大山夏山登山道では7合目を過ぎてからのイワカガミが見頃です。これからは熱中症に注意
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
■5月30日(日)現在の概況
ここ何日か天気図をみるとオホーツク高気圧が勢力を増して、日本付近に張り出しており、太平洋高気圧が南方海上に押されると同時に梅雨前線が沖縄の南まで下がっています。
このオホーツク高気圧と太平洋高気圧の間に梅雨前線ができるのですが、次に梅雨前線が北上してくるのは6月3日から4日ごろの予想です。
この二つの高気圧がお互いに駆け引きしながら梅雨が過ぎていき、最終的に太平洋高気圧が完全に北上してオホーツク高気圧が消滅すると「梅雨明け宣言」となるわけです。
オホーツク高気圧の勢力に伴う風が吹いているので、西または北西の風が吹込み、ややひんやりした風で爽やかに感じるのはこのためです。
梅雨明けと同時に太平洋からの風が吹き込んでくるために、湿気を含んだ生暖かい南風になり気温が上昇してきます。
登山道の状況
■大山夏山登山道 5月30日の様子
勝部利久ガイドが登ってきた様子です。
大山寺の駐車場がお昼前にはほぼ満杯となり「緊急事態宣言は?」と思わせるほど県外ナンバーがほとんどでした。
正しいコロナ防止策と、正しい呼吸方法を知っていればマスクをどうするかはおのずとわかってくると思います。
特にこれからの時期は熱中症の恐れがありますのでご注意ください。
熱中症の場合、怖いのは初期段階で本人に自覚症状がないことです。
お花については7合目を過ぎてからの
イワカガミ
イワカガミ
が満開になりつつあります。
草鳴社ケルンの上のガレ場付近が見ごろですが、山頂から石室方向に少し下ると左手の大沢(通称ゼロ沢)付近に
イワカガミ
イワカガミ
の群落がみられます。
四合目付近で登山道の工事が行われています。安全に通行できるように配慮されていますが、ご注意ください。
岩肌、土壌を削り評判の良くない丸太の階段をさらに延長しています。
以前の登山道の補修は、登山関係者が現地に同行し、できるだけ自然を残す方法が検討され、ブナの林の中の倒木を使って土留めを作る。
また資材運搬のトロッコを通すのに樹木を切らないで麻縄でくくって工事後は現状復帰させるという方法をとっていました。
確か他の山岳で登山道の補修を自然素材で作られた土嚢袋を使っているとのことでその現地の方々にも来ていただいて指導をしてもらったこともあったように記憶しています。あの土嚢袋はどうなったのでしょうか?
大山山系での避難小屋も山頂避難小屋を含めて綺麗になり使いやすくなりました。
しかし樹齢600年といわれる山頂付近のダイセンキャラボクも伐採され、以前の工法のようにネットで引っ張るという手間のかかることは検討にはなかったのでしょうか。
国からの交付金は期限内に使えるものなら、もらえるものなら使ってしまおうということでしょうか。
確かにこの大山の自然を後世に残しながら観光資源として有効に使うことも大切なことですし、安全をまず一番に考えることも必要でしょう。
自然環境を守りながら、大山に来てくださる多くの登山者の方々にそのままの自然を堪能していただくことを私たち登山ガイドは考えています。
この自然があってこそ成り立つのがわれわれ(登山ガイド)の職業です。
日本の100名山の中のひとつの「山」であるという初心を忘れてはいけないですね。
■三瓶山縦走 5月29日の様子
当協会の村上信祐ガイドが次のガイドの下見に登ってきました。
縦走するのに色々な登山口があるのですが、およそ6時間から7時間で効率よく縦走できるルートを歩いていますので、参考にしてください。
詳細は「大山プロガイド協会」のフェイスブックをご覧ください。
■烏ヶ山 5月30日の様子
当協会の紅一点の山本良子ガイドが登った様子です。
登山口付近では
タニウツギ
タニウツギ
が咲き始め、ウツギもまもなく開花します。
森林帯に入ると
ギンリョウソウ
ギンリョウソウ
が咲き始めており、ユキザサチゴユリなどが満開です。
分岐付近では
イワカガミ
イワカガミ
が満開に近く、アカモノ、マイヅルソウなど初夏の花が次々に咲き始めています。
大山夏山登山道と違い、本来の登山道が山登りの楽しさを倍増させてくれることと思います。
登山装備
登山装備が基本です。
登山届けも必ずお忘れなく。
お知らせ
登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)
休暇村 奥大山
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1
電話 0859-75-2300
■Facebook「大山プロガイド協会」
Facebook「大山プロガイド協会」にてのよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
連絡先のメールアドレスは daisen.pro@gmail.com
登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いもさせていただきます。遠慮なくお問い合わせください。
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大山プロガイド協会周辺の過去の様子
大山プロガイド協会
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