尾瀬沼周辺の湿原はコバイケイソウが見頃です。ニッコウキスゲはまだ花芽、開花はもう少し先になりそう
天気・気温
山と周辺の状況
尾瀬沼では昨晩から雨降りになり、強く降っています。
このような雨の中でも季節は少しづつ進んでいきます。現在、大江湿原では、湿原の中では背が高くひときわ目立つ
コバイケイソウ
コバイケイソウ
が見頃です。
コバイケイソウ
コバイケイソウ
はその年ごとに豊凶が激しいお花ですが、今年は当たり年との声が多いです。
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
は、花芽が黄色く色づいて、バナナのような姿をしています。このような花芽はまだ数輪なので、見頃まで少し時間がかかりそう。ビジターセンターの周りでは数輪咲いている場所もあります。
ワタスゲ
ワタスゲ
がたくさんの綿毛(果穂)をフワフワ揺らしている風景はまだみることができ、場所によっては見頃です。
ヒオウギアヤメ
ヒオウギアヤメ
も数輪大江湿原で咲き始め、夏のお花の季節が始まりました。天気も変わりやすいので、万全の装備でお出かけ下さい。
ほか
ハクサンチドリ
ハクサンチドリ
、
レンゲツツジ
レンゲツツジ
、ハクサン
シャクナゲ
シャクナゲ
、
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
などの花を見ることができます。
大江湿原ではシカの食害から貴重な植物を守るためにシカ柵をまわりに設置しています。ところどころにシカ罠とセンサーを仕掛けています。くれぐれも入り込まないようにしてください。
いよいよ
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
が咲き出しますが、シカはこの花芽が大好物です。数年前にはほとんど食べられて咲かなくなっていました。
もともと雪が多く寒い尾瀬には、シカはいませんでした。調べてみると日光の方からやってきているようです。日光で増えすぎたとか温暖化の影響かといわれています。
シカ柵が設置されて年々
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
も復活してきています。今年はどんな花の景色を見せてくれるのか楽しみです。
登山道の状況
周辺の登山道、遊歩道で、問題箇所は特にありません。尾瀬沼の周回コースは、南岸側は倒木や木道が傾いている箇所もあるので、北岸を歩くことを勧めています。
★燧ヶ岳への登山は、アイゼンが必要な箇所があります。
上部は、まだ残雪がある箇所もあります。またぬかるみや、ガレ場、浮石も多いので注意してください。
※沼尻から燧ヶ岳山頂間のナデッ窪登山道は残雪期は沢沿いの雪渓を踏み抜き滑落する恐れがあり大変危険で、登山道の管理者もいないことから整備されていません。尾瀬沼地区運営協議会では残雪期の通行自粛を呼び掛けております。
登山装備
雨具・防寒着を必ず持参してください。山の天気は変わりやすく、晴れていたと思っていてもいきなり雨が降り出したり、風が強くなったりします。
また雨で濡れた木道は非常に滑りやすくなっています。トレッキングシューズなど滑りにくいしっかりとした靴でお越しください。
お知らせ
尾瀬沼ビジターセンターでは、今年も尾瀬の魅力を職員毎にテーマを変えてお話する「職員が語る尾瀬のあれこれ」を開催いたします。7月の詳細が決まりました。
第1回 「おぜの自然を守る取り組みについて」
日時:7月6日(金)7日(土)19:00~
第2回 「尾瀬と木道」
日時:7月13日(金)14日(土)19:00~
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/85946/
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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- 連絡先住所: