槍ヶ岳 | 槍ヶ岳山荘

融雪進んでいますが、まだ前爪のあるアイゼン+ピッケル必要です。天気の変化が激しい時期です。

穂先と太陽と環水平アーク(2023.06.27 槍ヶ岳山荘 )
穂先と太陽と環水平アーク(2023.06.27 槍ヶ岳山荘 )
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天気・気温

06/01(木) 10:30 晴れ 風あり
松本市の天気予報
明日
27℃
3℃
明後日
29℃
9℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 12:00発表
高山市の天気予報
明日
26℃
2℃
明後日
晴時々曇
26℃
6℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■天候
6/1 晴れ 風あり

■自然
5/30 雨降りが続く予報でしたが、週の中日辺りは晴れ間のある予報になってきました。
今日も風は少し強かったですがおおむね晴れ、面白い雲が見れる1日でした。
山の天気は急に変わったりする事もありますし、前線が停滞し始めると天気予報が毎日変わったりしてきますので、山行計画は天気予測もしっかりとしてください。

町でも気温が30℃になったり、10℃近くまで冷え込んだりと体調管理の難しい気温差になっていますが、ここ槍ヶ岳山荘でもちょっと前までは雪が降ったり-8℃まで冷え込んだりとなかなかに気象の変化が激しいです。

今日は久しぶりに夕日が見れました

・5月26日~28日に行われた「山の学校」の様子
前日の夜は雨が降っていたので、夜寝るとき朝の天気が心配でしたが、回復してくれたので気持ちの良い出発ができました!
ババ平までの道には沢筋にまだ多くの残雪があります。
道中には山桜、ヤシオツツジ、 オオカメノキ オオカメノキ などの6月を代表する花たちが咲き始めていました。
これから雨の日が続きますが、そんな日でも登山道を彩ってくれそうです!
大曲と丸山の中間あたりで雪の斜面に備え、アイゼンを装着しました。
槍ヶ岳初挑戦の方も懸命に急斜面に挑んでいました。
そんな急斜面の途中、斜面に空いた穴を覗いてみたら、なんと葉っぱに乗ったてんとう虫を発見しました。こんな雪渓ばかりのハードな環境に不釣り合いのような葉乗りてんとう、可愛らしい姿に心が和らぎました
お昼ご飯は平たい大きな岩の上で腹を満たし、お昼休憩が終われば最後のひと踏ん張り、急登に挑戦です
山荘と槍ヶ岳の左端の真ん中を目指します。
山頂はガスったり晴れたりでした
一休みしていざ、山頂アタック!
険しい岩場を慎重に登り進め、希望者は皆、槍ヶ岳3180mに登頂できました!初登頂の方もいらっしゃり、無事に登頂のサポートができたこと、嬉しく思います。
高度感もあり、険しくて怖かったと言う感想です。急がず焦らず、自分のペースで登るのが大切だと思いました

登山道の状況

■登山道
入山者が少ない時期。
先日の雨で山荘直下の雪は大分溶けてきました。
これから先は雪が薄くなって踏み抜きが多くなってきますので、来られる際は足下にも十分注意してください

登山するにはまだ前爪のあるアイゼンとピッケルが必要です。
トレランシューズにチェーンスパイクで上がってくる人を見かけますが、本当に危険なのでしっかりとした装備でお越しください。

飛騨側、槍沢側ともに目印の旗竿が立てられています。
雨後は解けた雪が冷え込みで凍ってスケートリンクのようになる可能性がありますのでご注意ください。
雪の急斜面があります前爪のあるアイゼンとピッケルが必須 踏み抜きも多くなりました。
天気や風により雪質が変化するため、注意して下さい。

登山装備

3000m級山岳の雪山登山装備が基本
前爪のあるアイゼン、ピッケル必須
アイゼン(前爪あり)が装着できる雪山用の登山靴
強い風に体温を守れる雪山用の上着
保温性の高い衣類(アンダーウエア、靴下なども含めて)
雪に対応できる手袋、帽子、目出し帽(顔面凍傷対策)
雪目対策のサングラス。安全登山のためにヘルメット推奨
荷物はすべて防水対策を

テントは雪の上となります。

※紫外線が強くサングラスは必須です

注意点

■登山届を提出しましょう

■槍ヶ岳周辺は完全な雪山です。
軽アイゼン、チェーンスパイクやストックという装備では登れません。万全の装備でお願いします。
雪の照り返しもあり紫外線は強烈です。サングラスは必須です。

お知らせ

■槍ヶ岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/

松本事務所 電話0263-35-7200(受付時間 09:30~17:00)
槍ヶ岳山荘(現地) 090-2641-1911 (期間 4月27日~11月3日)
※槍ヶ岳山荘ほか現地への問い合わせ電話のお時間は20時までにお願いします。

■2023年営業 各小屋の営業期間
槍ヶ岳山荘 4月27日(木)~11月4日(土)
槍沢ロッヂ 4月27日(木)~11月4日(土)
南岳小屋 7月8日(土)~10月14日(土)
大天井ヒュッテ 7月8日(土)~10月14日(土)
岳沢小屋 4月27日(木)~11月4日(土)

■宿泊予約
※各小屋とも宿泊には予約が必要(1名より予約必要)
宿泊予定日の1ヶ月前の朝9時より、WEBか山小屋の現地電話にて受付
例)8月15日にご宿泊の場合、7月15日朝9時より受付開始

・web予約サイト
https://www.yarigatake.net/reservation/

・現地電話
槍ヶ岳山荘 090-2641-1911
槍沢ロッヂ 0263-95-2626  4/27までは0263-35-7200
南岳小屋 090-4524-9448
大天井ヒュッテ 090-1401-7884
岳沢小屋 090-2546-2100

■2023年営業の詳細については以下を参照ください
宿泊料金、キャンセル、受付ほか掲載があり、利用にあたっては必ず一読下さい
https://www.yarigatake.co.jp/information/

昨年の今頃の様子は?

営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27

昨日降雪(みぞれ)。槍ヶ岳へは前爪アイゼン+ピッケルが必須(チェーンスパイク、軽アイゼンは危険)2023.05.09

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.16

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.24

融雪進んでいますが、まだ前爪のあるアイゼン+ピッケル必要です。天気の変化が激しい時期です。2023.06.01

台風の雨で融雪進みましたが槍ヶ岳へ道は雪の上が多くまだ前爪のあるアイゼン+ピッケル必要です2023.06.06

槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子

  • 連休前半中日の槍の穂先
  • 連休前半中日 槍沢の登山者
  • 連休前半中日 ヘリコプターによる荷揚げ
  • 連休前半中日 山荘前の登山者
  • 朝日が垣間見えました。10時ごろまでは青空もみえておりましたが、昼前からは再び雲に覆われた天気となりました。
  • 稜線から槍沢の様子
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 横尾から槍沢ロッヂまでは一部地面が出ているところがありますが、ほぼ雪の上を歩きます。(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢ロッヂ(小屋明け前の偵察に行きました。まだ営業していません)
  • スタッフ全員無事に下山しました!あらためまして2023年、槍ヶ岳山荘をご利用いただきありがとうございました。
  • 夕日に染まる槍ヶ岳

槍ヶ岳山荘

現地連絡先:
090-2641-1911
電話番号:
0263-35-7200
連絡先住所:
長野県松本市埋橋1-7-2

地図で見る
http://www.yarigatake.co.jp/

施設の詳細を見る

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槍ヶ岳 標高 3,180m

 鋭角に天を突く岩峰でそのものずばりの命名、しかも北アルプス南部の登山道が集中する位置のよさ。槍ヶ岳は北アルプス南部の鎮である。  行政区分からいえば長野県の大町市、松本市と岐阜県高山市との境にそびえている山である。地理的条件も実に絶妙な場所といえる。  南から穂高連峰の縦走路、東から常念山脈や燕岳からの表銀座コース、谷筋では上高地から梓川、槍沢を遡っていく登山道、新穂高温泉から蒲田川右俣、飛騨沢を登るコースと、北アルプス南部のすべてのコースが槍ヶ岳に集中し、中央部へは西鎌尾根が唯一の回廊となって双六岳に通じる、北アルプス南部の扇の要である。  しかも鋭い槍の穂先のような姿は、日本の氷河地形の典型でもある。地質は硬いひん岩で、氷河が削り残した氷食尖峰。東西南北の鎌尾根も氷食地形、槍沢、飛騨沢、天上沢、千丈沢はU字谷とカールという、日本の氷河地形のサンプルぞろいである。  登山史上で初めて登頂したのは江戸時代の文政11年(1828)の播隆上人。4回登って3体の仏像を安置し、鉄鎖を懸けて信者の安全な登拝を可能にした。登路は安曇野の小倉村から鍋冠山を越えて大滝山へ登り、梓川に下って槍沢をつめている。今も残る槍沢の「坊主ノ岩小屋」は播隆が修業した籠り堂だ。  近代登山史の初登頂は明治11年(1879)の英人W・ガウランド。1891年には英人W・ウエストンも登っている。日本人では1902年の小島鳥水と岡野金次郎。穂高・槍の縦走は1909年の鵜殿正雄で、ここに槍ヶ岳の黎明が始まった。大正11年(1922)には3月に、慶応の槙有恒パーティによる積雪期の初登攀があり、同年7月7日には早稲田と学習院が北鎌尾根への初登攀に挑んでいる。早稲田は案内人なしの2人パーティで、槍ヶ岳頂上から独標往復。学習院は名案内人小林喜作とともに末端からと、方式も違う登攀でともに成功した。  その後も北鎌尾根ではドラマチックな登攀が行われ、昭和11年(1936)1月には、不世出の単独行者、加藤文太郎の遭難、昭和24年(1949)1月の松濤明、有元克己の壮絶な遭難が起きている。加藤の遺著『単独行』と松濤の手記『風雪のビヴァーク』は登山者必読の書である。  登山道で直接登るコースは、上高地から槍沢コース経由で槍ヶ岳(9時間30分)と、新穂高温泉から飛騨沢コース(8時間40分)の2本。ほかに穂高連峰からの縦走コース(7時間30分)、燕岳からの表銀座コース(8時間40分)、双六小屋から西鎌尾根コース(6時間)と数多い。

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