尾瀬ヶ原 | 山の鼻ビジターセンター

紅葉は終盤から落葉となりました。シラカバは葉を落とし、白い木肌がすっと伸びています

尾瀬の吊橋は、橋板が外されて渡れなくなています(2018.10.27 山ノ鼻ビジターセンター)
尾瀬の吊橋は、橋板が外されて渡れなくなています(2018.10.27 山ノ鼻ビジターセンター)
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天気・気温

10/19(金) 曇り、今朝の最低2.3℃、昨日の最高19.4℃
みなかみ町の天気予報
明日
雨時々曇
19℃
13℃
明後日
曇のち雨
20℃
9℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 18:00発表
会津若松市の天気予報
明日
雨時々曇
22℃
15℃
明後日
16℃
9℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

尾瀬は一段と寒くなり、10/16は朝の最低気温はなんと-0.3℃まで下がりました。紅葉は終盤から落葉となっていています。植物研究見本園から見える八海山(背中アブリ山)は、落葉に移り変わり、針葉樹と広葉樹が斜面でくっきり分かれている様子がわかります。
シラカバは葉を落とし始め、白い木肌がすっと伸びて美しい立ち姿を見せてくれています。
落葉が進み、寂しい気もしますが、夜になると夏は葉が茂っていて、枝の隙間から眺められなかった星を枝越しに見ることができるようになりました。

また、鳩待峠から尾瀬ヶ原へ入山すると、林内の葉が落ちて見通しが良くなったことに気付かされます。
オオカメノキ オオカメノキ の冬芽となり、まるで「バンザーイ」をしているように見えて思わず笑ってしまいます。また、 ミズバショウ ミズバショウ も冬芽となっているのを確認できます。
ミズバショウ ミズバショウ は、花が終わると光合成をするために葉を大きくして、そこで培った養分で実をパンパンに膨らませて破裂し、種を水に運んでもらいます。そうするとその大きな葉が落ち、小さな冬芽を来年のために準備し、冬を迎えます。
こうやって、シーズンを通して植物たちを観察していると、次々と姿を変え、自分たちが生き残れるように準備をしている姿に本当に感心させられます。

早朝の霜が降りた木道は大変滑りやすいです。見た目には気がつかない場合もございますので通行時にはお気を付けください。

登山道の状況

鳩待峠~山ノ鼻間、および尾瀬ヶ原に、とくに問題箇所はありません。湿原や周辺の登山道・遊歩道で、異常箇所は特にありません。

至仏山は、登山可能です。山頂付近では冬に向け柵の撤去が始まっています。柵がないとはいえ、植生の保護と登山者の安全のため、
登山道から出ないようお願いします。また普段より道がわかりにくくなってますので周りをよく見て行動してください。

なお東面登山道(山ノ鼻~至仏山頂) は「上り」専用 (山ノ鼻~森林限界は除く)となります。
山ノ鼻~至仏山~鳩待峠の平均的なコースタイムは6時間ほどです。安全のため09:00までに登り始めてください。

登山装備

尾瀬は高山ですので平地に比べて天候によっては気温がぐっと低くなります。日中でも冷え込む場合がありますので雨具、防寒着を必ず準備してください。

注意点

鳩待峠バス連絡所(戸倉)~鳩待峠間のバス・タクシーのダイヤが変更されました。
鳩待峠バス連絡所(戸倉)発~鳩待峠間の乗り合いバスの最終が15:45、鳩待峠発~鳩待峠バス連絡所(戸倉)の最終が16:30となっています。
尾瀬に来られる際にはバスの時間を確認し、乗り遅れることのないよう計画を立ててください。

お知らせ

平成30年シーズンの各施設の営業終了・閉設予定についてご確認ください。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/89121/

昨年の今頃の様子は?

5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17

尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31

山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 尾瀬は冬枯れとなっています
  • カラマツの葉の色づきが目立ってきました
  • ダケカンバの紅葉は落葉が進んでいます
  • 尾瀬ヶ原も雪景色となりました
  • 木々の紅葉が進んでいます
  • 至仏山の紅葉
  • 樹木の紅葉もだいぶ進んできました
  • 草紅葉の濃淡がきれいです
  • 尾瀬ヶ原と燧ヶ岳
  • 冠雪した至仏山
  • ヤマドリゼンマイの紅葉の濃淡が見事でした。

山の鼻ビジターセンター

電話番号:
連絡先住所:

地図で見る
http://www.oze-fnd.or.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 南会津・尾瀬

平ヶ岳 標高 2,141m

只見川の水源に近い銀山平の奥に、山名のとおり穏やかな平頂を盛り上げている山で、大正4年(1915)7月に、日本登山界の元老、高頭仁兵衛氏が人夫4名を雇い、3日間を費やして、只見川の大白沢から登頂した記録がある。 頂上部は大小の池塘を散りばめ、お花畑に飾られた高層湿原だが、登山道がなかったので、沢登りや残雪期登山の記録が散見されるだけで、一般の登山者には幻の存在であった。 昭和40年に湯之谷村が、銀山平の鷹ノ巣登山口から大倉尾根の登山道を伐開して、ようやく登山界に知られるようになった。中ノ岐川に森林伐採用の林道もでき新コースが開発され、浩宮皇太子殿下(当時)も登山された。ただし中ノ岐道は伐採事業が終了したため、現在は車での入山は不可能となっている。ただし銀山平の民宿に宿泊すれば、この中ノ岐登山口へと送迎をお願いできる。 鷹ノ巣コースは登り6時間30分を要する。平ヶ岳と池ノ岳の間には一時幕営地が整備されたが、現在は使用不可となっているため、山中に宿泊はできない。 この山も山頂付近は自然保護のため木道が延々と敷かれて、登山者に喜ばれているが、尾瀬と同様に公園の散歩道を思わせ、大地を踏み締める感触のないのが何か物足りない。 池ノ岳近くの稜線上に、玉子石と呼ばれる円形の巨岩が彫刻のように立っており、造化の妙に驚かされるであろう。

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燧ヶ岳・柴安嵓 標高 2,356m

福島県南会津郡桧枝岐村に位置し、日光火山群の一峰である。福島県の最高峰であり、これより北にはこれ以上高い山はない。しかし、東北の山というよりは尾瀬のシンボル的な山である。  山頂は、最高峰(西峰)である柴安嵓(しばやすぐら)(2356m)、三角点の置かれた爼嵓(まないたぐら)(2346m)、ミノブチ岳(2220m)、赤ナグレ岳(2249m)、御池(みいけ)岳(2280m)の五峰が居並ぶ。山は円錐形で、輝石安山岩からなる。日本最大の高層湿原である尾瀬の成立には、この燧ヶ岳火山が大きく関わっている。すなわち、只見川はこの燧ヶ岳の火山活動によって堰止められ、尾瀬が出現したと考えられている。ヒウチの名は火打ちで、火山に由来していると思われる。一説には、会津駒ヶ岳側から望むと「火打ちばさみ」の雪形が見られるためともいわれる。  燧ヶ岳を開山したのは、尾瀬沼のほとりに建つ長蔵(ちようぞう)小屋の初代平野長蔵であった。当時桧枝岐に住んでいた長蔵は、沼畔に小屋を仮設して燧ヶ岳登山の足掛かりにした。長蔵は燧ヶ岳を信仰の対象として開山したのであった。燧ヶ岳の祭神は「燧大権現」でカツラギヒトコヌシ神という。爼嵓山頂にその石祠が祭られている。  尾瀬のシンボルというだけあって、その展望の主役は尾瀬ガ原と尾瀬沼である。向こうにもう1つのシンボル至仏岳の姿が美しい。展望は日光連山も主役である。最高峰である白根山をはじめ、金精山、温泉ヶ岳、男体山などの峰々から、また那須連峰、上信越の山々、越後三山、会越の山々から飯豊連峰まで、関東と東北の山がずらりと並び圧巻である。山頂付近の火口ガレ場地帯にはコマクサの花が咲くが、株が極端に少ないため、現在一般の立ち入りが禁止されている。  登山道は5コースある。長英新道とも呼ばれる燧新道は、平野長蔵と長英が親子2代にわたって切り開いた道で、長蔵小屋から3時間15分。尾瀬沼畔である沼尻からの沼尻コースは、最も古いコースで、ナデッ窪の急な斜面を一気に登り、所要2時間30分で、ミノブチ岳の途中で長英新道と合流する。湿原地帯を抜ける変化に富んだ御池コースは、熊沢田代や広沢田代を経て所要3時間30分。以上3コースは、燧ヶ岳山頂に直接登るものだ。  一方、下田代や温泉小屋からのコースは、いずれも柴安嵓に登るコース。下田代からのコースは見晴新道と呼ばれ、温泉コースとともに樹林帯を登る静かなコースである。どちらも2時間30分で山頂に達する。この2コースはいずれも急登の連続である。

群馬県 / 南会津・尾瀬

至仏山 標高 2,228m

 尾瀬ガ原の西端に位置し、東の燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名山である。ミズバショウの花咲く湿原のかなたに残雪の至仏山、といった写真はよく目にすることだろう。  山頂から眼下に見る尾瀬ガ原はすばらしい。西には奥利根、谷川の山並みを望む。足元には蛇紋岩地特有のホソバヒナウスユキソウやオゼソウなど、貴重な高山植物が多い。山名の故か、百名山登頂の最後にこの山を登る人たちもあると聞く。山名は、仏教には関係なく、ムジナッ沢(つあわ)の別名「渋ッ沢」に由来するという。  山ノ鼻から直登するコースは植生保護のための通行禁止が平成9年に解除された。ただし状況によっては再び通行禁止となる場合もある。山ノ鼻から頂上まで所要2時間30分。鳩待峠からは緩やかで展望のよいコースがある。鳩待峠から頂上まで所要2時間40分。  鳩待峠は、その昔片品村の男たちが、厳冬期に入山し、木地師として木工品を作っていたころの仕事場であった。鳩は寒中はふもとの村にいて、暖かくなると山奥へ移る習性がある。峠の近くで鳩が鳴けば、男たちは久々に里へ下り、田植えを始める。雪深い山中で、鳩が来る春の日を待ち続けたことから、鳩待峠と呼ばれた。

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