梅雨入りし、石転ビ沢は落石や土石流が発生しやすい状況です。各登山道とも、まだ残雪多く、道迷い・滑落に注意
天気・気温
山と周辺の状況
気象庁は6月21日に飯豊連峰が梅雨に入ったと思われると発表しました。
梅雨時期の石転ビ沢は落石や土石流が発生しやすくなります。十分に留意をするとともに、雨天時の入渓は控えてください。
飯豊山稜線は、まだ多くの残雪があり、滑落の危険性があります。アイゼンピッケルが必要となります。
なお。7月1日(土)~2日(日)、天狗平登山口で実施される飯豊連峰山開きの受付が始まっています。
詳細は「飯豊朝日連峰の登山者情報」http://www.ic-net.or.jp/home/iide/
登山道の状況
山形側からは、飯豊山への登山は、まだ一般向きではありません。登山道にはたくさんの雪が残っています。
・ダイグラ尾根取付きの桧山沢吊橋は、ワイヤーを修繕するため通行禁止とし、本年は踏み板をかけないとの情報が入りました。踏み板がないと吊橋は渡ることができません。ダイグラ尾根は基本的に通行できません。
・石転ビ沢は、いたるところから落石や雪のブロックが飛んできます。常に上部を確認し、休憩場所には十分注意してください。6/17に入山した際には、北股沢から3発飛んで来ました。
・赤谷林道(加治川治水~湯の平温泉経由・北股岳方面の登山道)は、加治川治水ダム先のゲート手前で法面が崩壊し、車両・歩行ともに通行できない状況です。北股岳から新発田市方面に向かうと赤谷林道を出ることができなくなるので、ご注意ください。
・足ノ松尾根は、奥胎内ヒュッテまでの交通規制も解除されました。登山道には、まだ残雪が多く残っています。
・梶川尾根は上部に残雪があり、滑落や道迷いに注意してください。特にトットバノ頭付近を下山する時は、滑落に留意してください。
・丸森尾根も上部に残雪があり、滑落や道迷いに注意が必要です。地神北峰から丸森峰の間が夏道は尾根の南側についているため埋もれており、道迷い多発地域になっています。
・御沢登山口(川入)からの登山道は、やはり上部に残雪が多く残っています。小白布分岐付近にはべったりと雪があります。剣が峰の水場は水は出ていますが上部に残雪があり大変危険です。稜線に出た三国小屋から切合小屋も、ところどころ残雪があり滑落などの危険があります。
・稜線の状況は、御西小屋~梅花皮小屋間は、90%は北東側の残雪の上を歩くことになります。梅花皮岳~烏帽子岳の鞍部、烏帽子岳直下の東南尾根への巻き道、御手洗の池東側のリッジ、それにクサイグラ尾根の巻き道、最後は天狗岳の新道を過ぎた御西に向かって登りの巻き道などは、特に梅花皮小屋から御西小屋に向かう場合、ガスると入り口を見落としやすいので注意して下さい。
谷川に重力で引っ張られてできるクレパスもまだ部分的で、稜線のチシマザサのへりに沿って10m~50mの平坦面が残ってるので、アイゼンも今はほとんどつけなくても歩けます。
御西小屋の水場は7月末でないとあきそうもないので、カイラギ小屋で汲むか、雪を溶かす必要があります。
詳細は「飯豊朝日連峰の登山者情報」に掲載してます(http://www.iideasahi.jp/2046.html)
登山装備
登山道には多くの残雪が残っています。アイゼン・ピッケルと、使いこなす技量が必須です。
お知らせ
天狗平ロッジは7月初旬から8月下旬までの間、管理人が常駐しますので、予約なしでも利用できます。なお、常駐期間外は鍵が掛かっていますので、必ず予約をお願いします。
山小屋仕様で素泊まりです。寝室は2階で畳敷きとなります。布団も用意していますが基本的にはご自身で用意ください。
稜線の梅花皮小屋・御西小屋は避難小屋ですが、夏季は管理人が常駐します(不在のこともあります)。避難小屋ですが、清掃協力費をお願いしています。お問い合わせは天狗平ロッジへ(梅花皮小屋・御西小屋・天狗平ロッジの連絡先は同じです)。
昨年の今頃の様子は?
4月28日に倉手山登山口と大日杉小屋までの車道が開通予定、開通時刻にも留意ください。2023.04.27
足ノ松尾根のアプローチ道路が通行止め、足ノ松尾根登山道は当面の間、通行不可2023.05.11
飯豊山・天狗平ロッジ周辺の過去の様子
飯豊山・天狗平ロッジ
- 電話番号:
- 090-5846-1858
- 連絡先住所:
- 山形県西置賜郡小国町