ヤマドリゼンマイの新緑が鮮やかで、尾瀬ヶ原は美しい緑に覆われています。ニッコウキスゲは咲き始めです
天気・気温
山と周辺の状況
今週は25度を越える晴天が続いている尾瀬です。昨日は30℃目前でした。水分は多めに用意して、熱中症対策をしてください。
本格的な夏を迎え、尾瀬ヶ原の花もずいぶん変わってきました。「いずれ菖蒲か杜若 」でおなじみの
ヒオウギアヤメ
ヒオウギアヤメ
とカキツバタが咲き誇っています。なお、見分け方は花びらの模様となります。
また、湿原を濃い緑で染めるのはヤマドリゼンマイです。ヨッピ橋~竜宮でよく見られ、花を咲かせるわけではありませんが新緑も鮮やかで、秋にはキレイに紅葉するので、秋の尾瀬になくてはならない名脇役です。
今見頃を迎えている
ワタスゲ
ワタスゲ
です。尾瀬ヶ原各所で見られ、今年は特に綿毛が多い様に感じます。まだしばらく楽しめると思います。
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
は咲き始めていますが、まだ数は少ないです。見頃はもう少し先になりそうです。
植物だけではなく、今の尾瀬はトンボの姿を多く見かけます。顔が白い赤っぽいトンボはカオジロトンボといいます。全体的に体が黒く、背中の翅の付け根付近が赤いです。
日本一小さなトンボといわれるハッチョウトンボもよく見かけます。体長はわずか2cmほどで、見つけてもすぐに飛んでいってしまいます。
ほか、シオカラトンボやコサナエなどの姿をよく見かけます。
登山道の状況
鳩待峠から山の鼻までは、とくに問題なく歩けます。
尾瀬ヶ原は木道でのスリップに注意してください。
長沢新道~アヤメ平~鳩待峠間は、長沢道の林内は大変ぬかるみが多く木道上は滑りやすい状況です。
至仏山は7/1より登山可能となっています。7/7時点では、まだアイゼンが必要です。オヤマ沢田代~小至仏山間の階段などでは、少しずつ道が出てきていますが、急斜面に残雪が残っている場所もまだあるので、アイゼンを用意してください。
見通しがきかない時には、ルートからはずれてしまう可能性があります。ピンクテープの、表示を見逃さないようにしてください。
登山装備
至仏山に登る場合は、しばらくはアイゼンが必須です。
注意点
シカの植生被害度を調査するための柵を設置をしました。近年、尾瀬ではシカの問題が起こっています。シカがミズバショウを荒らしたり、ミツガシワの根、ニッコウキスゲの新芽や蕾等を食べます。
花が咲く前に食べられてしまうと言うことは、種(子孫)を残せなくなるので、次の年には数が減少してしまいます。
シカ柵設置作業への、ご理解ご協力を、お願いいたします。
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
尾瀬ヶ原では、ミズバショウは、ほぼ終了しました。湿原は少しずつ緑色になってきました。2023.06.07
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
- 電話番号:
- 連絡先住所: