紅葉は終盤から落葉となりました。シラカバは葉を落とし、白い木肌がすっと伸びています
天気・気温
山と周辺の状況
尾瀬は一段と寒くなり、10/16は朝の最低気温はなんと-0.3℃まで下がりました。紅葉は終盤から落葉となっていています。植物研究見本園から見える八海山(背中アブリ山)は、落葉に移り変わり、針葉樹と広葉樹が斜面でくっきり分かれている様子がわかります。
シラカバは葉を落とし始め、白い木肌がすっと伸びて美しい立ち姿を見せてくれています。
落葉が進み、寂しい気もしますが、夜になると夏は葉が茂っていて、枝の隙間から眺められなかった星を枝越しに見ることができるようになりました。
また、鳩待峠から尾瀬ヶ原へ入山すると、林内の葉が落ちて見通しが良くなったことに気付かされます。
オオカメノキ
オオカメノキ
の冬芽となり、まるで「バンザーイ」をしているように見えて思わず笑ってしまいます。また、
ミズバショウ
ミズバショウ
も冬芽となっているのを確認できます。
ミズバショウ
ミズバショウ
は、花が終わると光合成をするために葉を大きくして、そこで培った養分で実をパンパンに膨らませて破裂し、種を水に運んでもらいます。そうするとその大きな葉が落ち、小さな冬芽を来年のために準備し、冬を迎えます。
こうやって、シーズンを通して植物たちを観察していると、次々と姿を変え、自分たちが生き残れるように準備をしている姿に本当に感心させられます。
早朝の霜が降りた木道は大変滑りやすいです。見た目には気がつかない場合もございますので通行時にはお気を付けください。
登山道の状況
鳩待峠~山ノ鼻間、および尾瀬ヶ原に、とくに問題箇所はありません。湿原や周辺の登山道・遊歩道で、異常箇所は特にありません。
至仏山は、登山可能です。山頂付近では冬に向け柵の撤去が始まっています。柵がないとはいえ、植生の保護と登山者の安全のため、
登山道から出ないようお願いします。また普段より道がわかりにくくなってますので周りをよく見て行動してください。
なお東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂) は「上り」専用 (山ノ鼻~森林限界は除く)となります。
山ノ鼻~至仏山~鳩待峠の平均的なコースタイムは6時間ほどです。安全のため09:00までに登り始めてください。
登山装備
尾瀬は高山ですので平地に比べて天候によっては気温がぐっと低くなります。日中でも冷え込む場合がありますので雨具、防寒着を必ず準備してください。
注意点
鳩待峠バス連絡所(戸倉)~鳩待峠間のバス・タクシーのダイヤが変更されました。
鳩待峠バス連絡所(戸倉)発~鳩待峠間の乗り合いバスの最終が15:45、鳩待峠発~鳩待峠バス連絡所(戸倉)の最終が16:30となっています。
尾瀬に来られる際にはバスの時間を確認し、乗り遅れることのないよう計画を立ててください。
お知らせ
平成30年シーズンの各施設の営業終了・閉設予定についてご確認ください。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/89121/
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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