸けて信者の安全な登拝を可能にした。登路は安曇野の小倉村から鍋冠山を越えて大滝山へ登り、梓川に下って槍沢をつめている。今も残る槍沢の「坊主ノ岩小屋」は播隆が修業した籠り堂だ。  近代登山史の初登頂は明治11年(1879)の英人W・ガウランド。1891年には英人W・ウエストンも登っている。日本人では1902年の小島鳥水と岡野金次郎。穂高・槍の縦走は1909年の鵜殿正雄で、ここに槍ヶ岳の黎明が始まった。大正11年(1922)には3月に、慶応の槙有恒パーティによる積雪期の初登攀があり、同年7月7日には早稲田と学習院が北鎌尾根への初登攀に挑んでいる。早稲田は案内人なしの2人パーティで、槍ヶ岳頂上から独標往復。学習院は名案内人小林喜作とともに末端からと、方式も違う登攀でともに成功した。  その後も北鎌尾根ではドラマチックな登攀が行われ、昭和11年(1936)1月には、不世出の単独行者、加藤文太郎の遭難、昭和24年(1949)1月の松濤明、有元克己の壮絶な遭難が起きている。加藤の遺著『単独行』と松濤の手記『風雪のビヴァーク』は登山者必読の書である。  登山道で直接登るコースは、上高地から槍沢コース経由で槍ヶ岳(9時間30分)と、新穂高温泉から飛騨沢コース(8時間40分)の2本。ほかに穂高連峰からの縦走コース(7時間30分)、燕岳からの表銀座コース(8時間40分)、双六小屋から西鎌尾根コース(6時間)と数多い。

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