湿原は雪解け水も引きはじめ、春を感じるようになってきました。至仏山をバックに、ミズバショウが楽しめるようになりました。
天気・気温
山と周辺の状況
このところ天候が不安定で、気温も低めです。6/5(月)は最低気温が-1.9℃まで下がり、冷え込みました。まだまだ十分な防寒対策が必要な尾瀬です。
尾瀬ヶ原の雪はみるみる融けて、湿原は雪解けの水も引き、春を感じるようになってきました。至仏山をバックに、
ミズバショウ
ミズバショウ
が楽しめるようになりました。
湿原は
ミズバショウ
ミズバショウ
ほか、
リュウキンカ
リュウキンカ
、
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
、
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
などが花を咲かせ、少しずつ色がついてきています。
また林の中は、
オオカメノキ
オオカメノキ
やアズマ
シャクナゲ
シャクナゲ
が咲いています。
また生き物たちの活動も盛んになってきました。今、湿原の池塘などでは、餃子のような形のクロサンショウウオの卵(卵塊)を見かけます。
サンショウウオはカエルと同じ両生類で、赤ちゃん(幼生)の時はえら呼吸で水中で生活し、親になると肺呼吸になり陸でも生活できるようになります。
クロサンショウウオは水の流れが無いところ(止水域)の植物の枯れ枝などに卵を産みつけます。見つけたら、そっと見守ってあげてください。
登山道の状況
鳩待峠から山の鼻までは、まだ雪に対する装備が必要です。踏み抜きなどの危険もあります。通行の際には十分に注意して下さい。
尾瀬ヶ原の木道は、だいぶ雪が融けて見えてきていますが、まだまだ雪が被っている所もあります。踏み抜きには十分に注意が必要です。山ノ鼻・見晴間は、すべて木道が出ています。
三条の滝へは、通れるようになりましたが、まだ雪は多めです。赤田代から三条の滝への下り道に雪が残っており、踏み抜きや転倒に注意が必要です。また、雪が解けている道は非常にぬかるんでおり、通行には注意が必要です。
なお、今の時期の三条の滝は、水量が多く大迫力となっています。
八木沢道(見晴~富士見峠)は残雪が多く、道迷いの心配があります。地図とコンパスによるコース取りの技術の無い方の通行は危険です。
ほかにも全体的に、残雪が多く残っているため、道迷い等には十分注意してください。
■至仏山の残雪期の登山道閉鎖について
残雪期の植生保護のため、5月8日(月)~6月30日(金)の期間中は至仏山登山道が閉鎖されます。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/77931/
登山装備
十分な防寒対策と、雪に対する装備が必要となります。
注意点
シカの植生被害度を調査するための柵を設置をしました。近年、尾瀬ではシカの問題が起こっています。シカがミズバショウを荒らしたり、ミツガシワの根、ニッコウキスゲの新芽や蕾等を食べます。
花が咲く前に食べられてしまうと言うことは、種(子孫)を残せなくなるので、次の年には数が減少してしまいます。
シカ柵設置作業への、ご理解ご協力を、お願いいたします。
お知らせ
今シーズンも、よろしくおねがいします。
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
尾瀬ヶ原では、ミズバショウは、ほぼ終了しました。湿原は少しずつ緑色になってきました。2023.06.07
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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- 連絡先住所: