今年の飯豊山は雪が多い一方で、水場の露出は相当に遅れそうです。雪に対する装備と、水の確保をお願いします
天気・気温
山と周辺の状況
本格的な登山シーズンを前に、飯豊連峰小屋番サミットが開催され、以下の点で意見がかわされました。
・今年は雪が多く転滑落に充分な注意が必要。水場の露出は相当に遅れている。昨年の感覚で入山すると大変なことになる。
・遅い時刻に山小屋に到着する登山者が多くなっており、遭難の危険性が心配だし小屋内の位置確保が難しくなっている。
・バラバラに行動しパーティの体をなしていない登山グループがおり、遭難の危険性が高い(詳細は→http://www.ic-net.or.jp/home/iide/yamanokotoarekore122.html)
以上の点を留意し、飯豊登山に来てください。
梅雨時は落石が多い時期です。石転ビ沢は滝沢出合(落合)付近の雪渓が崩壊中です。中ノ島(草付き)付近は北股岳方向から落石が頻発していますので、ご注意ください。
また、今年の飯豊山は雪が多い一方で、水の確保はたいへんですので、汲める場所で十分に確保してください。
なお、天狗平ロッジは7月7日から管理人常駐となります。
登山道の状況
山形側からの飯豊山への登山は、まだ一般向きではありません。登山道にはたくさんの雪が残っています。
・ダイグラ尾根取付きの桧山沢吊橋は、ワイヤーを修繕するため通行禁止とし、2017年は踏み板をかけないそうです。踏み板がないと吊橋は渡ることができません。ダイグラ尾根は基本的に通行できないと考えてください。
・石転ビ沢は、いたるところから落石や雪のブロックが飛んできます。常に上部を確認し、休憩場所には十分注意してください。
滝沢出合(落合)の雪渓崩壊が始まり、現時点では右岸・左岸通れます。中ノ島(草付き)の右側(左岸側)に北股岳からの落石が多発しています。
・赤谷林道(加治川治水~湯の平温泉経由・北股岳方面の登山道)は、加治川治水ダム先のゲート手前で法面が崩壊し、車両・歩行ともに通行できない状況です。北股岳から新発田市方面に向かうと赤谷林道を出ることができなくなるので、ご注意ください。
・足ノ松尾根は、奥胎内ヒュッテから足の松尾根登山口までの交通規制は6月26日から解除され、7月1日から乗り合いタクシーが再開されます。登山道には、まだ残雪が多く残っています。
・梶川尾根は上部に残雪があり、滑落や道迷いに注意してください。特にトットバノ頭付近を下山する時は、滑落に留意してください。
・丸森尾根も上部に残雪があり、滑落や道迷いに注意が必要です。地神北峰から丸森峰の間が夏道は尾根の南側についているため埋もれており、道迷い多発地域になっています。
・御沢登山口(川入)からの登山道は、やはり上部に残雪が多く残っています。小白布分岐付近にはべったりと雪があります。剣が峰の水場は水は出ていますが上部に残雪があり大変危険です。稜線に出た三国小屋から切合小屋も、ところどころ残雪があり滑落などの危険があります。
・稜線の状況は、御西小屋~梅花皮小屋間は、90%は北東側の残雪の上を歩くことになります。
御西小屋の水場は7月末でないとあきそうもないので、カイラギ小屋で汲むか、雪を溶かす必要があります。
・弥平四郎からのコースは、三国岳側の疣岩山直下にはまだ残雪が張り付いておりロープを垂らさないと通過できない。種蒔山と切合小屋の間にも残雪があり滑落や視界のない時の道迷いに注意する必要がある。
詳細は「飯豊朝日連峰の登山者情報」に掲載してます(http://www.iideasahi.jp/2046.html)
登山装備
登山道には多くの残雪が残っています。アイゼン・ピッケルと、使いこなす技量が必須です。
お知らせ
天狗平ロッジは7月初旬から8月下旬までの間、管理人が常駐しますので、予約なしでも利用できます。なお、常駐期間外は鍵が掛かっていますので、必ず予約をお願いします。
山小屋仕様で素泊まりです。寝室は2階で畳敷きとなります。布団も用意していますが基本的にはご自身で用意ください。
稜線の梅花皮小屋・御西小屋は避難小屋ですが、夏季は管理人が常駐します(不在のこともあります)。避難小屋ですが、清掃協力費をお願いしています。お問い合わせは天狗平ロッジへ(梅花皮小屋・御西小屋・天狗平ロッジの連絡先は同じです)。
昨年の今頃の様子は?
4月28日に倉手山登山口と大日杉小屋までの車道が開通予定、開通時刻にも留意ください。2023.04.27
足ノ松尾根のアプローチ道路が通行止め、足ノ松尾根登山道は当面の間、通行不可2023.05.11
飯豊山・天狗平ロッジ周辺の過去の様子
飯豊山・天狗平ロッジ
- 電話番号:
- 090-5846-1858
- 連絡先住所:
- 山形県西置賜郡小国町