6~8合目は滑落注意。6合目過ぎからは青ポールが見えない時は撤退しましょう
天気・気温
11:00 山頂付近 快晴 気温-5℃ 微風
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
20日は二十四節気の「大寒」すなわち一年で最も寒い日と言われますが、今日に限っては、厳冬期の大山において、何日もないぐらいの好天に恵まれました。
大寒の朝は本来は凍てつくような寒さで、昔は井戸水を生活用水として使っていましたが、水温が低いために細菌もなかなか繁殖できません。
従ってこの日の朝に汲んだ水は1年間腐らないということで長期間保管していたそうです。
だからこの時期の水を使ったお酒、醤油、味噌などは美味しいものが多いんですね。
登山道の状況
■1月20日(水)現在の大山夏山登山道の最新情報
(今日は佐々木ガイドと勝部ガイドよりの情報提供です。)
登山道の様子ですが、適度な新雪が降っていたので、今日の場合はアイゼン無しでも登れました。
ただアイゼンについては、自分の技術の範囲内で危険だと思う前に早めに履いてください。
雪山歩行=アイゼンではありません。それなりのアイゼン歩行の技術がないと逆にアイゼンを履いて危険になることもあります。
特に新雪の中をツボ足で下る時などは雪の下に隠れている潅木にアイゼンを引っ掛けたりするので、履かないほうがいい場合もあります。
4合目上付近から5合目上付近(標高1300m)は特に抜け穴が多いので気をつけてください。
登りよりも下りで抜け穴を踏み抜くと怪我をすることが多いようです。
6合目から8合目の間は急斜面になりますので、常にピッケルでの滑落停止が出来るように意識しながら登って下さい。
これも特に下りでの注意が必要です。
山頂避難小屋の2階入口には改修前の小屋のように目印が立っていません。
従って1階出入り口が埋まっている時に2階を掘ろうと思ってもあらかじめ知識がないと掘れませんのでご注意ください。
厳冬期は凍結していて、プラのスコップではまず歯が立ちません。
今日の場合は佐々木ガイドと他2名で掘り出しましたが、登ったはいいが1階から入れない場合は早急に下山したほうが賢明です。
私自身がこれで慌てたことがあり、目印の鉄棒に角スコップを設置してもらいましたが、改修されてからは無くなってしまいました。
6合目を過ぎた辺りから、例年のように目印の青色のポールを設置しています。
このポールについては「山頂まで登るための目印ではなく、次のポールが見えないぐらいに天候が荒れている場合はそこで引き返すための目印です」。
吹雪の中でスキルのない登山者がより厳しくなる頂上まで登ってしまうと命に関わる事故に繋がる恐れがあります。
引き返す勇気を持ってください。
今日は佐々木ガイドと勝部ガイドで間隔の微調整をしています。
登山装備
厳冬期冬山装備が基本です。
冬の大山においては10本以上の前歯のついたアイゼンを使用してください。
安いからとショップで6本とか爪の短い10本などを勧められる場合がありますが、厳冬期の大山ではあまり役に立たないのでご注意ください。
これから買われるようであれば12本爪をご購入ください。
道具だけ揃えても厳冬期の大山は登れません。
登山届けも必ずお忘れなく。
注意点
■冬山の知識と経験について
各県の山岳協会などが講習会などを実施していますので、必ず参加して冬山登山の基礎知識だけは最低限勉強する努力をして冬の大山においでください。
また出来るだけ単独は避けることも重要です。
この際は経験者とかベテランという言葉に惑わされないでください。
すなわち年に数回登って30年間登山を続けた人と年に50回登って30年間登山を続けている人とは、同じ土俵ではないということです。
お知らせ
登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)
休暇村 奥大山
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1
電話 0859-75-2300
■Face book「大山プロガイド協会」
Face book「大山プロガイド協会」にて山のよもやま話、登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
連絡先のメールアドレスは daisen.pro@gmail.com
登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、冬山登山に向けての冬山登山講習も随時行っています。
ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いもさせていただきます。
遠慮なくどうぞ。
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大山プロガイド協会周辺の過去の様子
大山プロガイド協会
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